読み込み中...

【SSD データ復旧】故障時の論理障害と物理障害の復旧

【SSD データ復旧】故障時の論理障害と物理障害の復旧

SSD(Solid State Drive)は近年、さまざまな製品に広く使われています。パソコンやノートパソコンにおいては、内部記憶媒体としてHDDに代わって主流となっています。SSDの出荷台数の増加とともにデータ復旧のニーズも高まっています。そこでこのページではSSDのデータ復旧について解説させていただきます。

SSDとは

SSD(Solid State Drive)はストレージデバイスで、HDD(Hard Disk Drive)と比較して高速な読み書き速度と低い消費電力を特徴としています。以下は、SSDを利用する一部の製品の例です。
PC(デスクトップとノートパソコン): SSDはパソコンの主要なストレージデバイスとして使用されます。OSやアプリケーションの起動時間を短縮し、データの読み書きを高速化します。

外付けストレージデバイス: USB接続の外付けSSDも一般的です。高速なデータ転送が可能で、ポータブルなデータストレージとして利用されます。

サーバー: データセンターやクラウドサービスのサーバーでも、SSDは重要な役割を果たします。高速なデータアクセスが求められる環境で、HDDよりも優れたパフォーマンスを発揮します。

ゲーム機: PlayStation 5やXbox Series Xなどの最新のゲームコンソールはSSDを採用しています。ゲームのロード時間を短縮し、ゲーム体験を向上させます。

ネットワークアタッチドストレージ(NAS): NASはネットワーク経由でアクセスするストレージデバイスで、一部の高性能NASはSSDを採用しています。

スマートフォンやタブレット: スマートフォンやタブレットも、内蔵ストレージとしてフラッシュメモリ(SSDの一種)を使用しています。

カメラ: 高速な連写や4K・8K動画の録画には高速なデータ書き込みが必要で、一部の高性能カメラではSSDを採用しています。
【関連】SSDについて

徹底比較!データ復旧業者おすすめランキング

日本国内にはデータ復旧業者やデータ復旧サービスを含めて100以上存在します。修理サービスとは全く違い、メーカーであってもデータ復旧サービスを自社で提供できないほど専門性が高いため、技術力で評価するのは非常に難しいです。これらの指標をもとにおすすめできるデータ復旧業者をランキング化しわかりやすくまとめました。

第1位 DATASMART

データスマート
DATASMARTは元刑事(デジタル捜査班班長)で現在はテレビコメンテーターとして活躍する佐々木成三氏がおすすめするデータ復旧サービスです。また、元SONYのエンジニアの乗松伸幸氏もおすすめしています。最後発のデータ復旧サービスなため、サービス開始から2年程度しか経っていませんが警察からの感謝状を受領することからも高い技術力が伺えます。スマートフォンなどの最新デバイスはもちろん監視カメラなど古くからある製品のデータ復旧まで対応しています。世界標準のISMSを取得していることと、指紋認証や顔認証での入室管理を行っているのでセキュリティ面でも安心できます。

また、SurfaceやMacなどのブランドから販売されている最新のパソコンのデータ復旧に対応しており、特にSSD搭載のモデルであってもデータ復旧することが可能です。

基本情報

所在地 東京 スピード対応 特急作業サービス
復旧実績 官公庁、捜査機関、大手企業、研究機関など 店舗持ち込み 対応
料金体系 成功報酬制 セキュリティ ISO27001(ISMS)
見積もり・診断 無料 対応メディア スマホ/HDD/Macbook,Surface等(SSD搭載ノートパソコン)/NAS/RAID/仮想サーバー/クラウドデータ復旧など

【関連】【DATASMART(データスマート)のデータ復旧の特長】評判・口コミを徹底調査!

第2位 AOSデータ復旧センター

エーオーエスデータ復旧サービスセンター
AOSは元富士通出身者の起業家が立ち上げたデータ復旧サービスです。多くの家電量販店(ヨドバシカメラ)やメーカー、au(KDDI)からのデータ復旧サービスを受託していることからも技術力があり、オススメできます。家電量販店にデータ復旧を導入する際の担当者は最低限の記憶メディア製品の知識があることからもある種の専門家からの評価・推薦を受けてる点もおすすめできるポイントです。一方でGoogle Mapでの口コミ数は多くなく判断が難しいですが、ネガティブなコメントが復旧しなかった場合のみであることからも悪質なデータ復旧サービスを提供していることは考えられません。
【関連】AOSデータ復旧サービスセンターの評判・特徴まとめ

第3位 デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは日本国内での売上No.1の実質データ復旧業者です。警視庁からの表彰実績があります。そして、データ復旧設備を30台以上保有しています。ただし、Google Mapに寄せられる口コミにはサービス利用を不安にさせてしまう評判が多く見られましたので、強くおすすめできるか判断できかねるので、3位としています。
【関連】デジタルデータリカバリーのデータ復旧サービスの特徴・評判

