【ソフトor業者】電源の入らない携帯からデータを取り出す!
携帯電話が電源の入らない状態になってしまった場合にはデータ復旧業者に頼らざるを得ません。データ復元ソフトなどもネット上で見つかることはありますが、電源が入らない携帯に使うことはできません。もしかりに使用できるとしても初期化、上書きや削除などさらなる状態悪化が考えられます。どのような対処が正しい対処なのかをこのページで解説させていただきます。
電源が入らない携帯の事例
電源ボタンを押してみたけど、バイブレーションすら反応しない
Andoridのドロイド君が死亡した状態で出てくる
ずっと同じ画面でループする
起動画面から進まないという症状はアンドロイド端末を利用していると経験することがあるかと思います。
このページでは、AndroidOS搭載のスマートフォンについて、突然スマートフォン(Android)が真っ暗になり、電源が入らなくなった時の対処方法、データ取り出しができるのかどうかを解説いたします。
データがとにかく大事なら自分で何もしちゃダメ
アンドロイドスマホが起動しなくなったときには、どうしたらいいんだろう?と不安になるかと思います。ただ、自分で何かすればするほどうまく行かないものはないです。特に壊れたスマホの電源がは入らなくなることはそんなに体験するものではないですので、データがとにかく重要で失くなっては困る方はデータ復旧専門業者に相談しましょう。
関連ページ:壊れたandroidのデータを救出したい!復旧業者の選び方まとめ
スマホの電源入らない場合にデータ取り出しソフトは有効か?
結論から言うと「電源が入らない場合にはデータ取り出しのフリーソフトは役に立たちません。」誤って削除してしまったデータの復元であれば有効である場合がありますが、基本的にフリーソフトによって「起動しなくなってしまったスマホ」のデータ復元をすることはできません。
なぜならば、起動しなくなっている状態ではフリーソフトであろうと有償ソフトであろうとスマホを認識することができないからです。
また、注意が必要なのは、画面に何も表示されていないからと言って、実は物理的には壊れているものの、ソフト的には正常な場合です。液晶表示の機能が損傷していて表示しないだけである状況でソフトを使ってしまうと、最悪の場合にはスマホは初期化されてしまいます。
なんとか自分でデータを取り出したいなら
自分でデータ復旧をすることのメリットは何よりお金がかからない、運が良ければデータを取り出すことに成功するということです。自分で処置をする場合のデメリットは取り返しのつかない故障を引き起こすことによってデータを取り出すことができなくなってしまうということです。
電源が突然落ちてしまうと言った症状は、皆さん経験がある方も多いのでなないでしょか。
大抵の場合は、再び電源を入れ直す事で無事に起動すると思いますが、全く起動しないケースもあります。
そんな時に皆さんはどうしますか?
スマートフォンが起動しなくなった場合、一番心配なのはデータだと思います。
データを守るのであれば、キャリアに持ち込むのは最後の手段にした方がいいです。
何故なら、キャリアは本体交換という奥の手を使い、必ず起動した状態のスマートフォンを用意してくれますが、データは初期化されてしまいます。
そもそも、キャリアの修理に出して、お手元に返ってくるスマートフォンは、メーカーが修理品等からリサイクルが可能なパーツ(ディスプレイ等)を剥がして新機種へ移植した同一色・同一機種の別機体です。
データが入っている基板は、分解・破棄されてしまいます。
そうなったら、もうデータを取り出す方法はありません。
そうなる前に、どうしてそうなったのかを知り、紹介する対処方法を適切に行う事によって、データを救える可能性があります。
では、電源が落ちる主な原因からご紹介しましょう。
電源が落ちてしまう主な原因
電源が突然落ち付かなくなる原因をいくつか挙げ解説します。
⑴落下や水没などによる基板の破損
ちょっとした油断でスマートフォンを落下させてしまったり、水没させてしまった方も多いのでは無いのでしょうか?
