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スマートフォンの電源が入らない原因|データ復旧

スマートフォンの電源が入らなくなってしまった場合に原因が気になる方もいらっしゃるかと思います。結論から申し上げると原因を特定することは不可能です。なぜならばスマートフォンは800以上の部品から構成されているので、どこに原因があるかを特定するのが困難であるためです。そのため、メーカーであっても「電源が入らないスマホ」に対しては本体交換(工場出荷状態)という対応になっています。あくまでも下記に原因として考えられるものをまとめてみます。

電源が落ちてしまう主な原因

電源が入らなくなったスマートフォン

電源が突然落ち付かなくなる原因をいくつか挙げ解説します。

⑴落下や水没などによる破損

ちょっとした油断でスマートフォンを落下させてしまったり、水没させてしまった方も多いのでは無いのでしょうか?

特に水没などに多いのですが、その時は問題なかったが、数日使用していると突然電源が落ちてしまう場合があります。

落下や水没をさせてしまった場合、症状が即時に出るのではなく、時間差で現れる場合があります。

落下の場合、衝撃が強いと内部のチップが剥離しかけている場合があります。

辛うじてチップがくっ付いている状態なので、その後のちょっとした衝撃で完全に剥離し起動しなくなる場合があります。

水没時は、スマートフォン内に一度水が侵入すると、なかなか乾かずに留まっている事があります。

そう言った残留水が基板上を少しずつ侵食していき、チップの腐食やショートを時間差で起こす事があります。

このチップの破損に関しては、修理の専門家でも発見は困難で、修理内容も基板修理まで発展するような厄介な症状です。

その為、強い衝撃や水没した時は、お使いのスマートフォン内部で、上記の様な事が起きている場合があると頭に入れ、普段以上にバックアップを念入りに行うなど、突然の事態に備える様にすると良いでしょう。

また、液晶やガラスが壊れる様な落下や水没をしてしまった場合は、修理業者に相談する事も最良の手と言えます。

その際に、出来るだけ細かく状況を伝えると、より正確な診断ができます。

⑵バッテリーの劣化

バッテリーの劣化ですが、バッテリーが劣化すると起動を保つだけの電流供給が出来なくなり、動作中に突然電源が落ちてしまいます。

この機能は、内蔵されているリチウムイオンバッテリー の制御装置もしくは本体のプログラムによって電流の異常が検知されると強制的に電流の供給を遮断して、発火などを防ぐ目的で保護プログラムが作動します。

本体の制御装置のみであれば、再び電源を入れる事が可能です。

しかし、バッテリーが劣化している為、起動しても動作が不安定な状態が続くと思われます。

バッテリーの制御装置が作動している場合は、そのバッテリーはもう機能を停止してしまっている可能性があり、バッテリー交換を行わない限り起動しない場合があります。

但し、いずれもバッテリー交換を行う事によって症状が改善しますので、バッテリーが劣化してきたら交換するのも、長く使う方法としては有効です。

⑶ストレージの内蔵容量が満パイ

内蔵容量が満パンの場合、アプリや写真などの保存を行うと、逼迫した状態での高度な信号処理などによって通常以上に、基板上で熱が発生してしまい、最悪の場合オーバーヒートする可能性があります。

その結果、チップの破損や融解が引き起こされてしまい、電源が突然落ちる可能性があります。

チップが破損してしまうと、正常に電流を流す事ができない為、その後起動する事はありません。

また、最悪の場合フラッシュメモリにも損傷が生じ、データ自体が消えてしまう可能性もあります。

動作が遅くなったり、異常に熱を持ったりしている時は、一度使用容量を確認すると良いでしょう。

確認方法は『設定』『ストレージ』を開くと使用状況を確認できます。

ここで、容量が満パイに近い方は、これ以上の作業を中止して専門業者にご相談ください。キャッシュの消去などを行うことでファイルシステムやオペレーティングシステムが壊れ、データが復旧できなくなる可能性もあります。