成功報酬と謳っていても成功報酬ではないケースも

見積書
データ復旧業者によっては作業を依頼してから途中かどこかのタイミングで望んでいたデータが復旧できなくても費用が請求される契約になっている場合があります。そのため十分に注意をする必要があります。上の画像にある見積書は成功報酬費とは別に作業費が発生する旨を記載していますが、成功報酬制を謳っているデータ復旧業者ではあり得ない記載方法です。

参考:Google Mapで見れる見積書

第5位 パソコン救急バスターズ

パソコン救急バスターズ超速対応データ復旧
パソコン救急バスターズは埼玉県にデータ復旧センターを構えています。関東圏はもちろんのことながら、多くの地域で出張サービスを提供していますので、利便性の高いおすすめのデータ復旧業者です。PC内蔵HDDからiPhoneまで幅広く対応していますが、データ復旧の初期診断費用に3000円がかかります。初期診断がかかることはデメリットですが、多くの地域で出張対応をしていることやマルウエアEmotet (エモテット)に関する注意喚起を行っていることからも出張エリアにお住まいの方はまずお問合せされても良いかもしれません。

基本情報

所在地 埼玉県 スピード対応 特急作業サービス
出張対応エリア 千葉県八街市、横浜市保土ヶ谷区、埼玉県本庄市、高崎市福島県いわき市、仙台市若林区、京都市、姫路市飾磨市 店舗持ち込み 対応
料金体系 成功報酬制 セキュリティ ISO27001(ISMS)
見積もり・診断 初期診断費用3000円 対応メディア 内蔵HDD//外付けHDD/内蔵SSD/NAS/サーバ/USBメモリー/SDカード/CD/DVD/ビデオムービー/HDDレコーダー/MOフロッピーディスク/iPhone

SSDのデータ復旧は難しい

SSDは小型ながら非常に複雑な仕組みで動作しているため、データ復旧が難しいストレージ製品です。高い精密性が要求されるため、データ復旧作業は難易度が高くなります。基本的には「SSDのデータが読めなくなったら、復旧は簡単ではない」という認識が重要です。データが失われた場合、専門家に相談することで最善の対処が可能となります。しかし、100%のデータ復旧が保証されるわけではないため、復旧業者による診断結果で確認をする必要があります。

ノートパソコンの故障時のデータ復旧

ノートパソコンのロジックボードのトラブルの場合、SSDであってもデータ復旧の可能性があります。ロジックボードは、ノートパソコンやデスクトップのマザーボードに相当する部分であり、主に電子回路を制御しています。もしSSD自体に物理的なダメージがなく、ロジックボードが故障しているだけなら、SSD内のデータは健在な可能性があります。この場合、ロジックボードを修復することでデータを回復できる場合があります。ただし、非常に高度な技術が求められるため対応できる業者は数少ないです。

暗号化されたSSDの復旧難度は最高クラス

外付けSSDにはデータを暗号化して保存する機能がある場合があります。また、その機能を使用している場合には、暗号化されたデータの復元は困難を伴うことがあります。

外付けSSDのデータ復旧は困難

外付けSSDのデータ復旧は、一般的に内蔵SSDよりもやや困難な場合がありますが、復旧の可能性は事例によって異なります。外付けSSDのデータ復旧が難しい理由は以下のような要因が考えられます。外付けSSDは移動や持ち運びが多いため、物理的な衝撃や落下による損傷が発生しやすい場合があります。そのためSSDを落下させてしまった場合には復旧の可能性があると言えます。

SSD(Solid State Drive)とは

SSD(Solid State Drive)は近年、さまざまな製品に広く使われています。パソコンやノートパソコンにおいては、内部記憶媒体としてHDDに代わって主流となっています。これにより薄くてかっこいいノートパソコンが生まれています。高速な読み書きが可能なため、OSやアプリケーションの起動が迅速で、快適な使用体験を提供します。また、小型・軽量で衝撃に強い特性があるため、モバイルデバイスやウルトラブックにも採用されています。また、外付けHDDから外付けSSDに切り替えている方も増えているので、外付けSSD利用者も拡大中です。

さらに、ゲームコンソールでもSSDの採用が進んでおり、ゲームのロード時間を大幅に短縮し、リアルタイムなゲームプレイを実現しています。デジタルカメラやビデオカメラ、スマートフォンなどのデジタル機器でも高速なデータ処理が求められるため、SSDが利用されています。SSDは高速かつ信頼性の高い内部記憶媒体として、パソコンから様々なデジタル機器、さらにデータセンターやサーバーまで幅広い製品に利用され、最先端デバイスや高度なネット社会の実現に欠かせない存在となっています。

SSDのデータが消失する原因

SSDのデータが消えてしまう原因はいくつか考えられます。以下に代表的な原因をいくつか挙げてみます。これらのトラブルは物理障害や論理障害に分類されることが多いですが、どちらの障害も併発しているケースもあります。また、バックアップがなければ勝手に消えたデータ以外は取り戻すのは困難です。