特に水没などに多いのですが、その時は問題なかったが、数日使用していると突然電源が落ちてしまう場合があります。
落下や水没をさせてしまった場合、症状が即時に出るのではなく、時間差で現れる場合があります。
落下の場合、衝撃が強いと内部のチップが剥離しかけている場合があります。
辛うじてチップがくっ付いている状態なので、その後のちょっとした衝撃で完全に剥離し起動しなくなる場合があります。
水没時は、スマートフォン内に一度水が侵入すると、なかなか乾かずに留まっている事があります。
そう言った残留水が基板上を少しずつ侵食していき、チップの腐食やショートを時間差で起こす事があります。
このチップの破損に関しては、修理の専門家でも発見は困難で、修理内容も基板修理まで発展するような厄介な症状です。
その為、強い衝撃や水没した時は、お使いのスマートフォン内部で、上記の様な事が起きている場合があると頭に入れ、普段以上にバックアップを念入りに行うなど、突然の事態に備える様にすると良いでしょう。
また、液晶やガラスが壊れる様な落下や水没をしてしまった場合は、修理業者に相談する事も最良の手と言えます。
その際に、出来るだけ細かく状況を伝えると、より正確な診断ができます。
⑵バッテリーの劣化
バッテリーの劣化ですが、バッテリーが劣化すると起動を保つだけの電流供給が出来なくなり、動作中に突然電源が落ちてしまいます。
この機能は、内臓されているリチウムイオンバッテリー の制御装置もしくは本体のプログラムによって電流の異常が検知されると強制的に電流の供給を遮断して、発火などを防ぐ目的で保護プログラムが作動します。
本体の制御装置のみであれば、再び電源を入れる事が可能です。
しかし、バッテリーが劣化している為、起動しても動作が不安定な状態が続くと思われます。
バッテリーの制御装置が作動している場合は、そのバッテリーはもう機能を停止してしまっている可能性があり、バッテリー交換を行わない限り起動しない場合があります。
但し、いずれもバッテリー交換を行う事によって症状が改善しますので、バッテリーが劣化してきたら交換するのも、長く使う方法としては有効です。
⑶内臓容量が満パイ
内臓容量が満パンの場合、アプリや写真などの保存を行うと、逼迫した状態での高度な信号処理などによって通常以上に、基板上で熱が発生してしまい、最悪の場合オーバーヒートする可能性があります。
その結果、チップの破損や融解が引き起こされてしまい、電源が突然落ちる可能性があります。
チップが破損してしまうと、正常に電流を流す事ができない為、その後起動する事はありません。
また、最悪の場合フラッシュメモリにも損傷が生じ、データ自体が消えてしまう可能性もあります。
動作が遅くなったり、異常に熱を持ったりしている時は、一度使用容量を確認すると良いでしょう。
確認方法は『設定』→『ストレージ』を開くと使用状況を確認できます。
ここで、容量が満パイに近い方は、次の方法で容量を空ける事をオススメします。
⒈キャッシュの除去
『設定』→『ストレージ』→『内部共有ストレージ』と順に開くと内部の使用容量の計算が始まり、しばらくするとそれぞれの使用容量が表示されます。
今まで、一度もキャッシュを除去したことの無い方は、結構溜まっている事に驚かれるかと思います。
キャシュとは、インターネットやアプリなどで、素早く表示するための一時的な履歴データの様なモノです。
その為、普段インターネットやアプリ等を使う方は、日に日に増えていき、気づくと結構容量を喰っている場合があります。
キャッシュの中には、特に重要なデータはありませんので、溜まってきたら消去して空容量を確保すると良いでしょう。
キャッシュを一括で消去する場合は、『設定』→『ストレージ』→『内部共有ストレージ』→『キャッシュデータ』を押し、「キャッシュデータを削除しますか」と表示されますので『OK』を押してください。
キャッシュを個別に消す方法は、『設定』→『ストレージ』→『内部共有ストレージ』→『アプリ』→『(キャッシュを消したいアプリを選んで下さい)』→『キャッシュを削除』を押して下さい。
⒉写真や動画をSDカードに移動
Android系のスマートフォンはSDカードなどの外部記録媒体にデータを移す事が出来ます。
写真や動画・音楽が内部に保存されていて容量が重い場合は、SDカードに移行する事で容量を空ける事が出来ます。
方法は、『設定』→『ストレージ』→『SDカードへデータ転送』→『転送』を押して下さい。
(※十分にSDカードに空きがある事を確認してから行なって下さい。)
また、頻繁に写真や動画を撮る方は、カメラアプリの設定で保存先を予めSDカードに設定しておくと良いでしょう。
方法は、『カメラアプリ』→『設定』→『その他の設定』→『保存先』→『SDカード』で設定できます。
(※本記事はXperia参照ですが、機種によって仕様が異なる場合があります。)
⒊使用していないアプリをアンインストールする
写真や動画・音楽同様に容量が大きいのはアプリのデータです。
人によっては、アプリデータが一番重い場合もあります。
使用頻度の低いアプリなどが入っている場合は、アンインストールする事によって容量を空ける事が出来ます。
方法は、『設定』→『アプリ』→『(アンインストールしたいアプリを選んで下さい)』→『アンインストール』を押して下さい。
特に消すつもりがなくても、自分がどのくらいアプリを取っているかを確認してみる事をお勧めいたします。
意外に2、3個は使用していないアプリが存在している事に気づく事が出来ると思います。
