ロードバイクを乗る上で重要となるのが各パーツのメンテナンスです。そのメンテナンスの際にパーツの劣化のサインを意識して作業を行えば、最悪の事態を未然に防ぐ事が可能です。事故防止や快適なライディングに関わる事なので、交換の目安となるサインを把握しておきましょう。
タイヤの交換サイン
メンテナンスの頻度が一番高いタイヤ交換のサインはタイヤの表面を注視しておけばとりあえずは問題ないでしょう。さて、どのように確認してゆくのか、順を追って説明していきます。チェックポイントは大きく分けて3つです。
インジケーター を確認
インジケーターとはタイヤに付いている凹みの様なマークです。この凹みは、走行と共にすり減り徐々に消えていきます。凹みが消えた時がタイヤの替え時というサインになります。
タイヤ表面の状態を確認
インジケーター はまだまだ健在でも、タイヤの劣化状況によっては均一に進まずに一定箇所のみ劣化ががみられる場合があります。原因は適正なライディングや空気圧が保てていなかったり、チューブが寄れていたり様々です。
表面に亀裂やヒビが発生してしまっている場合は、インジケーター が平気でも交換のサインなので、見逃さないように注意しましょう。
タイヤが台形になっていないかを確認
インジケーターが付いていないタイヤの場合は、表面の状況確認と共に、タイヤの形が台形になっていないかを見て下さい。通常は接地面以外は半球状を保っていますが、擦り減り劣化したタイヤは台形の様な形に変化を起こします。
この様な変化は、走行中のバンクやバーストを招くサインなので、空気圧を調整する時に要注意して見るポイントです。また、購入から2年を経過したタイヤとチューブは上記の変化を確認しなくても交換した方がいいでしょう。
関連記事:【パンク修理方法】ロードバイクのトラブルは…ほとんどタイヤで起きている!
関連記事:要注意!ロードバイクのタイヤ修理(パッチ)を自分でやっちゃダメな場合
ホイールの交換サイン
タイヤはよくチャックしますが、意外にホイールへの関心が低い傾向になります。ロードバイクを支える重要なパーツなので、必ず交換のサインを把握しましょう。
タイヤに振れが発生していないか確認
タイヤを持ち上げて空回ししてみてください。その際に、左右に振れている状態は、タイヤがしっかりハマっていないか、ホイールが劣化により変形している可能性があります。
ロードバイクは重量が軽く、置いている際に倒してしまったり、ピンディングが上手く取れずに立ちゴケしたりと、転ぶ可能性が結構あります。その際に、必ずタイヤの振れは見て下さい。
そのまま気付かずに走っていると、突然バランスを崩してしまい事故などに繋がります。メンテナンス時も同様に確認すべきポイントでしょう。
ホイールのスポークが折れていないか確認
ホイールはスポークと呼ばれる芯でタイヤを支えています。ロードバイクは軽量化に伴い、シティサイクルよりもスポークの数が少ないです。その為、一本でも折れたり曲がったりしていると、徐々にバランスを崩し振れが発生します。
スポークの状態を確認あする事は非常に重要なので、外見的なチャックと少し触ってみて同じテンションが掛かっているかを確認しましょう。
ディレイラー・チェーンの交換サイン
タイヤ程ではないがディレイラーやチャーンの駆動部分もいずれ交換のタイミングが来ます。多くはオーバーホールなどのプロによるメンテナンス時に教えて貰えますが、注油やクリーニング時などの自己メンテナンス時の注目ポイントを確認しましょう。
異音を発していないか確認
変速時や漕いでいる時にギーギーと異音を発している場合は、パーツの劣化が疑われます。接合部の緩みやオイル不足による癒着などで異常をきたしている場合も考えられますが、接合部で破損が生じている事も考えられます。
異音が発生したら表面上に異変が無くても内部破損の場合もあるので、すぐにプロに交換が必要かのアドバイスを求めましょう。
変速時にスムーズに動くか確認
ワイヤーなどの劣化により、変速しても上手くハマらなかったり、違う段に入っってします事が起きます。ワイヤーの交換時期を示すと共に、チェーンの交換時期も示しています。