⑷充電しながらの長時間使用

この状況で電源が落ちる原因は熱です。

充電完了後も、そのまま充電ケーブルを挿して使用し続けると、充電と放電を永遠と繰り返してしまい過充電状態となってしまいます。

この場合、上記にも記載済みですがバッテリー もしくはスマートフォン本体の制御機能が働き、電流供給を強制的に遮断します。

本体側の制御システムは、充電ケーブルを抜き温度が正常値に下がるのを待つ事によって、電源が入るのですが、バッテリー 側の制御装置ですと、完全に機能がにロックされてしまい、バッテリー 交換するしか手が無い場合があります。

また、本体が高温になっている事が多く、チップが剥離や融解が原因の可能性もある為、充電しながらの長時間使用は極力控えましょう。

以上のケースが主な原因になります。

ご紹介したケースの中には、修理以外に対処方法が場合もあります。

そうならないように、⑴~⑷で解説した原因と対処方法をしっかり把握して実践して頂ければと思います。

電源が入らなくなった場合のNG対処方法

最後に突然起動しなくなった場合、やってはいけない事をご紹介します。

⑴水没や強い衝撃が原因である場合の充電ケーブルを挿入する

本記事で何度も述べてきましたが、水没や衝撃が原因な場合は基板上のチップが重篤な状況にある可能性が高く、電流を流す事によってマザーボードの状況が悪化する可能性が高いです。

このような状況下では、何も自分でいじらずにデータ復旧業者に状況を詳しく説明して復旧を目指す事がデータ救出の最良な選択と言えます。

⑵冷凍庫へ入れる

本体が高温になり制御装置が働いて強制的に電源が落ちた場合、本体を冷やす事は有効な手段ですが、急激に温度を変化させてしまうと逆効果になってしまう可能性が高いです。

元々金属は急激な温度変化に弱く、最悪の場合割れてしまいます。

また、結露により水没やショートを引き起こしたり、リスクが高いので冷凍庫による急速な冷却はオススメ出来ません。

⑶自分で分解

インターネットやYouTube等で様々な修理動画が出回っていて、自ら出来るのではないかと考える方も多いかと思います。

しかし、やってみると意外に難しくて余計に壊してしまい、その後に修理業者に依頼される方も増加しております。

本記事の処置を試したが復旧せずに、残すは修理業者に依頼のみとなった場合、データが欲しいのならば、自分で修理するより修理業者を選んだ方が無難でしょう。

修理業者は、バッテリー交換以外の技術を駆使して、様々な方法でアプローチを掛けてくれます。

自己修理の場合、起動しないのがパーツの不具合なのか、基盤の不具合なのか判断が難しく、復旧の可能性があるのに諦めてしまう事も起こってしまうので、修理をするならばプロに任せる方が良いでしょう。

⑷ルート化をする

ルート化とは、キャリアが持っているAndroidの使用権限を使用者に移し、使用者がAndroidの使用権限を保持する行為を言います。

使用権限をユーザーが保持できる為、今までキャリアが制限を掛け、消せなかったアプリをアンインストール出来たり、自由なカスタマイズが可能となる為、Androidの自由度を広げる行為と言えましょう。

しかし、ルート化には、自由度の高いAndroidの魅力を体感できる大きなメリットでもありますが、起動しないと言う症状に対してはオススメできません。

何故なら、起動しないスマートフォンをルート化で起動させる事ができる場合は、強制的に工場出荷時に戻して、システムを再び起動させる行為になります。

つまり、初期化を自ら行う事になってしまいます。

初期化すると起動を果たしても肝心のデータが消えてしまいますので、起動しないスマートフォンに対しての処置としてはオススメできません。

まとめ

原因を特定したくなる方もいらっしゃるかと思いますが、大切なデータを取り戻すことを提供価値としたデータ復旧専門業者が存在します。警察への捜査協力を行っている技術力の高いサービスもあります。

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