上記の方ほで、容量に十分な余裕を持たせる事で、基板上のオーバーヒートを未然に防ぐ事が出来ます。
多彩なアプリを楽しめる事が魅力なスマートフォンですが、管理をしていないと気付かぬうちに危険な状態に陥っている可能性もありますので、この機会に一度整理してみると良いと思います。
⑷充電しながらの長時間使用
この状況で電源が落ちる原因は熱です。
充電完了後も、そのまま充電ケーブルを挿して使用し続けると、充電と放電を永遠と繰り返してしまい過充電状態となってしまいます。
この場合、上記にも記載済みですがバッテリー もしくはスマートフォン本体の制御機能が働き、電流供給を強制的に遮断します。
本体側の制御システムは、充電ケーブルを抜き温度が正常値に下がるのを待つ事によって、電源が入るのですが、バッテリー 側の制御装置ですと、完全に機能がにロックされてしまい、バッテリー 交換するしか手が無い場合があります。
また、本体が高温になっている事が多く、チップが剥離や融解が原因の可能性もある為、充電しながらの長時間使用は極力控えましょう。
以上のケースが主な原因になります。
ご紹介したケースの中には、修理以外に対処方法が場合もあります。
そうならない様に、⑴~⑷で解説した原因と対処方法をしっかり把握して実践して頂ければと思います。
電源が入らなくなった場合の対象方法
原因と対処方法を解説しましたので、実際に電源が入らなくなった場合の処置方法をいくつかご紹介します。
⑴バッテリーを充電してみる
バッテリーの残量が低く電源が落ちてしまったり、システムエラーで電源が落ちた場合、充電コネクターを挿して、充電を行うと電源が入る場合があります。
また、充電コネクターは出来れば純正の物が好ましく、車などの充電口からは電流が安定しない為、避けた方がいいでしょう。
充電ケーブルを挿した時、充電のランプが点灯しているかも合わせて確認して下さい。
点灯していない場合、ケーブルやバッテリー、基板の破損が疑われます。
⑵強制終了する
突然電源が落ちてしまい、起動しなくなった場合、処理能力を超える動作や予期せぬエラーにより、スマートフォンのAndroid OSがパニック状態に陥っている可能性があります。
そうした場合、強制終了を行う事によって、ソフトフェア上のエラーをリセットする事が出来きるので、強制終了後に起動させる事ができます。
方法は、メーカーによって微妙に異なりますが以下の方法があります。
※世代によっても方法が異なる場合がありますので説明書でご確認下さい。
Xperiaシリーズ
電源ボタンと音量を上げるボタンを同時に3秒間押し続けて下さい。
その後、3回本体が振動し電源が切れます。
GALAXYシリーズ
電源ボタンと音量を下げるボタンを同時に11秒以上押し続けてく下さい。
その後、2回本体が振動し電源が切れます。
Nexusシリーズ
電源ボタンを15秒以上長押しして下さい。
その後、電源が切れます。
AQUOSシリーズ
電源ボタンを8秒以上長押しして下さい。
その後、本体が振動して電源が切れます。
以上の方法で電源を強制終了する事ができます。
強制終了後、電源を再び入れてみましょう。
また、その際に熱がある様ならば、しばらく冷ましてから電源を入れましょう。
⑶スマートフォンを冷やす
スマートフォンは内部の温度が高温になると制御装置が働き機能を強制終了するプログラムがあります。
その為、容量に余裕が無かったり、充電しながら使用したりすると電源が落ちてしまう場合があります。
高温になったスマートフォン内部が、適温に戻るまでは、電源が入らない時があります。
そんな時は、しばらく放置するか、小型の扇風機で風を当てて熱を逃がす処置をしましょう。
Nexus等は基板が熱くなりやすい為、保冷剤などをタオル等で巻き、直接当たらない様にして冷やすと起動する可能性があります。
但し、冷やし続けないと起動が維持できない様では、チップが浮きかけている可能性が高く、直ぐにバックアップを取った方が良い状況でしょう。
また、温度差があり過ぎると本体内部で結露が生じて、水没同様の症状が出てします為、必ず保冷剤は直接当てない工夫をして下さい。
⑷データ復旧業者に持っていく
上記の方法で起動しない場合は、予期せぬトラブルでバッテリーなどのパーツが破損してしまっている可能性が高い為、破損パーツを交換して起動させる事になると思います。
データを最優先に考えるのであれば街のスマホ修理屋さんに持っていくのはお勧めしません。
ただし、基板上のチップが破損している場合は基板修理となります。
基板修理の詳しい修理内容はコチラの記事を確認して下さい。
参考:みんな知らない!スマホ基板修理って?データ復旧の仕組み
データを取る最後の手段と呼べますが、キャリアの保証ご加入の方は、キャリアの保証修理が受けられない場合がありますので、本体よりデータが重要という方以外はオススメしません。
以上の様に⑴~⑷を上から順に行っていただけると起動する可能性があります。
但し、明らかに原因が衝撃もしくは水没によるものであれば、⑷の方法を検討させた方が良いでしょう。
⑴~⑶で起動する可能性がある場合は、基本的にソフトウェア上のトラブルが原因である場合です。
基板上のチップやパーツが原因の場合は、無理やり起動させると状況が悪化する可能性が高い為、修理業に持ち込むのが良いでしょう。
その際に、キャリアの修理店に持ち込むとデータが消えてしまいますので、データが諦めきれない方は、キャリア保証から外れてしまう場合もありますが「街の修理屋さん」に依頼する事をオススメします。
DATASMARTがおすすめ!
