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iPhoneデータ復旧・復元サービス完全ガイド

iPhoneデータ復旧・復元サービス完全ガイド

iPhoneが急に起動しなくなってしまった、水に落としてしまったり、高所からの落下やストレージを逼迫しての使用を続けることで壊れるなど、さまざまな壊れ方や障害が発生します。どのような状態であっても、データはかけがえのないもので何としてでも取り戻したいと考える方に必要なのは「データ復旧」というサービスです。

この記事を監修した専門家

データ復旧の専門家
山田弘幸
元PCメーカーのエンジニア。米国駐在時にはヘリコプターで船舶に乗り込み、専用機器からデータ復旧をしたこともあるデータ復旧のスペシャリスト。パソコン修理のみならず、スマートフォンの修理店の起業経験を持つ。

とにかくデータを何とかしなければならない!という方のためにおすすめのデータ復旧サービスをご紹介いたします。

アップルでは対応不可のデータ復旧

アップルストア表参道

iPhoneのメーカーであるアップルやdocomo、au、Softbankなどの契約先キャリアにすでにご相談なさった方がほとんどかと思いますが、メーカーや携帯ショップではデータ復旧の対応はしていません。部品交換の修理で対応できる範疇を超えたiPhoneは本体交換となります。そのためデータを消失することになってしまいます。

そのため、データを取り戻すためにはデータ復旧サービスに依頼をする必要があります。専門サービスであればどのような障害であっても対応することができるのですが、iPhoneは最先端の電子機器であり、プライバシーをとても厳重に守っている関係もあり、復旧できない状況もあります。

iPhoneのデータ復旧・復元に強いサービス3選

第1位 データスマート

データスマート
DATASMARTは元刑事(デジタル捜査班班長)で現在はテレビコメンテーターとして活躍する佐々木成三氏がおすすめするデータ復旧サービスです。また、元SONYのエンジニアの乗松伸幸氏もおすすめしています。最後発のデータ復旧サービスなため、サービス開始から2年程度しか経っていませんが警察からの感謝状を受領することからも高い技術力が伺えます。スマートフォンなどの最新デバイスはもちろん監視カメラなど古くからある製品のデータ復旧まで対応しています。世界標準のISMSを取得していることと、指紋認証や顔認証での入室管理を行っているのでセキュリティ面でも安心できます。

また、SurfaceやMacなどのブランドから販売されている最新のパソコンのデータ復旧に対応しており、特にSSD搭載のモデルであってもデータ復旧することが可能です。

基本情報

所在地 東京 スピード対応 特急作業サービス
復旧実績 官公庁、捜査機関、大手企業、研究機関など 店舗持ち込み 対応
料金体系 成功報酬制 セキュリティ ISO27001(ISMS)
見積もり・診断 無料 対応メディア スマホ/HDD/Macbook,Surface等(SSD搭載ノートパソコン)/NAS/RAID/仮想サーバー/クラウドデータ復旧など

第2位 カメラのキタムラ

カメラのキタムラ
国内最大手の写真プリントサービスであるカメラのキタムラ。SDカードやビデオカメラに保存している写真や動画データを復旧することも可能です。ただし、iPhoneのデータ復旧は現在停止中です。

エーオーエスデータ復旧サービスセンター
AOSは元富士通出身者の起業家が立ち上げたデータ復旧サービスです。多くの家電量販店(ヨドバシカメラ)やメーカー、au(KDDI)からのデータ復旧サービスを受託していることからも技術力がありそうです。家電量販店にデータ復旧を導入する際の担当者は最低限の記憶メディア製品の知識があることからもある種の専門家からの評価・推薦を受けてる点もおすすめできるポイントです。一方でGoogle Mapでの口コミ数は多くなく判断が難しいですが、ネガティブなコメントが見当たらないことからも悪質なデータ復旧サービスを提供していることは考えられません。
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第4位 デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは日本国内での売上No.1の実質データ復旧サービスです。警視庁からの表彰実績があります。そして、データ復旧設備を30台以上保有しています。ただし、Google Mapに寄せられる口コミにはサービス利用を不安にさせてしまう評判が多く見られましたので、強くおすすめできるか判断できかねるので、3位としています。
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注意点

iPhoneのデータ復旧サービスにも様々な種類があります。iPhone修理店、データ復旧サービスが提供しているものがあります。

口コミで評価が割れているサービス

口コミに催促された、営業トークが多い、足元を見られるなどの口コミがある場合には注意が必要です。iPhoneのデータ復旧サービスに限らず口コミや評判はあくまでも参考程度として、実際に電話をしてみたり、訪問してみることでしっかりと対応してくれそうかを見極めることが大切です。

