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データ復旧サービスの選定基準

データ復旧サービスの選定基準

ハードディスク(HDD)が壊れてしまって、データが消えてしまうのではないか、二度とデータが見られないのではないかと不安になってしまうかと思います。そして、ただでさえよくわからない状態なのに、データを取り出すのにはデータ復旧サービスに依頼するのが確実そうということがわかってはいるもののどう選んで良いかよくわからない場合には混乱してしまいますよね。

そして、初めてのデータトラブルでデータ復旧サービスをどのように評価すれば良いかの基準もないことがほとんどです。このページではデータ復旧サービスを選ぶ際の基準や心構えをまとめて解説させていただきます。

選んでよかった信頼できるデータ
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壊れたHDDに保存されたデータは貴重

仕事をする上でパソコンは絶対に欠かせないツールです。ビジネスマンや研究者、フリーランスなどどのような働き方であってもパソコンの使用は避けられません。そして、パソコンを利用して生み出される「データ」は、誰にとっても非常に価値が高い存在です。そして、この極めて重要なデータを保管しているのがPCの中にあるHDD(ハードディスクドライブ)なのです。すべてのデータが格納されているこのHDDが故障すると、データは正常に読み取ることができなくなってしまいます。

  • データ復旧サービスの違いってなに?
  • 何を基準に比較して依頼すれば良いの?
  • どこに依頼すればデータは取り出せる?

初めての方でも、ご自身の条件に合うデータ復旧サービスに出会えるように、5つの選定基準をまとめて解説させていただきます。このページを執筆している私自身はハードディスクの復旧の経験がありますので、最後までご一読いただければと思います。

①ハードディスク復旧サービスの比較軸

HDD(ハードディスク)のデータ復旧を成功に導くために重要なのが、対象となるメディアに入っているデータの価値をご自身で決めることと、サービス選びにおいて何を重視するかということだと思います。

データ復旧は日本全国に100社で提供しています。お住まいの地域にあるからデータ復旧技術がある、というものでもなく、対象となるメディアであったりデバイスに対してのデータ復旧技術を持っているかが依頼をする際の最低条件になるかと考えられます。

メディアタイプと依頼したいと思う最低限クリアして欲しい条件を設定する必要があります。とてもシンプルなものではありますが、5W1Hで考えるとわかりやすいかもしれません。

  • WHAT(何のメディアを)
  • WHY(何のために)
  • WHO(どのサービスに)
  • WHERE(どこで)
  • WHEN(どの程度の期間)
  • HOW(いくらで)

HDDから、仕事で使っているデータを再び使うために、大阪にあるA社に1週間程度で、10万円くらいの費用をかけて、という具合に考えることができます。

②復旧したいメディアが得意かどうか

壊れたメディアからデータの復旧をしたいときにそのメディアに強いサービスを選ぶことが肝心です。実際にデータ復旧サービスは得意とするメディアやデバイス、苦手なデバイスなどがあります。それに関しては実際に各サービスのホームページを確認し、さらに電話等で質問してみた方が確実です。

特に重要なのは対象メディアの復旧ができるかどうかよりは対象メディアの復旧実績があるかどうかを聞いてみてください。HDDのデータ復旧はできるものの、大規模なRAIDやデータが入っているメディアに対しての技術力を確認することをおすすめします。

壊れたHDDなどのメディアには重要なデータが入っていることがほとんどだと思います。実際にサービスに確認するやり取りの中で対応が丁寧であるかどうか、誠実であるかどうかもチェックしておきたいですね。

③データ復旧をする理由

壊れたハードディスクに入っているデータは人によって様々です。仕事関係、プライベートで撮影した写真や動画など様々です。データの形式は画像であったり、オフィス製品であったりしますが、違った角度から分類すると2つに分けることができます。

①もう一度時間をかければ作成できるデータ
②もう二度と作成することができないデータ

もう一度時間をかければ作れるデータであると、どうにかすればもう一度時間をかければ作成できるデータかどうかが1つの基準になると思います。そのときにはどれだけ膨大なデータがハードディスク内部に保存されているかが重要になってきます。特にビジネスで使用しているデータである場合にはクライアントへの納品が間近であったり、IRなどの発表のタイミングが近いなど緊急性や時間的制約がある場合があると思います。

そのため、必要度の高さは決めやすいと思いますので、データ復旧にかける費用も算出しやすいと思います。例えば会計データを50時間ほどかけて再度入力すればデータを復元することができるといったときにはご自身の時間給に換算したり、その時の時間的余裕のトレードオフをして、データ復旧料金と比較すれば依頼するか諦めるか決めやすいです。

