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iPhoneの基盤修理って何?iPhone修理屋さんで言われたけどをするの?

iPhoneの基盤修理って何?iPhone修理屋さんで言われたけどをするの?

iPhoneは年々スタイリッシュになっていき、特にiPhoneXからは全面液晶を採用したり、進化を遂げています。外見的な変化に止まらず、その内部の構造はより高度に進化をし続けます。普段使用していると見た目でしかわからないので、あたらしくてかっこいいを作るのって結構高度な技術が必要であるのと同時に、iPhoneからデータを復旧するのはとても難しくなってきています。

このページではiPhoneの基盤修理が必要だと言われた方のためにiPhoneの基盤修理がどのようなものか、どう業者選びをすれば良いか、どうしたらデータ復旧ができるのかを解説いたします。

iPhoneの基盤修理って何?

このページをご覧になる方はすでにiPhone修理屋さんに持ち込まれて、「対応できない」「基盤破損で修理不可」などと言われたのではないでしょうか。もしくは水没してしまって、iPhone本体を洗浄してもらって、「もううちでは手に負えない」と言われてしまったのではないでしょうか。そこで基板修理が必要なんじゃないか?基板というものが大事だということを教えてもらったのではないかと思います。

街中のiPhone修理屋さんでは対応することができない「基盤修理が必要なiPhone」からデータをどうやったら取り出すことができるのかをまとめて解説しますので、最後までご覧いただければ幸いです。

iPhoneの基板ってどんなもの?

iPhoneの基板修理がデータを取り出すのには必要ということがわかった状態で、そもそも基板って???という状態の方も多いかもしれませんし、親切なiPhone修理屋さんに出会っていたら、手元にあるマザーボードを見せてくれるかもしれません。iPhone7の基板と1円玉を比較すれば、基板がいかに小さいかおわかりいただけるのではないかと、写真を撮ってみました。
iPhone7の基板と一円玉

1円玉と比較してわかることは、アイフォンの基板上のチップはとても小さく、お米の粒よりも小さいということです。このマザーボード(基板)には液晶パネルやバッテリーを接続するためのコネクター端子、コンデンサ、トランジスターだけでなく、プリント基板、ICチップやストレージなどが所狭しと板の上に載っています。人間に例えるならば、脳みそのような部分にあたります。ここが壊れておかしくなってしまうと、正常に起動したり、動作させることができなくなってしまいます。

iPhoneに限らず、家電や、スマートフォンなどの精密機器には欠かすことのできない部品であるのが基板(マザーボード)です。その中でも最先端を行くiPhoneの基板はとても精緻で繊細な部品です。基板全体を見ると、それぞれに部品やチップの役割はありますが、ここで解説するととても長くなってしまうので、ご興味のある方は別のページにて詳細をご覧ください。

参考:みんな知らない!Androidスマホの基板修理・データ復旧の秘密

iPhoneのマザーボード(基板)が壊れてしまう原因

基板が壊れてしまう原因の多くは「水没」によるトラブルです。自然故障ももちろんありますが、ほとんどの場合は起動しなくなり、電源が入らない状態になってしまいます。そして、iPhone修理屋さんにとりあえず持って行くとそこで処置をされたものが良いものか悪いものかはわからないので、状況を悪くしてしまったりします。基板修理まで含めての処置ができるiPhone修理屋さんは街中にほとんどありません。

パーツの故障と電源が入らない等の症状で必要な技術レベルは異なる

アイフォンの基板を修理して行くのに必要なのは交換するという作業ではなく、原因の特定をしてその箇所を修理してゆくということです。一方で、iPhoneを落としてしまって、ガラスが割れた、タッチが効きづらい、縦に線がはいってしまったなどの「液晶パネルの破損」やバッテリー交換などに関しては街中のiPhone修理専門店で対応することが可能です。なぜならば、パーツの交換修理なので、あくまでも技術というよりは作業という分類になります。

バックアップがなければ公式修理サービスは受けない方が無難

iCloudやiTunesにバックアップが万全に取れていたらアップルストアやアップルの公式サービスプロバイダーで有償ですが、純正パーツにて液晶やバッテリー交換してもらうことが可能です。しかしながら、iTunesやiCloudにバックアップデータがない場合にはApple公式サービスも利用できませんし、AppleCare+に関してもデータ復旧には対応していません。

一方で、基板修理が必要になっているiPhoneに関してはほとんどの場合、「水没してしまって電源が入らない」「iOSアップデートでのソフトウェアトラブル」「突然起動しなくなった」ということが主な原因として考えられます。これらに関してはパソコンに詳しい人であればわかっていただけると思いますが、物理的な障害もしくは論理的(ソフトウェア)な障害のどちらかを抱えている状態と言えます。

参考:アップルストアではデータ復旧できない!?基盤修理や基盤交換は?

