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総務省登録修理業者制度って何?iPhone修理前の予備知識

総務省登録修理業者制度って何?iPhone修理前の予備知識

iPhone、Xperiaなど、スマホが故障・損傷してしまった時には、スマホの製造業者または購入先に相談、修理してもらう事が一般的だと思います。ただ、スマホは日常必需品となり、仕事でもプライベートでも必要不可欠な存在となっている方も多いと思います。

iPhoneの急激な普及に制度が追いつかない

2009年に日本でも発売されたiPhone。その当時はまだ日本国内もガラケーの人もかなり多数いました。赤外線通信できないケータイ?そんなのケータイじゃないよね。と笑われる空気感それに伴い、スマホは急速に普及し、製造業者以外の第三者である修理業者での修理、交換への需要が高まっています。修理に出すのに、非正規修理業者と呼ばれていますが、街の修理屋さんでスマートフォンを修理した経験がある方も多いのではないでしょうか?

総務省登録修理業者制度とは?

街の修理屋さんで修理をした経験がある人も無い人も、街にiPhone修理、スマホ修理を行なっている店舗があることを知っている人は多いと思います。そしてその店舗の看板、ホームページなどで、総務省登録修理業者と書いてある店舗を見かける事も多くなったのでは無いでしょうか?なぜ、登録修理業者を謳っている店舗が増えたのでしょうか?

電波法違反になる?

私たちがいつも使っているスマートフォンは携帯電話端末(特別特定無線設備)といい、当然ですが電波を使いインターネットで検索したり、電話をしたり、アプリを使用しています。その電波は、許可された周波数、出力以外の電波が出すことのない事を検査、合格する事で日本での使用が認められています。それが、「電気通信事業法に基づく、技術基準適合認定」と「電波法に基づく技術基準適合証明」と呼ばれ、技適と言われているものです。

参考サイト:総務省 登録修理業者制度

普段使っているスマートフォンですが、色々と規制があり、許可されているものを私たちは使用している訳です。そして、登録修理業者制度が制定された背景には、製造業者ではなく第三者である非正規修理業者での修理が増加している現在、その修理って電波法は大丈夫なの?という疑問から、総務省が登録事業者と認定する事で、電波法、技適をクリアした修理業者と認められる事となりました。

ただ、私たちにとってそれに何の意味があるのか?と思いますよね?私も、即日で修理対応をしてくれる非正規修理業者さんには助けられた事がありますが、登録修理業者って何?直ぐに修理してもらえるならどこでも良いという感覚だったのですが、どうやらそうでもないみたいです。

電波法違反で捕まるって本当?

電波法第110条では、不法無線局(無線機器)を使った場合は「一年以下の懲役または100万円以下の罰金に処する」場合があるとされています。不法無線局(無線機器)とは何?と思っている方も多いと思います。私もその1人でしたが、簡単に言うと、上述の技適が外れているスマートフォン(携帯電話端末)です。

技適が外れていると、許可のない周波数や出力以外の電波を使えてしまう可能性があり、電波の混線に繋がり通信に影響を及ぼす可能性があります。国の機関や、使用禁止の電波の通信に影響を及ぼす事は違反に繋がる事は想像できますよね。

技適・・・技術適用認証とは?

技適について誤解を恐れずにすごく簡単に説明すると「日本国内で使用しても問題ないか国がチェックしている」ということです。
そもそも技適に関してはブラックボックスなもので、申請者とその承認者の間でしかどのような内容で技適になっているのかわからないのです。
ここでいう申請者はメーカーで、承認者は検査機関です。
そのため、iPhoneやAndroidスマートフォンを分解してしまって普通に修理交換しただけで、技適から外れたかどうかはわからないんですよね。

まとめ

ゾッとする内容でしたが、ご存知でしたか?知らず知らずのうちに逮捕される可能性があるとは・・・

と冷や汗をかいてしまう内容ですが、現状は捕まる事はほぼなく、あったとしても注意されるといった状態だそうです。当然ですが、悪意ある電波法の侵害の場合はNGです。

といったように、修理でも電波法に触れてしまう可能性があるため、登録修理業者の制度が作られた背景があります。