写真や動画を完全削除したものを復元できる?

iPhoneから写真、動画を完全に削除してしまった場合に復元ができるデータ復旧サービスはありません。

削除してから30日以内の写真に関しては復元できますが、最近削除した項目からも削除した場合には復元不可能です。これもiPhoneの厳重なプライバシー保護の仕組みからそのようになっているようです。データ復旧サービスでは、そのようなことができると言われて手付金がかかると言われたら、それは依頼せずに他のサービス提供企業に相談されるか、残念ですが諦めることをおすすめします。

とにかく自分でiPhoneに触ることでデータを刑してしまう不安がある方や、写真、動画、LINEのトーク履歴などの大切なデータがある場合には専門家のいるデータ復旧サービスに相談されることをおすすめします。

データの復旧・復元率は参考程度に

iPhoneの水没復旧率は各社90%以上を掲げているケースが見られますし、依頼するのであれば復旧率が高い方が安心できそうです。しかし、実際にどのようなiPhoneの依頼が来ているかはわかりませんし、1店舗目でデータ復旧を依頼を受ける場合と他店処置済みのiPhoneのデータ復旧率は自ずと異なります。そのためiPhoneの水没復旧率で判断するよりも、実績を重視して選ぶことをおすすめします。

データ復旧サービスでなければ復旧できない症状

電源が入らなくなった場合

突然電源が入らなくなった場合であってもデータ復旧することは可能です。詳しくない方が触ったり、正しい知識や技術を持った専門家でなければトラブルをさらに悪化させてしまい、データ復旧できなくなる可能性があります。専門家による診断サービスを利用することをおすすめします。

製品寿命がきた場合

iPhoneの製品寿命は3年程度と言われています。突然電源が落ちる事象が頻発したり、ファイルシステムが壊れてしまったり、電源ボタンを押しても反応しない場合には寿命で壊れたということになります。こういった場合にはデータ復旧の専門サービスの利用がおすすめです。

衝撃が加えられた場合

iPhoneをビルの10階エレベーターの隙間に落としてしまったり、道路に落として車に轢かれてしまったなど、高所からの落下により強い衝撃があったとしても復旧できる可能性はあります。

大破した場合

iPhoneが大きく破損した場合でもデータ復旧の可能性は残されています。調査してみなければ致命傷を負っているかどうかはわかりません。データ復旧サービスへ初期調査をご依頼なさることをおすすめします。

水濡れ・浸水による起動障害

iPhoneを水に濡れてしまったり、浸水させてしまうことで立ち上がらなくなり、正常な動作をしないトラブルがあります。この場合も専門家でなければデータ復旧することは困難です。充電などの通電を行うこともおすすめできません。

水没した場合

これからデータ復旧サービスをどこにお願いするのかを考えている方はどこがいいんだろう?写真は取り出せるのか?LINEのトーク履歴は?と疑問がいっぱいだと思います。良いデータ復旧サービスを利用することができれば、復旧確率が高まることは間違いありません。ただ、まずは水没してしまったiPhoneの取り扱いにおける注意点は何かを考える必要があります。

水没直後の充電ケーブルの挿入は絶対NG

充電ケーブルを差し込むことで電気が流れます。それによってiPhoneがさらに壊れてしまう可能性があります。画面が真っ暗になってしまっている場合にはすでにショートしている場合がありますが、実際にiPhoneを診断しない限りには端末に何が起きているかはわかりません。いずれにしても充電ケーブルを差し込むのはお勧めできません。

完全に乾燥してない状態で電源は入れるのはNG!

iPhoneに電気が流れるタイミングで筐体内部に液体があったら通電(電気が流れる)の際にショートしてしまう可能性があります。このショートが原因で故障・何らかの損傷に繋がるのです。損傷してしまったiPhoneからのデータ復旧は格段に求められる技術力が高くなってしまうので、修理料金が高くなってしまうのです。そのため電源は絶対に入れないでください!

