ハードディスクを選ぶときの8つのポイント
ハードディスク(HDD)の選び方にはいくつかのポイントがあります。以下に、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
1. 容量
- 用途に応じた容量の選択: 一般的な使用なら1TB程度の容量があれば十分ですが、ビデオ編集や大量のデータを扱う場合は、2TB以上の大容量が必要です。
2. 回転速度(RPM)
- 速度の重要性: 回転速度が速いほどデータの読み書きが速くなります。一般的には、5400RPMよりも7200RPMの方が高速です。高速なモデルはパフォーマンス重視の方に向いています。
3. キャッシュメモリ
- パフォーマンス向上のためのキャッシュメモリ: 大容量のキャッシュメモリを持つHDDは、よりスムーズで高速なデータアクセスが可能です。16MB、32MB、64MBなどの選択肢があります。
4. インターフェース
- 接続タイプの確認: 一般的なHDDはSATAインターフェースを使用していますが、NASやサーバー用途ではSASインターフェースが使われることもあります。下記にインターフェイスと用途をまとめましたので、ご参考になさってください。
インターフェイス | 説明 | 転送速度 | 主な用途 |
---|---|---|---|
SATA (Serial ATA) | 一般的なインターフェース。コストパフォーマンスに優れる。 | 最大6Gbps | デスクトップPC、ノートPC、一般的なストレージ |
SAS (Serial Attached SCSI) | 高速かつ高信頼性のインターフェース。主にサーバーやエンタープライズ向け。 | 最大12Gbps | サーバー、エンタープライズストレージ |
USB 3.0 | 外付けハードディスクや外部ストレージに使用される汎用インターフェース。 | 最大5Gbps | 外付けストレージ、バックアップデバイス |
USB 3.1/3.2 | USB 3.0の改良版。高速なデータ転送が可能。 | 最大10Gbps/20Gbps | 高速外付けストレージ |
Thunderbolt 3/4 | 非常に高速なデータ転送が可能。主に高性能な外付けストレージやデバイスに使用される。 | 最大40Gbps | 高速外付けストレージ、プロフェッショナル向けデバイス |
PCIe (Peripheral Component Interconnect Express) | 主に内蔵SSDなどに使用される高速インターフェース。 | 最大32Gbps(PCIe 3.0 x4の場合) | 内蔵SSD、エンタープライズ向けストレージ |
5. 耐久性と信頼性
- 信頼性の高いブランド選び: Western Digital、Seagate、Toshibaなどの信頼性のあるメーカーのHDDを選ぶと安心です。また、HDDの耐久性やMTBF(平均故障間隔)も確認すると良いでしょう。
6. 特殊用途向けモデル
- 用途に応じた専用モデルの選択: NAS用HDDや監視カメラ用HDDなど、特定の用途に最適化されたモデルもあります。例えば、Western Digitalの「Red」シリーズはNAS向け、Seagateの「SkyHawk」シリーズは監視カメラシステム向けです。
7. 価格
- コストパフォーマンスの検討: 同じ容量や性能でも価格に違いがあるため、予算内で最もコストパフォーマンスの良い製品を選ぶことが重要です。
8. 保証期間
- 保証の長さ: 一部のHDDには3年または5年の保証が付いているものもあります。長期保証のある製品は信頼性が高い傾向にあります。
おすすめのHDD
- Western Digital Blue: 一般的な使用に最適。コストパフォーマンスに優れています。
- Seagate Barracuda: 高速で信頼性の高いモデル。
- Western Digital Red: NAS向けに設計された高耐久性のモデル。
- Seagate IronWolf: NAS向けに最適化された高性能モデル。
これらのポイントを考慮して、用途に合った最適なハードディスクを選びましょう。ハードディスクが壊れてしまったときにはデータ復旧サービスを利用することでデータを復旧することができます。下記のページにて解説していますので、突然やってくるハードディスクのトラブルに対応できるようにしておいても良いかもしれません。
関連情報
【外付けHDD(ハードディスク)データ復旧サービス】信頼のおすすめ5社
Previous Article