【iPhone水没データ復旧】データ取り出し方法を徹底解説
iPhoneを水没させてしまったときに、バックアップが取れていなかった時にはデータがどうなってしまうのか、というのが心配で仕方ないかと思います。ただし、iPhoneが水没して電源が入らなくなってしまっても、写真や動画など保存していたデータを取り出せる可能性は十分にあります。
このページではどのようにしたら水没したiPhoneからデータ復旧をすることができるのかを詳細に解説させていただきます。
iPhoneを水没させる場所
どこで、どの程度水没させるかによっても筐体内部での浸水や損傷の状態は異なります。一番気になるのは、電源が入らないけど、この状態からデータ復旧することができるの？ということですが、その理由なども詳しくご紹介いたします。
水没させてしまう場所として多いのは屋外では海、プールや川です。屋内では洗濯機、お風呂や洗面所などが多いです。
手が滑って、落下して水没させることが多いのが海水浴場で起きる水没トラブルです。一方で衣類にiPhoneを入れたまま浸水させてしまうのが、「プール」「洗濯機」での水没トラブルです。
普段からお風呂に持ち込んでiPhoneを使用している場合には落としてないのに水没しているケースもあります。もちろんお風呂の中で手を滑らせて落下させてしまうこともあります。
どこで水没させても難易度は変わらない
水没した場合には基板修理という処置をする可能性がありますが、その場合にはプール、海、洗濯機などの不純物の多い液体への水没であっても特に危険性はかわりません。
一度水没してしまって筐体内部に入ってしまったら、元の状態に戻すことは不可能と言えます。
iPhoneの電源が入らない状態からの復旧
iPhoneが水没するとほとんどの場合、電源が落ちます。電源がつかなくなってどうすれば良いんだろう、と思われてる方も多いかと思いますが、一度起動するようにすることができればデータを取り出すことができます。そのため電源が入らないことで不安にならずに、どのようなアクションを起こせばデータ復旧することができるかをお考えいただければと思います。
ただし、ご自身で何とかしようとして再度電源を入れようとすることで電流が流れても起動しないという場合にはさらに状態が悪化してしまう可能性も十分にありますので、注意が必要です。iPhoneには
電源を入れようとしないでください
一度水没してしまったiPhoneは基本的には壊れたと思っていただいた方が良いかと思います。それに対して電源ボタンを長押しして電源を入れようとすることで電気が回路を流れる可能性があります。壊れた回路に電流が流れることでさらに状態が悪化することの方が多いと思っていてください。
水没したiPhoneにご自身で今すぐできる対処法
近くの修理店へ持ち込むことのリスク
iPhoneが水没したら修理すれば良いのでは？と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、修理して同じデバイスを再度使えるようにすることは極めて難しいです。また、短期的には起動して動くようにできることもありますが、長期的な動作を保証することはできません。
iPhone修理店は基本的な考えとして修理をして再度利用できるようにすることを目的としており、データ復はあくまでも副次的な結果です。中のデータをそのままに修理するというのが街中の非正規修理店の利便性ですが、その延長線上でiPhoneからデータを取り出せるようにしています。
そのため、経験や知識の多くない修理店に持ち込むと、さらに損傷させる場合があったり、最悪の場合には初期化されてしまいデータ復旧できなくなるということもありますので、持ち込む前に必ず電話等で状況を説明してデータ復旧ができるか、実績があるかどうかを確認してください。
メーカーや携帯ショップでのデータ復旧
これはメーカーであるApple社やドコモ、auなどのキャリアショップも基本的に水没してしまったiPhoneに関しては保証の対象外としていることからも明らかですが、残念ながら修理ではなく本体交換となります。そして、バックアップのデータがない場合にはデータ移行することができません。
ドコモやauにはデータ復旧サービスがそれぞれあります。料金やサービスを利用する上での注意点をご紹介いたします。
ドコモ・au・ソフトバンクのiPhoneの水没データ復旧
各キャリアともにデータ復旧サービスを提供しています。
まず最も契約者が多いドコモのデータ復旧サービスですが、水濡れや破損で電源が入らなくなった端末からのデータ復旧に対応しています。現状依頼が多く1か月ほどの期間がかかるようです。復旧可能なデータは電話帳、写真・動画、スケジュール/メモ、ドコモメール（ローカル）です。また、作業完了後には復旧の可否に関わらず返却はなく、分解処理し、再生可能な部品は再利用されます。料金としては最大でも8800円と非常にリーズナブルな価格なのが魅力的です。
【公式】ケータイデータ復旧サービス | サービス・機能 | NTTドコモ
ドコモのデータ復旧サービスの注意点
まず、復旧可能なデータが限定的であることに注意が必要です。LINEのトーク履歴を復旧したいという場合には向きません。一番大きなネックとしては本体の返却をしてもらえないことです。私の経験上iPhone修理店で復旧できないと言われてしまったとしても、水没iPhoneからデータ復旧できたケースは多数あります。それに対して本体を返却してもらえないとなると、最初で最後のデータ復旧のチャンスになってしまいます。
大阪でiphoneが水没した場合
大阪や関西圏にお住まいの方は大阪にはデータ復旧できるところがあるだろう、と思われるかと思います。また、一度iPhoneを水没させてしまったら、できるだけ早い対処がデータ復旧の成功率を高めるポイントの一つになるのは事実なのですが、データを取り出すことに限って言うと「データ復旧の専門業者」へ依頼することがスピード以上に重要です。
そのため大阪にお住まいの方がデータをどうにかして復旧したいと考えた場合には、大阪だけで考えることなく、日本全国の業者から選定されることをおすすめします。データ復旧業者の多くは東京を拠点としており、関東地域に多く存在します。そのため関西圏で検索をしても大阪のデータ復旧業者がなかなか見つからないので、検索されているのではないかと思われます。
なぜ大阪以外のエリアで探した方が良いかというと水没したiPhoneはパーツ交換で修理して使えるようになるほどかんたんな修理ではないためです。iPhoneが水没した場合には修理ではなく、目的がデータ復旧か本体交換かになります。そのため利便性の高い修理店のサービスではなく、データ復旧の実績が多いデータ復旧業者に依頼されることをおすすめします。
近所に技術力の高いデータ復旧業者があれば良いのですが、修理店ほどデータ復旧業者の数は多くはないことから近場で依頼することは難しいですし、データ復旧業者は全国からの依頼に対応しています。
まとめ
iPhoneは水没したからと言って内部に保存したデータが勝手に消えることはありません。データを消すにはご自身か誰かしらによって削除するしかあり得ません。そのため、水没した場合に電源が入らない状態では誰も操作することができないので、何も触っていなければ中のデータは壊れる前の状態です。
そのため、水没で電源が入らない状態まで壊れてしまってどうしようもないと思っても「データが消えた」と言う心配は必要がないですし、データ復旧の専門家に任せることでデータを取り戻すことができる可能性は高いです。