SDカード・microSDカードのスペックの見方と具体例
SDカードやmicroSDカードを選ぶ際には、いくつかの重要なスペックを理解することが大切です。以下に主要なスペックとその見方、具体的な事例を交えて解説させていただきます。
SDカードの型番は、各メーカーによって異なる命名規則が採用されていますが、一般的にはブランド名やシリーズ名、容量、カードタイプ、速度クラスなどの情報が含まれています。これらの情報を理解することで、自分の用途に最適なSDカードを選ぶことができます。
SDカード・microSDカードのスペックのポイント
1. 容量
SDカードの容量は、保存できるデータの総量を示します。一般的な容量の範囲は以下の通りです:
- SD(Secure Digital): 最大2GB
- SDHC(Secure Digital High Capacity): 4GBから32GB
- SDXC(Secure Digital Extended Capacity): 64GBから2TB
- SDUC(Secure Digital Ultra Capacity): 2TBから128TB
例: 「SanDisk Ultra SDXC 128GB」は、128GBの容量を持つSDXCカードです。
2. 転送速度
転送速度はデータの読み書き速度を示します。これには以下のような規格があります:
- クラス速度: Class 2, 4, 6, 10(数字が大きいほど高速)
- 例: Class 10は最低10MB/sの書き込み速度を保証します。
- UHSスピードクラス: U1, U3(U3は最低30MB/sの書き込み速度を保証)
- 例: 「SanDisk Extreme PRO UHS-I U3 64GB」はU3規格で、最低30MB/sの書き込み速度を保証します。
- ビデオスピードクラス: V6, V10, V30, V60, V90(V30は最低30MB/sの書き込み速度)
- 例: 「Lexar Professional 1000x V60」はV60規格で、最低60MB/sの書き込み速度を保証します。
- UHSバスインターフェース: UHS-I, UHS-II, UHS-III(UHS-IIやIIIは高速なインターフェースを持つ)
- 例: 「Sony SF-G UHS-II 128GB」はUHS-IIインターフェースで、最大転送速度が300MB/sに達します。
3. 耐久性
耐久性も重要な要素です。耐衝撃、防水、耐X線、耐温度などのスペックが記載されています。
- 例: 「Samsung PRO Endurance 64GB」は、防水、耐衝撃、耐X線、耐磁気、耐温度の仕様を持ち、長期間の使用に適しています。
4. フォーマット
SDカードは、デバイスの互換性に応じてフォーマットされる必要があります。SDカードはFAT16、SDHCカードはFAT32、SDXCカードはexFATでフォーマットされるのが一般的です。
具体事例
- SanDisk Ultra SDXC UHS-I 128GB
- 容量: 128GB
- 転送速度: Class 10, UHS-I(最大100MB/sの読み取り速度)
- 耐久性: 耐衝撃、防水、耐X線、耐温度
- 用途: 一般的なデジタルカメラ、ビデオカメラ、スマートフォンに適しています。
- Lexar Professional 1000x SDXC UHS-II 64GB
- 容量: 64GB
- 転送速度: Class 10, UHS-II, U3, V60(読み取り速度最大150MB/s)
- 耐久性: 高耐久性設計
- 用途: 高解像度の写真撮影や4Kビデオ撮影に最適です。
- Samsung PRO Endurance 64GB
- 容量: 64GB
- 転送速度: Class 10, U3, V30(読み取り速度最大100MB/s、書き込み速度最大30MB/s)
- 耐久性: 防水、耐衝撃、耐X線、耐磁気、耐温度
- 用途: ドライブレコーダーや監視カメラなどの長時間録画用途に最適です。
これらの情報をもとに、自分の用途に最適なSDカードを選ぶことができます。用途によって必要な容量や速度、耐久性のレベルが異なるため、それぞれのスペックを確認して選択することが重要です。
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