  • ファームウェアの障害:SSDの動作を制御するファームウェアが不具合を起こすことで、データの読み書きに支障をきたすことがあります。
  • メモリーチップの劣化:SSDはメモリーチップにデータを保存しているため、使用回数や経年劣化によってチップが劣化し、データが失われることがあります。
  • 電力供給の問題:SSDはデータを電気信号として格納しています。電力供給に問題が生じるとデータが消失する可能性があります。
  • 物理的なダメージ:SSDが衝撃や落下などの物理的なダメージを受けると、内部の部品が壊れてデータが読み取れなくなることがあります。
  • 不適切な操作:誤ってファイルを削除したり、フォーマットを行ったりするなど、ユーザーの操作ミスによってデータが消失することがあります。
  • ウイルスやマルウェアの攻撃:セキュリティ対策が不十分な場合、ウイルスやマルウェアによってデータが破壊されることがあります。
  • これらのトラブルにおけるデータ復旧が困難な原因をわかりやすく説明するのは難しいですが、データがこれまで多く保存されてきたHDDと比較することで説明させていただきます。SSDとHDDは決定的な違いがあります。

    SSDとHDD(Hard Disk Drive)の違い

    HDDの内部構造
    SSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)は、パソコンの内部記憶媒体として広く使われています。HDDに比べてSSDは高速な読み書きが可能であり、小型・軽量で衝撃に強いため、近年ではSSDにより薄型のノートパソコンの普及が進んでいます。しかし、HDDとSSDは動作原理に違いがあります。HDDは円盤状のディスクにデータを書き込む方式を採用していますが、SSDはデータをメモリーチップに書き込む方式を採用しているため、HDDのようなディスク回転に伴う騒音や消費電力の欠点はありません。

    SSDのデータ復旧はHDDのデータ復旧と大きな差異

    SSDは物理的な動作が少ないため、故障原因は主にファームウェアやメモリーチップに関連します。HDDは物理的な部品が多いため、故障原因はディスクやヘッドなどの物理的な問題が多いです。以下にそれぞれの製品の違いをまとめました。

    項目 SSD HDD
    動作原理 メモリーチップにデータを保存 円盤状のディスクにデータを保存
    故障の特徴 ファームウェア障害やメモリーチップの劣化 物理的な部品の故障(ディスクやヘッド)
    データの回復 専門的なツールと知識が必要 クリーンルームでの精密な操作が必要
    リスク 無資格者が自己修復を試みるとデータ喪失リスクが高い 無資格者が自己修復を試みるとデータ喪失リスクが高い
    専門家の必要性 必要 必要

    データ復旧における専門知識と設備が必要であり、無資格者が自己修復を試みるとデータの喪失のリスクが高くなります。信頼できる専門家に相談することが重要です。特にSSDのデータ復旧に関しては高い技術力が求められます。

    ファームウェア障害について

    SSD自体には問題がない場合でも、SSDの動作を管理するファームウェアが障害を引き起こすことがあります。このようなファームウェアの障害は、データの読み書きに支障をきたす原因となります。ファームウェアに障害が発生すると、SSDの容量が正しく認識されなかったり、突然エラーメッセージが表示されたりするなど、さまざまな不具合が生じることがあります。

    容量の誤認識

    ファームウェアの障害により、SSDの容量が正しく認識されなくなることがあります。本来の容量よりも少なく表示されたり、逆に大きく表示されたりする場合があります。これはiPhoneなどのスマホにおいても生じます。ストレージ容量が正しく表示されない時点で壊れていることが明白です。

    エラーメッセージの表示

    ファームウェアが正常に動作しない場合、突然エラーメッセージが表示されることがあります。これにより、データの読み書きに支障が生じるだけでなく、システムの安定性も損なわれる可能性があります。

    データのアクセス不可

    ファームウェアの障害がデータの読み書きに直接影響を与えることで、データにアクセスできなくなる場合があります。これにより、重要なデータの喪失が発生する可能性があります。

    ファームウェア障害は、物理的な故障ではないため、SSD自体は動作することがありますが、ファームウェアの問題により正常な動作が妨げられることがある点に留意する必要があります。このような場合には、無資格者によるファームウェアの修復はトラブルをさらに悪化させる可能性があるため、専門家によるデータ復旧が必要となることがあります。

    まとめ

    SSDは使用している部品が少ないこともあり、データ復旧は非常に難しい部類に入ります。ただし、SSD自体を落下させてしまったりした物理障害の場合は復旧の可能性が残されています。また、ノートパソコンの場合も同様にSSDではなくパソコンのデータ復旧となりますが、業者によっては対応することができます。同様にスマホなどの製品であれば1台あたり1000点近くの部品で構成されているので復旧の可能性があります。