一眼レフカメラの画素数がどのくらいかご存知ですか。iPhoneなどのカメラと一眼レフでは、画素数が異なります。画素数の違いで、撮る写真はどのくらい変わるのでしょうか。これから、画素数についてご説明します。また、いい写真を撮るために知っておきたいカメラ選びのポイントもご紹介しますので、参考にしてみてください。
画素数とは
画像はドットと呼ばれる点の集合でできています。ドットに色がつき、集まったものが画像となっているのです。ドットの数を「画素数」といいます。カメラの画素数が、撮った画像の画素数です。画素数が多いと、画像はなめらかになります。画素数は「拡大できるサイズ」で違いが出るくるものです。例えば、200万画素で撮った画像の一部を拡大しても、画質は崩れることなく見ることができます。しかし、30万画素で撮った画像を拡大すると、ドット部分が見えてしまうのです。つまり、画素数はどのぐらいのサイズまで拡大できるかを表した数字ともいえるでしょう。一般的な一眼レフでは、2000万画素以上になります。iPhoneなどの画素数は、1200万画素ぐらいです。
カメラを選ぶポイント
カメラを選ぶ時のポイントは「レンズの明るさ」「レンズの種類」になります。レンズの明るさでは、取り込む光の量を調整できる「絞り穴」と関係していることが特徴です。絞り穴の大きさを「F値」と呼びます。これは、デジタルカメラだけでなく望遠鏡やビデオカメラにも使われる国際規格です。F値が小さいと明るいレンズで、暗い場所でも撮影することができます。いい写真を撮るためには、1倍ズームでF値の数字が小さいものを選ぶといいでしょう。一般的には、F値が3.0以下だと高画質になります。一眼レフは、撮る対象や目的によってレンズの種類を変えられることがメリットです。標準ズームレンズ以外に、広角ズーム・望遠ズームがあります。また、単焦点レンズやマクロレンズ・魚眼レンズなどもあるので、目的によってレンズを購入するといいでしょう。
イメージセンサーとは
カメラを選ぶ時には、「イメージセンサー」のサイズもポイントです。イメージセンサーとは画像素子のことで、サイズが大きい場合は被写体から受け取る光量も大きくなります。つまり、光量が大きくなるので、画像が鮮明になるのです。一眼レフの場合は、「23×15mm」が標準になっています。イメージセンサーの種類とは、CMOS方式とCCD方式です。CMOS方式は、ラインごとに露光するローリングシャッター方式で、読み出しでタイムラグがあります。よって、画像が歪みやすく、蛍光灯下では撮影時にちらつきやすいことが特徴です。しかし、消費電力は少なく、動画や連続撮影に向いているため、デジタルカメラの主流になっています。CCD方式では露光を同時に行うため、動きがある対象でも歪みにくいです。
光学ズームなら画質が劣化しない
カメラを選び時には、搭載している機能で選ぶことが大切です。特に、「ズーム倍率」を重要視するといいでしょう。ズームには「電子ズーム」と「光学ズーム」があります。電子ズームは、撮影した画像の中心を引きのばす仕組みです。スマートフォンで撮影する時と同様、電子ズームにすると画質が劣化してしまいます。光学ズームとは、レンズを合わせることでピントを調整する方法です。つまり、ズームにしても、画質が劣化することはありません。よって、いい写真を撮るためには、光学ズームができるものを選択するといいでしょう。メーカーによっては、電子ズーム・光学ズームが合わさった「プログレッシブズーム」と表記している場合もあります。
手ぶれ補正にも違いがある
搭載している機能の中でも「手ぶれ補正」を基準にするのもいいでしょう。手ぶれ補正には、「電子式補正・光学式補正・ハイブリット式」の3種類があります。電子式補正は、デジタルカメラやビデオカメラに搭載されていますが、静止画への効果は期待できません。光学式補正では、レンズを動かしながらブレを補正する方法です。「シャッター速度の○段分補正」などと表示されています。具体例として、シャッター速度2段分の場合、ブレ幅は約1/8です。ハイブリッド式では、左右前後だけでなく、水平や垂直・回転など全ての方向を補正することができます。よって、ハイブリッド式を選択すると、簡単に手ぶれ補正をすることができるでしょう。
よく検討してからの購入を
初心者がカメラの購入を検討している場合、本当に必要か見極めてから購入するといいでしょう。何故なら、搭載している機能によって、価格が大きく異なるからです。レンズもさまざまな種類があるので、撮影する目的によって選択するといいでしょう。不必要なレンズや機能・高額なカメラを購入しても、無駄が多くて後悔してしまう可能性もあります。例えば、レンズを購入する時は、標準ズームレンズや単焦点レンズから購入するのが一般的です。これらは、使う場面が多く自然な距離感で撮影することができます。対象物が遠い時には望遠ズームレンズ、多くの人を撮影したい時には広角ズームレンズが便利です。また、画素数やイメージセンサーの種類・手ぶれ補正などでも、価格やカメラの重さに違いが出てきます。購入する前には、それらの必要性を検討してから選択することが大切です。
まとめ
カメラを購入する時には、画素数について理解することが必要です。画素数は拡大できるサイズにもなるので、重要視してみるといいでしょう。また、カメラを購入する時には、画質や機能を選ぶ基準にすることが大切です。そのためには、レンズの明るさやイメージセンサー・ズーム倍率・手ぶれ補正などを知り、必要か不必要なのかを見極めてみましょう。これを参考に、自分に合ったカメラを選択してみてください。