できるだけ早い対応が復旧率を高めます

時間が経てば経つほど、データの救出する難易度は高くなっていきます。iPhoneは水に弱く、水が付着した瞬間から酸化が始まります。分かりやすい例で説明すると、自転車を野ざらしにして雨に打たれたのを放ったらかしにしてしまったら、錆びてしまいますよね。それが精密機器だと目に見えない端末内部で進行してしまいます。

水に入れたままの方が良い?

水に入れっぱなしで良いとは言い切れません。酸化を止めると言う意味ではとても理にかなった方法ですが、データ復旧率を本当にあげられるのかは何とも言えません。水没してしまった場合にはできるだけ早いデータ復旧の依頼をおすすめします。いずれにしてもよくわからないことですので、データ復旧の専門家に無料相談することをおすすめします。

容量不足でAppleロゴが出るリンゴループになった場合

リンゴループになってしまうことはiPhoneに関してはそれなりにあるのですが、リンゴループと言っても原因は千差万別です。そのためすべてのリンゴループでデータ復旧ができないということではないですが、写真などの撮影枚数が多い、使用しているアプリの容量が多いといった状況に陥ったiPhoneからのデータ復旧は非常に難易度が高いです。

高度な技術力を持つ、データ復旧企業への依頼をおすすめします。

CPUチップが損傷している場合

CPU部分が致命的な損傷してなければ復旧の可能性があります。ただし、裏を返せばCPUチップが損傷していると診断された、もしくは基板修理を行ってもらって、CPUチップが壊れているので復旧ができないと言われてしまったらデータ復旧難易度は最上級と言えます。ただし、復旧できる技術のあるデータ復旧サービスは存在します。

いくつかの店舗に持ち込んでも基板上のチップが壊れていると断れてしまってもまだ諦めないでください。ただし、必ずしも基板修理を行うわけではないので、数十万円前後は少なくとも費用がかかってきますので、慎重に依頼先をお選びなさることをおすすめします。

データ復旧事例

電源が入らなくなったiPhoneからの復旧

トラブル内容

旅行中海水浴場にて水没はさせてないが携帯が熱くなり、その後リンゴマークが点滅し電源が切れた。
少し経ってから電源がつき充電が20%に減少。次携帯を見た時(30分後くらい)には電源が切れていて充電マークが画面に出ていた。
下にコードのマークも出ていて充電器を挿すとコードマークは消えるので充電器が挿さってることは認識しているようだが、そこから今まで変わらず充電もできず電源もつかない。

復旧方法

物理障害の可能性が非常に高いですが、幸いなことに重度障害はなく構造情報に損傷がないためカメラロール内のすべての写真、動画 データ(約8.3GB 約1,700点)の復旧に成功しました。

投げつけて壊れたiPhoneからの復旧

トラブル内容

2/25   iPhoneを投げつけ、電源が消え、入らなくなった。

2/26 ダイワンテレコムにて基板修理依頼
・3/8  修理不能で返却(電圧が不安定でデータ取り出しもできな
いと言われた)

復旧方法

深刻な障害状況であるため、残念ながら復旧できないという結果となる可能性もありましたが、ご希望のデータの復旧に成功しました。

データ復旧できない事例

データ復旧率が高いサービスであっても、そもそも依頼を受けることができないトラブルを抱えたiPhoneがあります。そのような状態になってもあきらめたくないとは思いますが、以下にまとめますので、ご参考になってください。

iPhoneは初期化した場合データ復旧不可

iCloudもしくはiTunesにバックアップがない状態で初期化してしまったiPhoneに関してはデータ復旧サービスであってもデータを復元することはできません。残念ながらiPhoneのセキュリティーの堅牢性と初期化をした際に全てのプライバシーを消去する機能はとても高いものです。とても安心できる一方で誤って削除してしまうと取り返しがつきません。

