【ロードバイクのセルフメンテ】スプロケット、ディレーラー編!注油はいつ?
タイヤの空気圧は日頃からチェックそている方も多いと思いますが、変速機とチェーン周りのメンテナンスはしっかりとできてますか?自信を持って「はい!」と言える方はこの記事を読み飛ばしていただいて構いません。
ロードバイクの様に地形に合わせ適正な巡行を選べる乗物は変速を頻繁に行います。スムーズな変速は快適なロードバイクの巡航に不可欠です。レースに出場するプロであれば、レース後には必ず行なっているとも言われています。
さすがにそこまでの頻度で無くとも重要なセルフメンテナンスの項目なので、重要性と方法をしっかり把握しましょう!
なんで変速機周りのメンテンスが必要なの?周期の目安は?
自転車の力を後輪に伝える唯一のパーツがチェーンです。更にスプロケットの歯にチェーンを引っ掛け、ディレイラーで引っ張り変速を行なっております。この際のギア比率を変える事によって、平地や下り坂、上り坂などの路面状況に的確に対応する事が可能地なります。
ギア比を路面状況に適切に合わせる事で、より小さな力で走る事ができ、ロングライドを可能とするのです。スプロケットやチェーンにゴミや汚れなどがある場合は、変速が上手く出来ずに、反応が遅れたり、最悪の場合チェーンが外れてしまうのです。
レースであれば、順位を一気に下げてしまいますし、プロで無くても駆動系の綱を失い店頭や落車に繋がってしまいます。そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。
各種パーツの交換時期を知りたい方はコチラ参考にして下さい。
パンク等の交換修理方法のやり方はコチラを参考にして下さい。
ロードバイクのチェーンの洗浄方法
まず、用意するものは以下の4点です。屋外などの汚れても大丈夫な場所でチェーンの洗浄を行いましょう。この時、軍手やゴム手袋を着用することをお勧めします。怪我や汚れの着色を未然に防ぐことができます。
用意する物
- タオル×2枚
- チェーン洗浄液
- チェーンクリーナー
- チェーンオイル
1.タオルに洗浄液を少し含ませてチェーンを拭く。
乾いたタオルに洗浄液を少しつけて、チェーンを挟みます。その状態で、挟んだ手はそのままでペダルを回してチェーンを何周かさせましょう。表面に付いた油汚れや埃を取る事ができます。
2.チェーンクリーナーに洗浄液を入れて、チェーンに咬ませペダルを回して何周かさせましょう。
チェーンを洗浄する際に非常に便利なのが、チェーンクリーナーです。チェーンクリーナーは自転車量販店やAmazonなどのネットショップでも購入できます。チェーンクリーナーはチェーンを挟んで回すだけで、内部のブラシと洗浄液が細かい隙間の汚れも落としてくれるので非常に便利なアイテムです。
手順1で大雑把に落とし、チェーンクリーナでしっかりと落とすという流れです。洗浄液が真っ黒になったら、液を入れ替えてもう一度、同じ作業を行いましょう。
3.チェーンを乾拭きして、余分の水分を落とし、チェーンの歯と歯の間に数滴ずつ自転車専用オイルを付ける。
チェーン洗浄の仕上げとして、オイル注油を必ず行なってください。また、スプレー状のオイルで一気に塗ってしまうと、ムラになるので極力スポイト状になっていて数滴垂らす事ができる自転車専用のオイルを使ってください。これをチェーンが一周するように行なってください。
4.最後に乾いたタオルでチェーンを挟んで、余分なオイルを拭き取ります。
オイルの付けすぎは、汚れの付着を促進しますので、薄く塗布された状態を目指して下さい。
以上が、ロードバイクのチェーン洗浄の方法です。もちろん自転車全般に言えることですので、クロスバイクやマウンテンバイクに乗っている方もご参考になっていただければ幸いです。真っ黒に汚れてしまったチェーンが銀色に輝く元の姿(健康な状態)に蘇ると思います。
スプロケット・前後ディレイラーの洗浄
続いて、スプロケット・前後ディレイラーの洗浄を行います。
用意する物
- タオル×2枚
- 自転車専用クリーナー
- 豚毛ブラシ
- 自転車専用オイル
1.クイックレバーを起こして後輪を外します。
ロードバイクは六角レンチなどの工具を使用しなくても後輪を外す事ができます。後輪を外し、スプロケットを洗浄しやすくしましょう。
2.スプロケット・前後のディレイラーのゴミを豚毛ブラシで掻き出す。
自転車専用クリーナーを吹きかけたいところですが、そうすると油分が溶けて奥へと流れて非常に強固な汚れとなってしまうので、必ず豚毛などの柔らかいブラシに少し浸して、汚れを書き出しましょう。前後のディレイラーに対してもローラー付近の汚れに関して同様に洗浄して下さい。
3.タオルを二つ折りにしてディレーラーの歯と歯の間に挟み込み、汚れを拭き取る。
歯と歯の間にタオルを二つ折りにし、隙間に入れて左右に揺さぶる要領でカンカンとリズムよく全ての隙間を洗浄していきます。最初に洗浄液を軽く含ませ、乾拭きで同じことを行いましょう。タオルに汚れが付かなくなるまで行いましょう。前後のディレーラーはローラー部分を拭き取る様にして汚れを落としましょう。
4.後輪をはめて、チェーンを装着してペダルを軽く回す。
後輪をはめ直し、元の位置にチェーンを戻すために、ペダルを回して下さい。
5.スプロケットに自転車専用オイルを数滴付けて、ペダルを回して馴染ませる。
ギアの各段数でこの作業を行う必要があります。少し手間ですが、大切なお手入れです。
6.最後にチェーンについた余分の油を乾拭きして、メンテンス終了です。
スプロケットに馴染ませた余分な油が付くので、乾拭きを行い拭き取って下さい。この様に、変速機周りをメンテナンス出来ます。慣れてしまえば、30分ほどでできる様な作業なので、定期滴に行うことをオススメします。
メンテナンスの周期
メンテンスの周期はシーズンで分けると良いでしょう。
埃が多く雨などでオイルが落ちやすい春夏シーズン
オイル注油・・・3週間に一回
- 洗浄・・・1ヶ月に一回
オイルの乾燥が気になる秋冬シーズン
- オイル注油・・・2週間に一回
- 洗浄・・・2ヶ月に一回
こだわる様であれば、オイルの粘度を変えてみてもいいかもしれません。粘度が高いと効果が長続きしますのでメンテンスの期間を伸ばせますが、埃などを付着しやすくなってしまうので、逆に洗浄が大変になります。ただ、季節によっては乾燥していたり、湿度が高かったりしますので、シーズンごとに注油の種類を変えてみても良いと思います。
海の近くに住んでるか、よく海の近くを走るか等の巡行の環境にもよりますので、不安な方はライダーの友人やショップの店員さん等に相談をすれば間違いないです。
参考記事:ロードバイクのオーバーホールを東京でする費用相場とおすすめ店舗
まとめ
セルフメンテンスは日頃の性能も保てますし、寿命も伸ばす事もできます。その他、交換時期を判断する事も出来ますので、是非覚えておきたい技術ですね。作業自体も実際にやってみると至って簡単な事が多いので、まだ買ってから一度もメンテンスを行なっていない方やプロに任せっきりの方もこの機に自分のロードバイクをお手入れしてみては如何でしょうか?