株式会社ブレイディアが運営するデータ復旧サービス「DATASMART」です。スマートフォン修理サービスからデータ復旧事業に派生したサービスです。そのため他のデータ復旧業者よりもスマートフォンのデータ復旧には強いです。基板の修理技術ももちろんのことながらiPhoneとAndroidともにデータ復元サービスを提供しています。また、Androidに関してはXperiaの修理でSMARTFIXというサービスが総務省登録修理業者になっています。
絶対にやってはダメな事
最後に突然起動しなくなった場合、やってはいけない事をご紹介します。
⑴水没や強い衝撃が原因である場合の充電ケーブルを挿入する
本記事で何度も述べてきましたが、水没や衝撃が原因な場合は基板上のチップが重篤な状況にある可能性が高く、電流を流す事によってマザーボードの状況が悪化する可能性が高いです。
このような状況下では、何も自分でいじらずにデータ復旧業者に状況を詳しく説明して復旧を目指す事がデータ救出の最良な選択と言えます。
⑵冷凍庫へ入れる
本体が高温になり制御装置が働いて強制的に電源が落ちた場合、本体を冷やす事は有効な手段ですが、急激に温度を変化させてしまうと逆効果になってしまう可能性が高いです。
元々金属は急激な温度変化に弱く、最悪の場合割れてしまいます。
また、結露により水没やショートを引き起こしたり、リスクが高いので冷凍庫による急速な冷却はオススメ出来ません。
⑶自分で分解
インターネットやYouTube等で様々な修理動画が出回っていて、自ら出来るのではないかと考える方も多いかと思います。
しかし、やってみると意外に難しくて余計に壊してしまい、その後に修理業者に依頼される方も増加しております。
本記事の処置を試したが復旧せずに、残すは修理業者に依頼のみとなった場合、データが欲しいのならば、自分で修理するより修理業者を選んだ方が無難でしょう。
修理業者は、バッテリー交換以外の技術を駆使して、様々な方法でアプローチを掛けてくれます。
自己修理の場合、起動しないのがパーツの不具合なのか、基盤の不具合なのか判断が難しく、復旧の可能性があるのに諦めてしまう事も起こってしまうので、修理をするならばプロに任せる方が良いでしょう。
⑷ルート化をする
ルート化とは、キャリアが持っているAndroidの使用権限を使用者に移し、使用者がAndroidの使用権限を保持する行為を言います。
使用権限をユーザーが保持できる為、今までキャリアが制限を掛け、消せなかったアプリをアンインストール出来たり、自由なカスタマイズが可能となる為、Androidの自由度を広げる行為と言えましょう。
しかし、ルート化には、自由度の高いAndroidの魅力を体感できる大きなメリットでもありますが、起動しないと言う症状に対してはオススメできません。
何故なら、起動しないスマートフォンをルート化で起動させる事ができる場合は、強制的に工場出荷時に戻して、システムを再び起動させる行為になります。
つまり、初期化を自ら行う事になってしまいます。
初期化すると起動を果たしても肝心のデータが消えてしまいますので、起動しないスマートフォンに対しての処置としてはオススメできません。
まとめ
突然消えてしまったスマートフォンがどの様な要因で起動しなくなってしまったのかを冷静に判断する事に非常に役立つと思います。
本記事の対処方法を参考に、大切なデータを諦めずに済めば幸いでございます。また、本記事はAndroid OSのスマートフォンについて主に解説しています。iPhone等のiOSスマートフォンに関しては、コチラをご覧ください。
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