楽器は手入れをしっかりと行えば世代を超えて楽しめます。昔やっていて久し振りに引っ張り出した方も居るのではないでしょうか?バンドをやっている方は、アンプと接続する事でより大きな音で迫力を出せるエレキギターやエレキベースを手に入れた方も多いと思います。
しかし、いざ引いてみると調子が悪くなっていたという事もギターやベースの様な弦楽器にはあるあるですね。そんな方にも新しく始めようとする事にも役に立つように、主な修理箇所の目安となる修理料金をイシバシ楽器、島村楽器、YAMAHAなどの全国展開の大手を中心に調べてみましたのでご参考にしてみて下さい。
修理期間は?
まず、修理期間ですが基本的に即日修理は不可能だと思って下さい。ギターやベースは非常に繊細な調整で音色が変わってしまいます。バランスを取りながら慎重に手作業で行うため、弦の張替えなどの作業でない限り、預けてから2週間はかかると思って下さい。作業の内容によっては数カ月かかる事も普通にありえる事なので、必ず時間に余裕を持って修理に出しましょう。
ネック
ギターやベースを長年使っていると湿気や温度変化でネック付近に微妙な反りや削れが発生します。ネック反りは新品のギターやベースでも管理の仕方次第ですぐに起こってしまいます。また、湿度以外でも弦を張った状態でキープしてしまうと、中央が凹む剃り方(ギターに多い)や逆に膨らむ様な剃り方(ベースに多い)を起こします。
弦がネックやフレット近づきすぎて音程を乱す原因となります。ギターやベースを水平にして、明らかに購入時より反り始めていたら、ネック調整を行いましょう。
ネック調整
軽度な状態で、反ったネックを調整して、浮きなどを抑える作業です。
ネック調整費用(ネック外し無し):1,000円~
ネック調整費用(ネック外し有り):1,200円~
ネック矯正
重度な反りがあり、調整では直らない場合、圧力を掛けて正常な状態に矯正します。
ネック矯正:10,000円~
ネック折れ
ネックにヒビが入ってしまったり、完全に折れてしまっている場合、再接着と補強を行います。折れ方や塗装の状態によって、大きく料金が変動しますのでよく相談してから修理を行いましょう。
ネック折れ修正:12,000円~
フレット調整
フレットは劣化が進むと削れたり浮いたりしてしまいます。
一部が凹んでいると全体の音程が狂うので、高さを揃えて修正する必要があります。
フレット調整:11,000円~
ヘッド
ヘッド部分での修理はペグ交換が主となります。
ペグが緩むと音程がズレ、演奏中にどんどん緩くなってしまします。
ペグも消耗品ですので、演奏中に音程のズレが気になってきたり、サビなどの腐食が現れたらペグ交換を行いましょう。
ペグ交換
劣化したペグを既存の穴を使い新品に交換します。
ペグ交換 1,200円~
ペグ穴再生
ペグの穴が合わなかったりする場合、既存のペグ穴を塞いでもう一度、再構築を行う事でペグ交換を可能にする作業です。
1箇所のみという事は出来ず、バランスを見ながら全体を調整します。
ペグ穴再生:5,000円~
ボディ
ギターの心臓部に当たる様々なパーツが付いている部分です。
各パーツは使用頻度やメンテンスの仕方次第で寿命が異なりますがボディ周りはパーツが沢山あり、内部にも配線が走っているのでトラブルに悩まされることも多いといえます。
特にビンテージ品や購入から4年以上を経過するとピックアップやジャック部分に劣化が現れ、演奏に大きな支障が出る事が多いです。
ジャック交換
シールドとの結合部で、劣化すると音飛びやガリと呼ばれるノイズが出てしまいます。
ジャック交換 1,200円~(1個)
スイッチ交換
音量やトーンなど、ギターやベース本体で音色に変化を加えるために用いられるダイアルです。
使用頻度が高いと断線などの故障が起きます。
スイッチ交換::4,500円~
断線修正
エレキギターやエレキベースは本体内部に導線が引かれています。衝撃などで断線すると音が出なくなってしまうので、再度引き直す必要があります。
断線修正:6,000円~
ピックアップ交換
弦の振動を拾い電磁信号に変えるパーツです。ギターやベースのタイプによって種類が異なります。
ピックアップ交換:4,500円~(1個)
ブリッジ交換
弦を下から抑えるパーツです。弦の振動を本体に伝える役割を担い、様々な奏法の要となる部分です。
ブリッジ交換:7,500円~
ピックガード交換
ギターなどはピックで弾くピック弾きが主流です。ピックが当たり本体の木材が傷まないようにピックガードが貼られています。特に影響は少ないですが、傷だらけの場合は交換する事ができます。
ピックガード交換:4,000円~
まとめ
少し調子が悪くても修理を行えば、また使用が可能な場合が多いので是非、愛着ある一本を長くご使用してみては如何でしょうか。非常に長く楽しめる娯楽なだけに、本記事で修理費用を参考にしていただき、より長く使う事に貢献できれば幸いです。