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ニコンの大三元とは?プロも使ってる大三元レンズの性能をまとめてみた

ニコンの大三元とは?プロも使ってる大三元レンズの性能をまとめてみた

かつて、明るいズームレンズの設計が難しかった頃、明るいレンズといえば単焦点レンズでした。
しかし、技術の進歩によって明るいズームレンズが次々と発売されるようになり、特に開放F値が2.8の大三元と呼ばれるレンズ群は、アマチュアの垂涎の的となっています。

ニコンの大三元レンズとは

ニコン - Wikipedia

ニコンの大三元レンズは、一眼レフカメラにおいて大三元レンズが発売されており、フルサイズミラーレスのZシリーズも大三元レンズが少しずつ揃ってきています。大三元と小三元というのは、元は麻雀用語の最高の役である役満から来ており、昔から揃えることが難しいものでした。レンズにおける大三元とは、明るさを示す開放F値が2.8のもので、小三元は開放F値が4.0ものを指します。

ニコンの一眼レフでは標準レンズ、望遠レンズ、超広角レンズの大三元がラインアップされており、2020年現在ミラーレスのZシリーズでは標準域の大三元レンズが発売されています。小三元レンズには高倍率ズームもありますが、大三元レンズには現在のところ高倍率ズームはありません。なお、近年のマウントの大口径化によって、このF値による大三元・小三元の呼称は変わることも予想されます。

大三元レンズを使うメリット

木 離れた 夕暮れ - Pixabayの無料写真

ズームレンズは、一眼レフやミラーレスのキットレンズとして付属しているとおり、大変便利なものですが、初心者はどうしてもズーミングに頼ってしまって、パースなどレンズの特徴などを知らずに使ってしまうことが多いです。その点、大三元レンズは開放F値が固定されており、いくつもの単焦点レンズを一度にまとめた逸品であるという認識ができます。特に上級者やプロカメラマンにとって、このF値がころころ変わらないという点は非常に頼もしいものです。

そして、大三元レンズの開放F値は2.8で、やや暗い夕暮れ時、朝方などISOを上げたくないときでも、それなりのシャッタースピードを稼げるというメリットもあります。もちろん、大三元レンズにはナノクリスタルコート、非球面EDレンズなど、ニコンの技術が詰まっており、画質も特筆すべきものです。

ニコンのおすすめ大三元レンズその1.AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

Nikon 標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR フルサイズ対応

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは、ニコンの一眼レフFマウント用の大三元レンズで、標準域をくまなくカバーしています。標準レンズとしてはかなりの大型で重いですが、標準域ながらVR(レンズ内手ぶれ補正)も付いており、花火や星空といった特殊な撮影以外なら何でもそつなくこなせる銘玉です。広角側が24ミリ始まりというのも嬉しいポイントで、最短撮影距離も0.38メートルで被写体に寄れるレンズという点も有り難いです。

明るいズームレンズでオートフォーカスもサクサクと速いので、日中のシャッターチャンスには完璧に応えてくれます。F2.8を活かしたボケのある写真もきりっとした風景のパンフォーカスも美しく撮影できます。

ニコンのおすすめ大三元レンズその2.AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED フルサイズ対応

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDは、14mmから始まる超広角の大三元レンズで、激しい出目金(前玉が出っ張っているタイプ)で、慎重な取り扱いが必要ですが、この明るい超広角の世界にハマったら、きっと他のどの超広角レンズでも満足できなくなるほどの凄い画が撮れるようになります。非常に重量のあるレンズですが、遠近感を最大限に強調し、そこに必要ならば大三元レンズならではのボケ表現も加えることが出来るという唯一無二の価値があります。

特に星空の撮影、ホタルの撮影、海での夕焼け、朝焼けの撮影などでは、四隅が流れることのない優れた描写力が最大限に発揮されるでしょう。じゃじゃ馬の扱いづらいレンズですが、独自の世界を味わえる(良い意味で)中毒性のあるレンズとも言えます。

最後に

大三元=プロ用というイメージで、アマチュアカメラマンなら誰もが憧れる響きです。高価、重い、大きいというマイナス面がありますが、実際に使ってみると、そんなことが気にならないほどの素晴らしい世界が待っています。