データ復旧はなぜ高いの？データ復旧の料金の変動要素
データ復旧の料金の変動要素
障害の種類（物理障害・論理障害）
物理障害: ハードウェアの故障によるもので、例えば、ハードディスクのモーター故障や、データ書き込み/読み取りヘッドの破損、回路基板の焼損などが含まれます。物理障害の場合、専用のクリーンルーム環境や高度な技術が必要となり、復旧作業が高額になることが多いです。
論理障害: ソフトウェア的な問題によるもので、例えば、ファイルシステムの破損、ウイルス感染、データの誤削除やフォーマットなどが含まれます。論理障害の場合、物理的な修理は必要ないため、一般的には物理障害よりもコストが低くなります。
障害のレベル
軽度の障害: データがアクセス可能だが一部が破損している場合。復旧作業も比較的簡単で費用も低めです。
中度の障害: 一部のデータがアクセス不能であり、専用のソフトウェアやハードウェアを使用して復旧を試みる必要がある場合。費用は中程度です。
重度の障害: ハードディスクが全く認識されない、複数の部品が故障しているなど、非常に複雑な復旧作業が必要な場合。費用は高額になることが多いです。
何社目に依頼したか
複数の業者に依頼した場合、最初の業者が復旧を試みて失敗した場合ですと重度障害が疑われます。さらに作業負荷がかかっているので、次の業者がさらに複雑な作業を行う必要があるため、費用が増加する可能性があります。最初から専門性の高い業者に依頼することが、コストを抑えるための一つの方法です。
機器の種類（HDD/SSD/PC/メモリーカード/スマホ等）
機器の種類によっても費用が異なります。例えば、HDDやSSDの復旧は、データ容量や障害の種類により費用が変動します。スマホの場合、データの保存方法やアクセス方法が異なるため、専門的な技術が必要になることがあり、これも費用に影響します。
機器の台数
複数の機器のデータを復旧する場合、作業量が増加するため、費用も比例して高くなります。特に、大規模なデータ復旧プロジェクトでは、全体のコストが大きくなることがあります。
交換した部品代
物理障害の場合、故障した部品の交換が必要になることがあります。例えば、ハードディスクのヘッドやモーターの交換などです。これらの部品の価格も費用に反映されます。
作業にかかった時間
データ復旧に要する時間も費用に影響します。復旧作業が長時間にわたる場合、その分の人件費や設備使用料が上乗せされます。時間がかかるほど費用も高くなる傾向があります。
納期までの期間（特急料金が上乗せになる場合も）
緊急性が高い場合、特急料金が発生することがあります。早急にデータを復旧するためにリソースを集中させる必要があり、これが追加料金として請求されることがあります。
取り出せたデータの内容（希望のデータが取り出せたかどうか）
希望するデータが全て取り出せた場合と、一部しか取り出せなかった場合では、費用が異なることがあります。特に重要なデータや大容量のデータの場合、復旧にかかるコストが高くなることがあります。