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SDカード

SDカードはデジタルカメラ、スマートフォン、タブレット、ドローンなど多くのデバイスで使用されており、貴重な写真や動画、重要なデータが保存されていることが多いです。万が一のデータ損失時には迅速かつ適切なデータ復旧をしたい方がほとんどかと思います。しかしながら、予算がある場合もあると思いますので、下記にまとめています。

物理障害・論理障害別料金の目安

結論から申し上げると物理障害や論理障害で価格帯に幅はありますが、軽度、中度、重度であっても作業工数の観点から費用が重なることがあり、専門業者であっても実際に診断してみなければわからないというところです。

障害の種類 障害の程度 料金相場
論理障害 軽度(ファイルシステムの破損、誤削除など) 10,000円~100,000円
中度(パーティションテーブルの破損など) 80,000円~150,000円
重度(ファイルシステムの大規模な破損など) 100,000円~80,000円
物理障害 軽度(軽度な回路の問題など) 30,000円~100,000円
中度(メモリチップの一部破損など) 80,000円~150,000円
重度(メモリチップ全体の損傷、複数の回路問題など) 100,000円~300,000円以上

SDカードが認識しなくなってしまった場合や、ビデオカメラやその他のデータ作成機器に接続する際にエラー画面が表示される場合にはほとんどの場合で20万円前後または20万円以上となることが考えられます。これらはデータ復元ソフトで対応することで初期化されてデータ消失する可能性がありますので、データが重要な方はご自身での対処は控えることをおすすめします。

料金の決定方法

データ復旧料金には以下のような項目が含まれることがあります。

  • 診断・障害の難易度: 障害の種類や範囲を特定するための初期診断費用。通常は無料ですが、業者によっては5,000円~10,000円程度がかかる場合もあります。また、他業者で不可だった場合に費用が掛かる場合もあります。
  • 記憶媒体:記憶媒体ごとに必要となるドナーやモジュールの点数が異なります。また、データ保存可能容量も変わります。
  • 復旧作業費用: データ復旧のための実際の作業費用。障害の種類や復旧の難易度によって異なります。
  • 媒体費用: 復旧データを納品するための新しいSDカードやUSBメモリなどの費用がかかる場合が多いです。

SDカードのデータ復旧の選択肢

SDカードのデータ復旧の際の最善の選択は発生している障害内容によって決まります。

  • 初期化、フォーマットなどの論理障害の場合:自分で復元ソフトを選定して対応
  • 認識しない、破損した場合:データ復旧業者に依頼

データ復旧の専門業者であれば、初期化したSDカードやフォーマットしたmicroSDカードにも対応することは可能ですが、ご自身でソフトを選定して利用することも可能です。

データ復旧サービスの選び方

信頼できるデータ復旧サービスを選ぶためのポイントを以下にまとめます。

  • 実績と信頼性: 過去の実績や顧客のレビューを確認し、信頼性の高い業者やソフトを選びましょう。
  • 料金体系の明瞭さ: 料金が明確に提示されているか、見積もりが無料で提供されるかを確認しましょう。
  • 保証とサポート: 復旧データに対する保証や、アフターサポートが充実しているかを確認しましょう。

復元ソフトで自己復旧を試みる方法

物理的な障害が発生していない場合には自分で復旧ソフトを利用してデータ復元をすることができます。

最大のメリットは費用が安いということです。ほとんどの復元ソフトが無料で試すことができますが、有料版にしたとしても復元できない場合があります。データ復元ソフトの選定にも時間がかかりますし、パソコンが必要なことがほとんどです。

復元ソフト利用の流れは下記の通りです。

  1. SDカード専用のデータ復元ソフトを選定します
  2. データ復元ソフトをインストール(Windows版/Mac版があります)
  3. SDカードをアダプターなどを用いてPCと接続します
  4. データ復元ソフトを立ち上げ、復旧可能なファイルのスキャンを実行します
  5. 復元したいファイルがあるかを確認します
  6. 復元したいファイルの復旧を実行します
  7. 復元されたファイルを確認します

復元されたファイルが画像データや動画データの場合、サムネイル画像などで容量が十分に大きくないこともあります。また、物理的な障害がある場合にはファイルが破損していることもあるので、画像の一部が欠損していることも考えられます。

こういった障害が発生してないことを前提にすれば復元ソフトを利用することは安くて、データを誰にも見られることなく、恥ずかしい思いをしなくても良いという点ではメリットが大きいです。

SDカードのデータ復旧事例

トラブル・症状

携帯電話を海に落とした後、MicroSDカードをパソコンに接続すると「フォーマットしてください」というメッセージが表示され、ファイルが開けなくなりました。保存していた写真を復旧して欲しいというご依頼を受けました。

復旧方法

エラーメッセージの表示があるため論理障害と考えられますが、水の中に落としたことで物理障害が発生していることも考えられます。SDカードに作業負荷がかからないように物理障害をケアし、通電をできるだけしないように処置・データ復旧作業を行いました。ファイルシステムの解析の結果、構造情報の損傷がなく、復旧することができました。

トラブル・症状

ある日突然、スマートフォンで写真の撮影や表示ができなくなり、故障が判明しました。PCにmicroSDを接続して確認したところ、ストレージとして認識されず、物理的な障害の可能性が高いと考えられます。外観には変形や破損は見られません。故障後のmicroSDは使用せず、現在まで保管していました。

復旧方法

専門設備によりこれら障害の影響を排除し、直接0と1からなる磁気 情報を抽出・解析・整合を行うことで残存データの復旧ができました。

SD・microSDカードのデータ復旧事例の詳細はこちら

まとめ

SDカードのデータ復旧は、障害の種類や復旧の難易度によって料金が大きく変わります。適切な業者を選び、信頼できるデータ復旧を行うことが重要です。費用についても事前にしっかり確認し、納得のいくサービスを受けるようにしましょう。

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