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【2024年3月版】ハードディスクのデータ復旧業者の選定基準とおすすめランキング

【2024年3月版】ハードディスクのデータ復旧業者の選定基準とおすすめランキング

ハードディスク(HDD)が壊れてしまって、データが消えてしまうのではないか、二度とデータが見られないのではないかと不安になってしまうかと思います。そして、ただでさえよくわからない状態なのに、データを取り出すのにはデータ復旧業者に依頼するのが確実そうということがわかってはいるもののどう選んで良いかよくわからない場合には混乱してしまいますよね。

そして、初めてのデータトラブルでデータ復旧業者をどのように評価すれば良いかの基準もないことがほとんどです。このページではデータ復旧業者を選ぶ際の基準や心構えをまとめて解説させていただきます。特にこのページでクリアになるのは以下の疑問に対してかと思います。

壊れたHDDに保存されたデータは貴重

仕事をする上でパソコンは絶対に欠かせないツールです。ビジネスマンや研究者、フリーランスなどどのような働き方であってもパソコンの使用は避けられません。そして、パソコンを利用して生み出される「データ」は、誰にとっても非常に価値が高い存在です。そして、この極めて重要なデータを保管しているのがPCの中にあるHDD(ハードディスクドライブ)なのです。すべてのデータが格納されているこのHDDが故障すると、データは正常に読み取ることができなくなってしまいます。

  • データ復旧業者の違いってなに?
  • 何を基準に比較して依頼すれば良いの?
  • どこに依頼すればデータは取り出せる?

初めての方でも、ご自身の条件に合うデータ復旧業者に出会えるように、5つの選定基準をまとめて解説させていただきます。このページを執筆している私自身はハードディスクの復旧の経験がありますので、最後までご一読いただければと思います。

①ハードディスク復旧業者の比較軸

HDD(ハードディスク)のデータ復旧を成功に導くために重要なのが、対象となるメディアに入っているデータの価値をご自身で決めることと、業者選びにおいて何を重視するかということだと思います。

データ復旧サービスは日本全国に100事業者ほどあります。お住まいの地域にあるからデータ復旧技術がある、というものでもなく、対象となるメディアであったりデバイスに対してのデータ復旧技術を持っているかが依頼をする際の最低条件になるかと考えられます。

メディアタイプと依頼したいと思う最低限クリアして欲しい条件を設定する必要があります。とてもシンプルなものではありますが、5W1Hで考えるとわかりやすいかもしれません。

  • WHAT(何のメディアを)
  • WHY(何のために)
  • WHO(どの業者に)
  • WHERE(どこで)
  • WHEN(どの程度の期間)
  • HOW(いくらで)
  • HDDから、仕事で使っているデータを再び使うために、大阪にあるA社に1週間程度で、10万円くらいの費用をかけて、という具合に考えることができます。

    ②復旧したいメディアが得意かどうか

    壊れたメディアからデータの復旧をしたいときにそのメディアに強い業者を選ぶことが肝心です。実際にデータ復旧業者は得意とするメディアやデバイス、苦手なデバイスなどがあります。それに関しては実際に各業者のホームページを確認し、さらに電話等で質問してみた方が確実です。

    特に重要なのは対象メディアの復旧ができるかどうかよりは対象メディアの復旧実績があるかどうかを聞いてみてください。HDDのデータ復旧はできるものの、大規模なRAIDやデータが入っているメディアに対しての技術力を確認することをおすすめします。

    壊れたHDDなどのメディアには重要なデータが入っていることがほとんどだと思います。実際に業者に確認するやり取りの中で対応が丁寧であるかどうか、誠実であるかどうかもチェックしておきたいですね。

    ③データ復旧をする理由

    壊れたハードディスクに入っているデータは人によって様々です。仕事関係、プライベートで撮影した写真や動画など様々です。データの形式は画像であったり、オフィス製品であったりしますが、違った角度から分類すると2つに分けることができます。

    ①もう一度時間をかければ作成できるデータ
    ②もう二度と作成することができないデータ

    もう一度時間をかければ作れるデータであると、どうにかすればもう一度時間をかければ作成できるデータかどうかが1つの基準になると思います。そのときにはどれだけ膨大なデータがハードディスク内部に保存されているかが重要になってきます。特にビジネスで使用しているデータである場合にはクライアントへの納品が間近であったり、IRなどの発表のタイミングが近いなど緊急性や時間的制約がある場合があると思います。