街中のiPhone修理屋さんで出来ることと出来ないこと

「液晶パネル破損」をはじめとしたパーツ交換修理に関しては、遅くとも1時間以内でおおよそのパーツ交換が完了するiPhoneの画面交換、バッテリー交換という「パーツ交換修理」であれば、ほとんどの修理屋さん、特にフランチャイズで展開している店舗の技術レベルは問題なく、データをそのままに修理をすることができます。

しかしながら、電源が入らないiPhoneの処置をした街中のiPhone修理屋さんは下記の回答をすることが多いのかもしれません。

  • 基板が壊れているからデータ復旧することはできない
  • 水没で基板がショートしてる
  • マザーボードが故障している
  • しかし、「水没」「電源が入らない」故障に関しては、原因が何であるかの障害の切り分けをすることが非常に難しいです。「論理障害」なのか「物理障害」なのかということの判断もデータ復旧やiPhoneやスマホ本体復旧などの経験値が高くないとわかりません。そのため、重症な状態のiPhoneに関しては街中の修理屋さんには基板が壊れていると言われて、他を探してくださいとなってしまうのです。なぜ街中のiPhone修理屋さんで基盤修理ができないかと言うと、必要な技術と知識は非常に高いレベルのものが求められるからです。

    データ復旧専門業者でiPhoneのマザーボード修理がどのように行われているかをかんたんではありますが、ご紹介します。

    iPhoneのマザーボードリペアの工程

    iPhoneのデータ復旧に必要な作業を詳細に説明することはとても大変なので、Repairs編集部で実際にデータ復旧サービス提供業者にヒアリング等を行い、調査をしましたので、iPhoneのマザーボードの修理をする際の工程をかんたんに説明します。

    <マザーボード修理工程・手順>

    • ①iPhoneを分解する
    • ②マザーボード(基盤)を取り出す
    • ③マザーボード(基盤)の損傷箇所をチェックする
    • ④損傷箇所を特定する
    • ⑤マザーボード(基盤)の損傷箇所を修復する
    • ⑥iPhoneにマザーボード(基盤)を組み込む

    大まかですが、このような6つの工程を経て、データの取り出しができるような状態にiPhoneの基盤は修復されます。この工程の中では、特にマザーボードのどこが壊れているのか判断するのが最も難しい作業です。そして、それはiPhoneを分解してみないとわかりません。これらの工程を行っても、本体としてデータが取り出せる状態にまでリカバリーさせることができない場合があります。

    その際に行うのがiPhoneの基板移植です。ネット上の情報でiPhoneの基盤交換と紹介されている場合がありますが、基板を交換してしまうと、データそのものがストレージの中に入っている状態なので、データ救出することができません。正しくは基板上のチップやストレージの移植です。

    壊れたiPhone基板のNAND・CPU・メモリ等の移植

    これが最新のiPhoneXなどを含めたiPhone全般のモデルのデータ復旧をするための技術です。データを取り出すために必要なNAND・CPU・メモリ等のチップやストレージを基盤移植することが可能です。言わばデータ復旧を行う上で最終手段としてあるのが、基板上のチップ移植です。

    基板修理を依頼する際の注意点

    iPhoneのトラブルは多く、特にAppleが防水性能を謳い始めてから海やプールで積極的に持ち出す機会が増えてきたかと思います。実際には完全防水ではないので、海で水につけてしまったり、防水ケースと言われて入れていても水漏れがあったりと水没してしまうリスクが非常に高くなったとも言えるのですが、バックアップサービスであるiCloudの利便性を高めているので、Appleとしてはそれらを利用して欲しいと考えているのだと思います。

    iPhoneの構造が複雑に進化してきているというのは上述の通りですが、それに加えて防水性能を信頼することによって水没してしまうリスクが高まり、それらが相まって「基板修理」の必要性は近年非常に高まっています。

    ただし、iPhoneのデータ復旧は最初に依頼する業者がとても重要です。そして、復旧率はあくまでも目安ではありますし、実績がどの程度あるかどうかがとても重要になります。アップルストアではデータ復旧サービスを提供していないと解説いたしましたが、じゃあどこに依頼すれば良いのだろう?というところかと思います。

    おすすめのiPhoneデータ復旧サービスはSMARTFIX

    Repairs編集部ではSMARTFIXをおすすめします。公共機関への協力実績もあるSMARTFIXです。iPhoneを基盤修理から基盤移植まで高い技術でサービスを提供しています。iPhoneのデータ復旧だけでなく、Androidの基盤修理を伴うデータ復旧もできる技術力の高さは信頼して依頼することができます。見積もり料金や診断料金がかからないのに加えて、成功報酬制なので、完全にデータが取り出せなければ無料というのが魅力的です。

    まとめ

    iPhoneのデータ復旧のために基板修理を行うことでデータ復旧の可能性が高まることがわかっていただけたのではないでしょうか。どの程度の確率でデータ復旧ができるかどうかは内部の損傷具合がわからないと、判断することはできません。すでに他店(iPhone修理屋さん)に持ち込んだ場合に関しても、正しく診断できていない可能性もあります。

    これまで私自身、データ復旧サービスを提供して困ったのが、基盤修理すればどの程度の復旧見込みですか?と聞かれることでした。正しく回答することは開けてもないのにできるわけがありません。例えるならば、レントゲン映像がない状態で外科医や歯科医師が正しい判断ができるわけがない、というのとほとんど同じだと思います。

    そのため、診断料(見積もり)に費用がかからない事業者にまずは相談し、依頼することをおすすめします。

    最後にはなりますが、これだけ繊細で小さなものを修理して本体として使い続けるというのはリスクが非常に高いです。あまり良い考えではないので、iPhoneが水没したら修理するのではなくて、データ復旧をして、バックアップをして本体交換を行うのをオススメします。もちろん長く使っているものには愛着もあったり、契約期間の縛り