「iPhoneは使用できません」という状態からのデータ取出も不可

「iPhoneは使用できません」と表示されているアイフォンに関してはデータ復旧サービスをもってしてもデータ取出をすることはできません。残念ながら初期化と同様にデータをあきらめなければなりません。

iPhoneのセキュリティーの高さが原因でもあるとは言えるのですが、残念ながらデータを復元することは難しいです。状態によってはiPhone本体が動く可能性はあるので、初期化して使用することはできる可能性はあります。

データ復旧サービスの選び方

iPhoneのデータ復旧をしようと考えたときに、何を基準に選べばいいかその基準がまったくわからないことかと思います。それもそのはず、データを復旧できること自体をほとんどの方が知りません。このページではデータ復旧の経験者がiPhoneから大切なデータを取り出すためのデータ復旧サービス選びでお悩みの方に選定基準、注意点やおすすめのデータ復旧サービスをご紹介いたします。

①技術力の高さ

最も重視しなければならないのは技術力の高さです。技術力の高さを評価する上での指標の1つがデータ復旧対応可能な機器・メディア種別の多さが挙げられます。データ復旧サービスによってはiPhoneのデータ復旧の診断費用だけで5万円以上の請求が発生するケースもあります。診断費用を0円(無料)で提供しているデータ復旧サービスがおすすめです。

官公庁との実績

警察や行政機関などとのデータ復旧の実績があるかどうかは1つの指標です。行政機関や捜査機関ではデータ復旧で失敗することでの被害は計り知れません。そのため、信頼でき、復旧技術が高いデータ復旧サービスに依頼することに自然となっています。

ISMSやPマークの取得

ISO認証
大切な個人情報や法人の機密情報を預ける場合があるので、ISMSやPマークの取得企業であるかどうかもポイントの1つに加えても良いかと考えられます。ISMSを取得しているデータ復旧サービスもおすすめできます。
ISMSなどの情報セキュリティ規格について

データ復旧料金相場

iPhoneのデータ復旧の料金相場というのは調べた限りでは見つかりませんでしたので、スマホのデータ復旧の料金相場を以下のテーブルにまとめます。iPhoneのデータ復旧の料金相場というものはなく、あくまでもスマホのブランドの1つなので、調べた限りではiPhoneの復旧費用を公開している企業も1社のみでしたのでご参考までにご覧ください。

障害レベル 料金相場
軽度 5万円~14万円 水濡れ、筐体破損、操作不能
中度 8万円~18万円 電源が入らない、筐体破損、水没、操作不能
重度 13万円~60万円 起動しない、水没、ロゴループ、削除してしまった
その他 別途見積もり パスコード障害、削除してしまった、初期化

iTunesからの復元

iTunesで作成したバックアップからデータを復元するには、最初にiTunesを開きます。次にiPhoneをコンピュータに接続し、iTunes内でデバイスを選択します。”復元バックアップ” をクリックし、復元したいバックアップを選択します。

iCloudからの復元

iCloudで作成したバックアップからデータを復元するには、初期化したiPhoneの初期設定プロセス中に “復元” を選択し、iCloudバックアップから復元を選択します。そして、Apple IDとパスワードでログインし、復元したいバックアップを選択します。

なお、これらの手順は初期化前にバックアップを作成していた場合にのみ適用されます。バックアップを作成していなかった場合、一般的にはデータの復元は不可能です。

復元ソフトでは復旧できない

初期化や削除したデータに対して復元ソフトで復旧できません。また、データ復旧サービスで対応することもできません。本当にデータが消えたか調査や解析を行うことは可能ですが、データが出てくることはまずないと言っても過言ではありません。そのためネット上で手に入るデータ復元ソフトやアプリを有料で使うことは全くおすすめできません。かえって、復元ソフトやアプリによってスマホの状態を悪化させる場合もあります。

AppleCare+では水没を含む本体交換のみ対応

たとえAppleCareに入っていてもAppleではデータ復旧はしてくれません。そのため、データ復旧に関わるサポートはしてくれないのです。過去に私自身修理屋で働いていた時に某Apple storeから紹介を受けた方の対応をしたことがあります。オフィシャルには紹介することはないので、アップルのスタッフさん次第ではそう言った案内はしてくれるものの、どの程度のレベルで写真などのデータ取出が可能なのかはわかりません。
【Apple Care】水没したiPhoneは保証対象?それとも対象外?