    そのため、必要度の高さは決めやすいと思いますので、データ復旧にかける費用も算出しやすいと思います。例えば会計データを50時間ほどかけて再度入力すればデータを復元することができるといったときにはご自身の時間給に換算したり、その時の時間的余裕のトレードオフをして、データ復旧料金と比較すれば依頼するか諦めるか決めやすいです。

    一方でもう二度と時間をかけても作成することができないデータに関して、データ復旧に対しての割り切り方が難しいところかと思います。

    ④所要期間

    データ復旧を依頼したあとの流れとしては、診断、診断結果及び見積もり、そしてデータ復旧作業、結果報告となります。
    診断には数日、データ復旧作業には2週間前後、ハードディスクの破損状況によってはさらに期間がかかる場合がありますし、数か月から半年という期間をかける場合もあります。メディアの損傷具合によって期間は異なります。

    ⑤データ復旧料金・診断費用などの初期費用

    HDD復旧業者のサービス提供価格は業者によって大きく異なります。料金に関しては高い、安いさまざまな捉え方があるかと思います。また、料金に関してはかなり幅が広いので、ご自身で予算を決めることが必要になってきます。あくまでも目安程度ではありますが、下記にハードディスクの損傷レベル別のデータ復旧料金をまとめてみました。

    障害レベル 復旧料金(論理・ソフトウェア) 復旧料金(物理)
    軽度 10,000円~60,000円 70,000円~150,000円
    中度 60,000円~140,000円 150,000円~400,000円
    重度 150,000円~300,000円 300,000円~1,000,000円

    上の料金テーブルは相場にかなり近いと思いますが、いかがでしょうか。思っていたよりも高いと思われる方が多いのではないでしょうか。基本的に想定しているデータ復旧を利用しようとしている方の予算で収まることの方が少ないと考えていただいた方が良いかと思います。

    なぜならば、データ復旧が必要になる状態までに悪化しているメディアに対応するためにはケースバイケースですが、壊れたメディアと同じメディア、設備、復旧実績やノウハウの蓄積が必要になります。これらを総括して技術力と言うことができるかと思いますが、技術力は業者ごとに異なるため料金はどの業者に聞いても異なるというところかと思います。

    徹底比較!HDDデータ復旧業者おすすめランキング

    日本国内にはデータ復旧業者やデータ復旧サービスを含めて100以上存在します。修理サービスとは全く違い、メーカーであってもデータ復旧サービスを自社で提供できないほど専門性が高いため、技術力で評価するのは非常に難しいです。これらの指標をもとにおすすめできるデータ復旧業者をランキング化しわかりやすくまとめました。

    DATASMART

    データスマート
    DATASMARTは元刑事(デジタル捜査班班長)で現在はテレビコメンテーターとして活躍する佐々木成三氏がおすすめするデータ復旧サービスです。また、元SONYのエンジニアの乗松伸幸氏もおすすめしています。最後発のデータ復旧サービスなため、サービス開始から2年程度しか経っていませんが警察からの感謝状を受領することからも高い技術力が伺えます。スマートフォンなどの最新デバイスはもちろん監視カメラなど古くからある製品のデータ復旧まで対応しています。世界標準のISMSを取得していることと、指紋認証や顔認証での入室管理を行っているのでセキュリティ面でも安心できます。

    また、SurfaceやMacなどのブランドから販売されている最新のパソコンのデータ復旧に対応しており、特にSSD搭載のモデルであってもデータ復旧することが可能です。

    基本情報

    所在地 東京 スピード対応 特急作業サービス
    復旧実績 官公庁、捜査機関、大手企業、研究機関など 店舗持ち込み 対応
    料金体系 成功報酬制 セキュリティ ISO27001(ISMS)
    見積もり・診断 無料 対応メディア スマホ/HDD/Macbook,Surface等(SSD搭載ノートパソコン)/NAS/RAID/仮想サーバー/クラウドデータ復旧など

    AOSデータ復旧センター

    エーオーエスデータ復旧サービスセンター
    AOSは元富士通出身者の起業家が立ち上げたデータ復旧サービスです。多くの家電量販店(ヨドバシカメラ)やメーカー、au(KDDI)からのデータ復旧サービスを受託していることからも技術力がありそうです。家電量販店にデータ復旧を導入する際の担当者は最低限の記憶メディア製品の知識があることからもある種の専門家からの評価・推薦を受けてる点もおすすめできるポイントです。一方でGoogle Mapでの口コミ数は多くなく判断が難しいですが、ネガティブなコメントが見当たらないことからも悪質なデータ復旧サービスを提供していることは考えられません。

