データを初期化した場合
パソコンや記憶メディアを使用する際、「データを初期化する」という状況が発生することがあります。記憶媒体のファイルシステムによってさまざまですが、初期化には以下の2つの種類があります。
- フォーマット:HDDやSDカードなどの記憶メディアを利用できるようにファイル管理システムを再構築する操作です。
- リカバリー:パソコンを購入時の状態に戻し、OSや設定を工場出荷時にリセットする操作です。
これらの操作は用途が異なるため、誤ってデータを消してしまわないよう、正しい理解が必要です。フォーマットするというものは1つの会社が作っているOSでは存在しません。例えば、WindowsPCの場合にはフォーマットするということがありますが、Macには
データが初期化される主な原因
データの初期化に関するトラブルは、以下のような原因で発生することが多いです:
- 誤操作
誤って初期化すべきでないディスクをフォーマットしてしまったり、バックアップを取らずにリカバリーを行ってしまったりすることが多くあります。 - ファイルシステムの破損
記憶メディアの取り外しを正しい方法で行わない場合、ファイルシステムが破損し、再フォーマットを要求されることがあります。
データが初期化された場合の対処方法
データが誤って初期化された場合は、速やかに次の対処を行いましょう。
- 電源をオフにする
初期化後にPCを起動したまま操作を続けると、データが上書きされ、復旧が難しくなります。HDDやUSBメモリ、SDカードなどのメディアも含め、すぐに電源をオフにして取り外すことが重要です。 - 復旧ソフトの使用
初期化によって見かけ上はデータが消えた状態になっていますが、完全に削除されていない可能性もあります。適切な復旧ソフトを使用すると、一部のデータが復元できることがあります。ただし、リスクがあるため、安易に復旧ソフトを使用するのは避け、専門業者の利用も検討しましょう。
初期化後に避けるべき行動
- 電源のオン/オフを繰り返さない
初期化後に何度も電源を操作すると、データ上書きが進み、復旧が困難になる可能性が高まります。特にビデオカメラでは上書きがあると復旧が困難になるモデルも多いです。 - 市販の復旧ソフトを安易に使わない
復旧ソフトを使っても成功率が低い場合や、誤った操作によってデータがさらに破損することがあります。特に重要なデータが含まれている場合は、信頼できる復旧業者に相談するのが無難です。
各種記憶媒体で初期化してしまった場合の対処法
日常で使用するさまざまなメディアごとに、初期化後の対処方法を紹介します。
1. パソコンや外付けHDDの場合
パソコンや外付けHDDを初期化してしまった場合、HDDを別のPCに接続して復旧ソフトを使用し、スキャンを実行する方法があります。これが難しい場合や復旧に不安がある場合は、専門業者への相談をおすすめします。
2. SDカードやUSBメモリの場合
SDカードやUSBメモリ使用時に「フォーマットしてください」と表示され、誤って初期化することがあります。このメッセージが出た場合、他の機器で内容を確認することが推奨されます。同じメッセージが出る場合は、ファイルシステムが破損している可能性があります。復旧ソフトでの対応も可能ですが、復元できない場合もあるため、専門業者の利用も検討するとよいでしょう。
3. HDDレコーダーやビデオカメラの場合
HDDレコーダーやビデオカメラなどの家電でのデータ初期化では、一般的な復旧ソフトでは対応が難しいケースが多くあります。特にデータ形式が独自のフォーマットである場合は、専門業者に依頼することが確実です。
専門業者に相談が推奨される状態
重要なデータや初期化後の対応が難しい場合には、データ復旧の専門会社に相談することをおすすめします。初期化後の対応を誤るとデータの復旧が難しくなるため、早めにデータ復旧の専門会社に相談することで、データの回復率を高めることができます。
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