ドコモ、au、ソフトバンクの補償でデータは保証不可

キャリアの補償は基本的に端末の補償であって、データの保証をしていません。本体全体のデータ復旧サービスを提供しない代わりにデータお預かりサービスを提供しているので、それを利用していればデータが保存されている場合があります。そのため、補償サービス利用者にはデータをキャリアが提供するサービス等で限定的な範囲で対応してもらうことができます。

ドコモの場合

Docomoには「ケータイデータお預かりサービス」がありますが、iPhoneに関してはデータお預かりサービスは提供していません。そのため、この場合にはiTunesもしくはiCloudでのバックアップをお勧めします。また、それぞれのキャリアが提供するお預かりサービスを使用するとそのキャリアだけの特殊な仕様になってしまうので、あまりおすすめはできません。なぜドコモがiPhoneのデータお預かりサービスを提供していないかはわかりかねますが、理想のバックアップの運用はiTunesでのフルバックアップなので、とても好感が持てます。

ソフトバンクで契約したiPhoneの場合

ソフトバンクではiPhoneに対して「あんしんバックアップ」をサービスとして提供しています。My Softbankから確認することができます。しかし、対象となっているデータは電話帳のみです。そのため、電話帳のデータを復旧したい方はまずチェックしてみてください。写真や書類など他のデータが重要な場合はソフトバンクショップに行っても写真、動画等の救出はできません。

そのため、ソフトバンクでiPhoneを契約している場合は提供されているアプリに頼らずにiPhoneのデータのバックアップをされることをお勧めします。水没しているiPhoneは基本的には下取りの対象にはならないと考えられるので、十分に注意をしてください。

auの場合

データ預かりサービスを提供しているので、auの方はまずこのサービスの契約をしているかどうかを確認してください。データは写真、動画、連絡先が預けることが可能です。もしかしたら写真などのデータがクラウドに上がっているかもしれません。記憶にあるのであれば、まずauショップに行って確認を取っても良いのではないでしょうか。場合によっては機種変更で、スムーズに移行することができます。

LINEなどそれ以外のアプリのデータが重要な場合にはauのデータお預かりサービスに預けていてもサポートしていないので、対応してもらうことは難しいです。

関連記事:【保存版】iPhoneのバックアップ(iTunesとiCloud比較)と復元方法

キャリアのデータ復旧サービスのデメリット

キャリアのデータ復旧サービスもありますが、データ復旧を依頼した場合には端末の返却がありません。また、LINEやゲームアプリなどのデータを復旧することはできません。そのため、データの復旧率を高めたい方にはデータ復旧サービスに依頼されることをおすすめします。一方でデータ復旧サービスは作業完了後に端末を返却してくれます。

データ復旧サービスならあらゆるアプリやデータ復旧が可能

高度な技術を持つデータ復旧サービスであれば、壊れたiPhoneの中からデータを救出することが可能です。携帯ショップに持ち込んでデータを消さなくてはならない、となってしまってどうしたら良いかわからない方のためのサービスです。データ復旧が可能な状態かどうかは実際に壊れたiPhoneを診なければわからないので無料診断サービスを提供してます。

思い出の写真を壊れたiPhoneからデータ復旧

iPhoneをプールや海に落としてしまって水没させてしまった・・・。かなりショックですよね。バックアップを取っていたならまだしも、新婚旅行や家族旅行の最中のバックアップデータはなかなか旅行先で取ることはできません。しかし、正しい方法で申し込むことで、大切な思い出をレスキューできる可能性があります!