ギアの刃を受ける隙間が劣化により擦り減り広がってしまっていると、ギアの変速がうまくいかない事があります。最悪の場合、変速時にチェーンが外れて操作不能に陥るので、注油の際に車輪を回す際に変速時のスムーズさをチャックしましょう。
関連記事:ロードバイクのオーバーホールを東京でする費用相場とおすすめ店舗
ブレーキの交換サイン
最も操作が多いパーツになり、安全に直結するパーツなので劣化具合をしっかり確認しましょう。
すり減り具合を確認
Vブレーキなどの挟み込んで制動させるパーツはブレーキシュー(ゴムの部分)が擦り減ります。購入時の半分ほどの大きさになっていたり、表面がツルツルになっていたら要注意です。
また、擦り減りすぎると金属金具が露出して静止時に火花などがあがります。ホイールにも傷が付くのでホイール交換にも繋がってしまうので、注視しましょう。
また、その際にリム部分を拭いてみて下さい。聖堂部分のリムにブレーキシューのカスが付いていると、効きが悪くなります。メンテナンス時に忘れずに行って下さい。
異音を発していないか確認(全ブレーキ共通)
Vブレーキでもディスクブレーキでも共通で異音を発する場合、擦り減ってしまい金属同士があったている事が考えられます。ただし、ブレーキシューのカスがリム回りに付いていて、それが摩擦を起こし異音がなる場合がありので、一度リムを拭いてから確かめて下さい。
ディスクブレーキはシューの擦り減りが確認しずらいので異音を放っていないか注意して下さい。ディスクブレーキは擦り減りのサインを敢えて異音で知らせる仕組みとなっていますので、このサインを逃さないことが重要です。
ワイヤーの交換サイン
ロードバイクの操作は非常にシンプルでSTIレバーなどの様なレバー類をワイヤーの張力にて各パーツに力を伝えています。ワイヤーの劣化を判断することで、快適な操作性能が保てるので劣化のサインをワイヤー調整時に確認しましょう。
金属部分が錆びていないか確認する
ワイヤーは雨風に晒されると徐々に錆びていきます。錆びてしまうと強度も柔軟性も無くなり、最悪の場合操作時に切れて非常に危険です。錆びが見られたら直ぐに交換しましょう。
締め直して操作性が改善するか確認する
ワイヤーは張力が常に掛かるので少しずつ延びていきます。初めの頃は、延びた分を締め直せば問題無いのですが、締め直しを続けていくとワイヤー自体が細くなります。
その分強度が落ちて、ワイヤー切れを起こす事になります。ワイヤーが細くなっているサインは締め直してもブレーキの効きが悪いままであったり、ディレイラーの変速が変わらない、数日後に元に戻ってします等はワイヤーが細すぎてしっかりと締められない状態にあります。
こうなってしまうと調整しても無意味なので、ワイヤー交換を行いましょう!
その他、消耗品の交換サイン
あまり頻度は低いがロードバイク のメンテナンス時に役立つ交換サインを紹介します。
バーテープ
ロードバイクのドロップハンドルに巻かれているテープです。汗を吸収したり、姿勢を保つクッションなどの役割があり、拘りがある方も多いパーツです。バーテープはクッション性が無くなってきたり、汚くなったりと交換のサインは感覚によることが多いパーツです。
ずっと使っていて交換したことがない方も多いかも知れませんが、新品に交換してみると握り心地が良くなったり、滑る事が無くなり操作性向上に繋がったりと意外に影響力があるので、劣化を確認してみると良いでしょう。
リムテープ
普段はタイヤとチューブに隠れていて見えないですが、もしご自身でタイヤ交換などを行なった際は、穴が空いていないかチャックしましょう。リムテープで劇的に動作が改善する事はありませんが、パンクの可能性を減らしてくれる役割があるので、交換してみるのも良いでしょう。
作業自体も簡単で、コスト面でも数百円程度なので、ぜひ確認してみて下さい。
メンテナンス方法のまとめ
ロードバイクは高い巡行性により、普段使いからレジャーまで幅広く活用されています。メンテナンスの重要性への理解も高まりつつあり、本記事のチャックポイントは非常に活用度が高いと思います。日頃のメンテンスも注視ポイントを理解していれば、より質の高いメンテンスとなり危険性を未然に防げますので、ぜひご活用ください!
3 thoughts on “【ロードバイク メンテナンス】タイヤ交換・ホイール交換のタイミングは要注意”