    デジタルデータリカバリー

    デジタルデータリカバリー
    デジタルデータリカバリーは日本国内での売上No.1の実質データ復旧業者です。警視庁からの表彰実績があります。そして、データ復旧設備を30台以上保有しています。ただし、Google Mapに寄せられる口コミにはサービス利用を不安にさせてしまう評判が多く見られましたので、強くおすすめできるか判断できかねるので、3位としています。

    成功報酬と謳っていても成功報酬ではないケースも

    見積書
    データ復旧業者によっては作業を依頼してから途中かどこかのタイミングで望んでいたデータが復旧できなくても費用が請求される契約になっている場合があります。そのため十分に注意をする必要があります。上の画像にある見積書は成功報酬費とは別に作業費が発生する旨を記載していますが、成功報酬制を謳っているデータ復旧業者ではあり得ない記載方法です。

    参考:Google Mapで見れる見積書

    HDDの壊れ方・発生する障害

    HDDに何かしらの障害が発生すると壊れてしまいます。この障害が故障の原因なのですが、大きく分けて2つ、「物理障害」と「論理障害」に分類することができます。基本的にすべての壊れ方においてデータ復旧業者に相談されることをおすすめしていますが、物理障害が発生している場合には自力でのデータ復旧は不可能に近いのが実状です。

    HDD障害内容 障害レベル 業者の相場価格 対応可能業者の目安
    物理障害 軽度 7~15万円 知識が求められる
    中度 10~40万円 専門設備が必要
    重度 20~70万円 官公庁の実績・ISO取得
    論理障害 軽度 3~6万円 市販ツール使用(復旧率は不明)
    中度 5~15万円 専門設備が必要
    重度 10~30万円 官公庁の実績・ISO取得

    【関連ページ】【2024年最新】データ復旧業者のおすすめ会社比較ランキング

    データ復旧サービスの想定ユーザーは法人

    データ復旧料金が高いのではないか?もっと安いサービスがあるのではないかということでいろいろ検索された方が多いかと思います。しかしながら、データ復旧サービスがそもそも企業が利用していたサービスであるということが背景にあります。法人が使用しているパソコンに入っているビジネスデータ、仕事上なくてはならないデータを取り出すためにデータ復旧業者は設備環境等を整えてきたため、現時点でも料金としては安価になってきました。

    データ復旧に捻出できる金額を決める

    データ復元料金が高いと思うかは主観的な問題になってきます。もちろん現実的に復旧料金が高いと思う方も多いかと思いますし、高いものは悪いものだと思われる方もいらっしゃるかと思います。そして安い業者もあるんじゃないのか?と思う方もいらっしゃるかと思います。私もデータ復旧業界に足を踏み入れる前に調べていたら、固定料金でデータ復旧の費用を格安で提供している業者がいることを知って、全ての業者がこのようになれば良いのに、と思っていたときもありました。しかしながら、固定料金で復旧作業を行う方法を知ってからは安ければ良いものではないと思うようにもなりました。

    格安データ復旧サービスに依頼することのリスクについて下記のページにまとめましたので、ご確認ください。

    さきほども述べた通りご自身でデータ復旧にかける費用を決めることが重要になってきます。データ復旧の作業はすればするほど状態は悪化してきます。なぜならばデータ復旧は修理と異なり、データを取り出すことを主な目的としているため、メディアの状態の改善を目的として修復することはありません。あくまでも大事なデータを何としてでも取り出すということだけを考えて復元作業を行います。

    そのため、データ復旧依頼主となるご自身もどの程度の費用をかけてデータ復旧をしなければならないデータなのかを考える必要があると思います。もちろん、データに関して考えるタイミングは大きく分けて2回あります。

    まずはデータ復旧依頼前の情報収集、データ復旧業者選定の段階です。その次がデータ復旧業者に診断と見積もりを出してもらった後のタイミングです。

    まとめ

    ハードディスクが壊れてしまったときにはご自分で何かなさろうとすることはおすすめしません。特に物理障害を抱えた場合には重度だと思っていたら軽症だったり、軽症だと思っていたら重症を負っていたりなど、高度な技術、知識、経験を持って初めて正しく診断することができます。そのため、データ復旧サービスを提供する会社で信頼できそうなところにまずは無料診断を依頼なさることをお勧め致します。