この記事を書いている私自身がiPhoneの水没復旧の経験者だからこそ、きちんとした正しい方法でデータ復旧をする方法を解説いたします。今回はデータ復旧の中でも特に多いトラブルの原因「水没」を想定してまとめます。

iPhoneのデータの復旧依頼時の注意点

2019年に入り、iPhone利用者の多くは8以降の最新モデルに乗り換えをしているような印象があります。SE以降のモデルに関してはマザーボード(基板)の構造も変わったことにより、データ復旧の難易度が上がってしまいました。特にiPhoneX以降のモデルに関しては「どこのiPhone修理屋でもできる」「近所にiPhone修理屋あったな、あそこに持って行こう!」と気軽に相談に行っても何もできないケースがほとんどです。

もちろん街中のiPhone修理屋さんでも画面割れによる液晶交換やバッテリー交換修理などの交換作業はできますが、作業に求められる技術のレベルが全然違います。

街中のiPhone修理屋さんではデータ復旧が難しい理由

年々iPhoneが急速に進化していることもあって、iPhoneのデータ復旧に求められる技術も変化しています。実際に私自身も水没復旧を行なっていた2015年頃まではiPhoneの洗浄・基板のクリーニングを行うことでデータ復旧を行うことができました。現在ではそのため、基板の洗浄のために精製水を用いたり、メガネ洗浄機だと超音波洗浄できるので、微粒な超音波でサビなどの腐蝕をはじめとする細かい汚れを落とすことでiPhoneを本体復旧をすることが可能でした。

メガネ洗浄機

私自身がiPhoneのデータ復旧を知ったのは2012年、海外に住んでいたころです。ガッチリマンデーで紹介されたiPhoneの基板洗浄設備(たしか真空乾燥機)でクリーニングを行なっているサービスさんを見て、すごいなーと思っていたのを思い出します。

その当時でさえ、その設備がなくともデータを取出する方法としてあったのが、メガネ洗浄機を利用した方法でした。

iPhone5s以前の水没データ復旧は比較的復旧しやすい

2015年頃までは超音波洗浄機に入れて洗浄することでデータ復旧ができていたのに何で!?というところですが、あれだけ小さいスマートフォンにかなりの高機能さを求めると、マザーボードで使用するチップの数も膨大に増えています。その当時まだ多くの人が使っていたiPhone5sまでの端末はまだそこまでチップの数も多くはなかったんだと思います。

iPhone3Gs、iPhone4、iPhone4s、iPhone5までのデータ復旧の成功率は基板をクリーニングすることで本体として再度動くようになることが多かったのです。そのため街中のiPhone修理屋さんでも「お客さんが来たらまずは基板クリーニングをする」ということでトラブルを解決することができていたのです。

最新モデルのiPhoneとiPhone5などの違い

そのため重度なマザーボード損傷でない限りにはiPhone5sまで、状態を回復させるのにほとんどの場合で基盤修理が必要ありませんでした。さらには5や5sくらいまでの世代に関しては本体復旧をすることができていたので、保証はできないものの、水没処置で本体が使えるようになりますよ、とお客様にも説明していました。(もちろん水没の程度等にもよりますが)

最新モデルと比較したら、昔のiPhoneを使用している体験は霞んでしまったりしませんか?カメラで撮る写真は高画質になり、インターネットの速度も上がり、データ保存容量も64GBくらいまでしか古いiPhoneではできませんでしたよね。iPhoneはかなり進化をしています。

iPhone6以降のデータ復旧は難しい

iPhone6以降は格段に基盤の精密さが高まりました。iPhone6s、iPhone7、iPhone7 Plus、iPhone8、iPhone8 Plus、iPhoneX、iPhoneXsなどの新しいモデルは特に難しいです。最新になればなるほどデバイスの複雑さが高まり、水での洗浄によって復旧できない場合もそれなりに発生しました。その当時頃からiPhoneの基板修理について調べ始めて、海外の事例等を調査しはじめました。

iPhoneが発売してからもう10年以上が経とうとしています。そして、iPhoneは4以降において、端末内部のデータの暗号化を行なっていることもあり、写真データだけでも復旧難易度は高くなっています。iPhoneというスマートフォンはそれだけ個人情報・プライバシーを守る環境を整えたモバイル端末であると言えます。