一方でもう二度と時間をかけても作成することができないデータに関して、データ復旧に対しての割り切り方が難しいところかと思います。

④所要期間

データ復旧を依頼したあとの流れとしては、診断、診断結果及び見積もり、そしてデータ復旧作業、結果報告となります。
診断には数日、データ復旧作業には2週間前後、ハードディスクの破損状況によってはさらに期間がかかる場合がありますし、数か月から半年という期間をかける場合もあります。メディアの損傷具合によって期間は異なります。

⑤データ復旧料金・診断費用などの初期費用

HDD復旧サービスのサービス提供価格はサービスによって大きく異なります。料金に関しては高い、安いさまざまな捉え方があるかと思います。また、料金に関してはかなり幅が広いので、ご自身で予算を決めることが必要になってきます。あくまでも目安程度ではありますが、下記にハードディスクの損傷レベル別のデータ復旧料金をまとめてみました。

障害レベル 復旧料金(論理・ソフトウェア) 復旧料金(物理)
軽度 10,000円~60,000円 70,000円~150,000円
中度 60,000円~140,000円 150,000円~400,000円
重度 150,000円~300,000円 300,000円~1,000,000円

上の料金テーブルは相場にかなり近いと思いますが、いかがでしょうか。思っていたよりも高いと思われる方が多いのではないでしょうか。基本的に想定しているデータ復旧を利用しようとしている方の予算で収まることの方が少ないと考えていただいた方が良いかと思います。

なぜならば、データ復旧が必要になる状態までに悪化しているメディアに対応するためにはケースバイケースですが、壊れたメディアと同じメディア、設備、復旧実績やノウハウの蓄積が必要になります。これらを総括して技術力と言うことができるかと思いますが、技術力はサービスごとに異なるため料金はどのサービスに聞いても異なるというところかと思います。

HDDの壊れ方・発生する障害

HDDに何かしらの障害が発生すると壊れてしまいます。この障害が故障の原因なのですが、大きく分けて2つ、「物理障害」と「論理障害」に分類することができます。基本的にすべての壊れ方においてデータ復旧サービスに相談されることをおすすめしていますが、物理障害が発生している場合には自力でのデータ復旧は不可能に近いのが実状です。

HDD障害内容 障害レベル サービスの相場価格 対応可能サービスの目安
物理障害 軽度 7~15万円 知識が求められる
中度 10~40万円 専門設備が必要
重度 20~70万円 官公庁の実績・ISO取得
論理障害 軽度 3~6万円 市販ツール使用(復旧率は不明)
中度 5~15万円 専門設備が必要
重度 10~30万円 官公庁の実績・ISO取得

サービスは法人向けに作られた

データ復旧料金が高いのではないか?もっと安いサービスがあるのではないかということでいろいろ検索された方が多いかと思います。しかしながら、データ復旧サービスがそもそも企業が利用していたサービスであるということが背景にあります。法人が使用しているパソコンに入っているビジネスデータ、仕事上なくてはならないデータを取り出すためにデータ復旧サービスは設備環境等を整えてきたため、現時点でも料金としては安価になってきました。

データ復旧に捻出できる金額を決める

データ復元料金が高いと思うかは主観的な問題になってきます。もちろん現実的に復旧料金が高いと思う方も多いかと思いますし、高いものは悪いものだと思われる方もいらっしゃるかと思います。そして安いサービスもあるんじゃないのか?と思う方もいらっしゃるかと思います。私もデータ復旧業界に足を踏み入れる前に調べていたら、固定料金でデータ復旧の費用を格安で提供しているサービスがいることを知って、全てのサービスがこのようになれば良いのに、と思っていたときもありました。しかしながら、固定料金で復旧作業を行う方法を知ってからは安ければ良いものではないと思うようにもなりました。

格安データ復旧サービスに依頼することのリスクについて下記のページにまとめましたので、ご確認ください。

さきほども述べた通りご自身でデータ復旧にかける費用を決めることが重要になってきます。データ復旧の作業はすればするほど状態は悪化してきます。なぜならばデータ復旧は修理と異なり、データを取り出すことを主な目的としているため、メディアの状態の改善を目的として修復することはありません。あくまでも大事なデータを何としてでも取り出すということだけを考えて復元作業を行います。

そのため、データ復旧依頼主となるご自身もどの程度の費用をかけてデータ復旧をしなければならないデータなのかを考える必要があると思います。もちろん、データに関して考えるタイミングは大きく分けて2回あります。

まずはデータ復旧依頼前の情報収集、データ復旧サービス選定の段階です。その次がデータ復旧サービスに診断と見積もりを出してもらった後のタイミングです。

まとめ

ハードディスクが壊れてしまったときにはご自分で何かなさろうとすることはおすすめしません。特に物理障害を抱えた場合には重度だと思っていたら軽症だったり、軽症だと思っていたら重症を負っていたりなど、高度な技術、知識、経験を持って初めて正しく診断することができます。そのため、データ復旧サービスを提供する会社で信頼できそうなところにまずは無料診断を依頼なさることをお勧め致します。

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