ビデオカメラの内蔵メモリ
ビデオカメラの内蔵メモリはハードディスク・フラッシュメモリ
ビデオカメラの内蔵ストレージはハードディスク(HDD)もしくはNANDフラッシュメモリが採用されています。そのためデータ復旧サービスはどちらのストレージにも強い業者を選ぶことをおすすめします。ただし、ストレージ種別がどちらかに関わらずデータ復旧が困難なトラブルもあります。
内蔵メモリ種類別データ復旧可否
具体的な製品やモデルによっても異なる場合があるため、下記のテーブルは一般的なガイドラインとして参考にしてください。4Kビデオカメラ、フルハイビジョンビデオカメラなどであってもデータ復旧が可能です。特定の状況や製品によって異なる可能性があります。ビデオカメラが物理的に損傷している場合、データ復旧の可否に関わらず成功率は低くなる傾向がありますが、実際に診断をしてみないとデータ復旧サービスであっても復旧できるかはわかりません。
ビデオカメラのタイプ | データ復旧の可否 |
内蔵メモリータイプ(内蔵ハードドライブ、フラッシュメモリ) | 可能 |
メモリーカードタイプ(SDカード、メモリースティックなど) | 可能 |
デジタルビデオテープタイプ(MiniDV、HDVなど) | 可能 |
DVDビデオカメラタイプ | 難しい(ディスクの物理的な損傷やリードエラーがある場合) |
アナログビデオカメラタイプ | 難しい(デジタルデータ化が必要であり、物理的な損傷がある場合は困難) |
アクションカメラタイプ(GoProなど) | 可能(SDカードに保存) |
スマートフォンやタブレットのビデオ機能 | 可能 |
内蔵メモリーカードの障害
ビデオカメラの記録メディアとしては、現在主にメモリカードが採用されています。このメモリカードは、コンパクトなサイズでありながら、大容量データの保存が可能なため、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末にも広く利用されています。
しかし、メモリカードの取り扱いには注意が必要です。特に、抜き差しの際に正しい手順を守らないと、データが消失するリスクがあります。例えば、デバイスの電源が入ったままカードを抜き取る、もしくは読み書き中に取り外すと、データ破損やカードの物理的な損傷が生じる可能性があります。
さらに、メモリカードには書き込み回数に上限がある点も重要です。これは「書き込み耐久性」と呼ばれ、繰り返しデータの保存や削除を行うと、カード内部の記憶セルが劣化し、やがて使用不能になる可能性があります。この劣化は突然発生することもあり、予兆なくカードが認識されなくなることもあります。
こうしたリスクを軽減するために以下の対策をおすすめします。
- デバイスの電源を切った状態でメモリカードを抜き差しする。
- 定期的に重要なデータをバックアップする。
- 長期間にわたって使用しているメモリカードは、早めに新しいものに交換する。
- 高品質で信頼性の高いメーカーのメモリカードを選ぶ。
これらの注意を守ることで、メモリカードをより安全かつ長期間にわたり使用することが可能になります。また、データが消失した場合には、専用のデータ復旧専門の業者の利用を検討することでトラブルによる損害を最小限にとどめることができます。Repairs編集部ではデータ復旧TechMagという特集で安心して壊れたビデオカメラを預けることができる専門業者を紹介しています。メーカーでは修理することもできず、どこを頼って良いかわからない方のためにまとめています。