関連:発売して10年、iPhoneの歴史を振り返る

iPhoneのデータ復旧サービスのおすすめの選び方

店舗に持ち込む前にどのように選ぶのかが復旧確率を決めると言っても過言ではありません。技術力がないお店がiPhoneに触ることで、人間で言う脳みそとも言える「基板」が大きく損傷する場合があります。どのiPhone修理サービスでも画面割れ交換はできますが、データ復旧はどこでもできるわけではありません。いくらくらいかかるのか、料金体系は?どのように準備すればいいかを解説いたします。

サービス料金は完全成功報酬制が主流

嬉しい事実としてはiPhoneのデータ復旧は成功報酬のモデルが主流です。そのため、まずは無料でやってみてから、データの吸い出しに成功したら、成功報酬として料金を支払うことになります。ハワイのビーチであれ、プールであれ、川下りであれ、水没は水没で変わりません。ただし、他のiPhone修理店で水没復旧の処置を受けている場合には分解作業費用がかかってくることがほとんどですので、注意が必要です。

作業難易度が高いケース

基本的に1店舗目であれば成功報酬でデータ復旧に対応するお店がほとんどです。逆に、2店舗目以降は作業料金がかかるケースが多いです。そのため、水没したiPhoneからのデータ復旧を、確実に迅速に持ち込むことは成功確率を高めるものの、1店舗目の店舗選びを失敗してしまったら元も子もありません。

近所のiPhone修理屋さん以外の選択肢を

他店で処置をされてる場合には有料になるとお伝えしましたが、逆にどこのお店もまずは無料でやってるので、とりあえずデータ復旧を依頼しよう!というように考えてしまうことがデータ復元の失敗に繋がります。もちろん、近所に信頼できているiPhone修理屋さんがいれば良いのですが、なかなかそのような関係性が確立していることは稀だと思います。慎重に検索をして、どこがいいかを検討しましょう。

例えば「iPhone修理 東京」「iPhoneデータ復旧 梅田」とか狭い地域名を掛け合わせて検索して自宅の近くで探すのはあまりおすすめしません。たまたま近所にすごい技術を持ったiPhoneの基板修理ができるお店があることもありますが、それはラッキーなだけである可能性が高いです。

写真、メモ帳、連絡先など…取り戻したいデータの優先順位

データとひとくくりにしてしまえば簡単ですが、重要なデータは人それぞれです。データ復旧の場合には一度浸水した状態のダメージを受けたiPhoneをなんとか起動するようにしているということがほとんどです。写真が重要か、メモ帳、連絡先、メールの内容が重要かなど、事前に何のデータを再び使えるようにしたり、見たりしたいかを決める必要があります。

ここまでの説明の中でAppleStoreやDocomo、au、SoftBankなどのキャリアショップの話が出てこなかったので、不思議に思っている方も多いかもしれませんが、なぜなら、データを取り出すサービスとしてデメリットやリスクなどがそれなりにあったり、そもそも対応していない場合や復旧可能なデータが限られているなどの理由があるからです。それぞれの提供しているデータ復元のためのサービスを念のためご紹介します。

すでに水没したiPhoneを修理屋さんに持ち込んだ場合

何件もアイフォン修理屋さんに持ち込んだ後にこのページをご覧になっている方もいるかと思います。おおよそ、基板上のトラブルが原因で断られる可能性が高いです。持ち込みする前に事前に電話で対応できるか確認されることをおすすめします。

iPhone修理店は基本的に画面割れの交換やバッテリー交換などの部品交換がすぐにできるお店とご理解ください。データ復旧サービスとは全然別物と考えてください。

一度でもどこかの店舗で試してしまうと水没の原因が何なのか、どんな処置をされているのかがわからないので、成功確率が低くなってしまいます。

iPhoneデータ復元ソフトは使えないの?

Googleで検索するとiPhoneのデータ復元ソフトが出てきますが、電源が入らない場合には使うことができません。また、水没してしまっている状態も、電源を入れるのはおすすめできません。理由は水没してしまったiPhoneを起動することで電流が流れて、マザーボードがショートしてしまう可能性があるからです。

そのため、物理障害以外の論理障害の場合はソフトを使用すれば何とかできる可能性がありますが、電源が入らない状態ではソフトを使いようがありません。

ソフトと違って、iPhoneのデータ復旧サービスでは何をするの?

データ復旧の目的はデータに再びアクセスできるようにして、見たり、使ったりすることを可能にすることです。物理的なトラブルの場合には物理障害を抱えているので障害(問題)の切り分けを行い、データを抽出します。

【結論】復元アプリや復元ソフトは水没iPhoneには使用不可

そのためiPhoneのデータ復元ソフトは水没して電源が入らない状況においては選択肢としては不適切と言えます。

他社で復旧不可能でも復旧可能

データ復旧サービスでは、他社で復旧することが不可能と言われてしまってもデータ復旧することができることがあります。その違いは技術力と経験です。また、システムエラーやアップルの企業ロゴが表示され続けるリンゴループになっている場合でも復旧可能な場合があります。

おすすめのiPhoneデータ復旧サービス

日本には2000店舗近くのiPhone修理店舗があります。また、それらの店舗で提供しているのは基本的には画面割れ交換や電池劣化によるバッテリー交換サービスです。中には技術力があり、データ復旧サービスを提供できるお店もあるかと思いますが、フランチャイズ店舗ではサービスや技術の差にはばらつきがあります。そのためこのページでは多店舗展開をしていても、どの店舗が良いのかわからないサービスは紹介していません。

DATASMART

元埼玉県警捜査一課デジタル捜査班 佐々木成三氏
DATASMARTはiPhoneを含む半導体ストレージ製品のデータ復旧を得意としています。半導体ストレージ製品とは、スマホ、SSDを搭載した薄型PC、SSD、SDカード・USBメモリ、ビデオカメラ、サーバー機器などの近年よく使われている製品群のことです。また、法人や埼玉県警からの感謝状を受けるなど、公共機関からの公開実績もあります。料金は成功報酬制なので、データ取り出しができなかった場合に料金が発生しないので、安心して相談や依頼をすることができます。詳しくはこちらからご確認ください。

依頼方法・受付方法

データ復旧サービスは郵送でも全国対応をしています。また、緊急性や期限がなければ持ち込みではなく郵送することがおすすめです。復旧作業には時間がかかるため持ち込んだとしても特急サービスを利用した場合であっても翌日になる場合もあります。

出張対応はしていません

iPhoneのデータ復旧においては出張対応はしていません。法人で利用している大規模なサーバーであったり、持ち運ぶことができない場合や持ち出し厳禁で高いセキュリティ環境が必要な場合でない限り出張することはありません。なぜならば、高い技術を持ったデータ復旧のエンジニアには最善の設備が整った環境での作業を行うことで復旧率を高めることが求められるからです。

復旧希望のスマホデータを伝える

できるだけ詳細に復旧したいスマホのデータを伝えてください。データ復旧の作業負荷にどの程度持ちこたえられるかはわかりません。そのため事前にデータ復旧サービスに伝えておくことをおすすめします。これは破損状況によってケースバイケースなのですが、軽度なのか重度の障害が発生しているかの症状は診断してみなければわからないためです。

iPadのデータ復旧サービスにも対応

iPhoneのデータの取り出しができるデータ復旧サービスではiPadのデータ復旧は対応していない場合が多いです。最新のiPadはiPadOSを搭載していますが、基本的にiPhoneもiPadも製造自体はApple社が行っていますので、端末の構造や写真や動画などのデータが入っている基板の構造も似ているものの、iPhoneよりも分解するのが難しいのがiPadの特徴です。

iPad端末のサイズはiPhoneと比較しても大きいという点だけが異なるように見えますが、iPhoneは専用のドライバーがあれば分解できるものの、iPadは液晶ガラス部分のパーツを外すところからはじめる必要があります。iPadのデータ復旧に関してはiPhoneだけではなく、幅広くデータ復旧サービスを提供するデータ復旧サービスに依頼することをおすすめします。

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