ロードバイクを購入して趣味にしている方で、走行性能を高めるために一番即効性のあるカーボンホイールを始めとした、高グレードなホイールに変えて足回りを強化する方も多いのではないでしょうか?
ロードを初めて大体2、3年を経過すると徐々にパーツを高グレードなモノへと変えて、アレンジを楽しむ様になると聞きます。その中でもホイールやタイヤは非常に即効性があり、実感が分かりやすいことから、まずホイールから!という方も多いです。
普段から、タイヤチューブ交換を行なっていて、セルフメンテンスに自信があっても、ここで大きな落とし穴が発生します。カーボンホイールなどには、チューブラータイヤと言われるタイヤが主流です。
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チューブラータイヤ は今までのタイヤ(クリンチャータイヤ)と交換方法が若干異なりますので、この記事で初心者の方にもマスターしてもらえると思います。
そもそもチューブラータイヤ とは?
チューブラータイヤについて簡単紹介するとタイヤとチューブが一体化している非常に軽いタイヤの事です。メリット、デメリットは様々ありますが転がりが良く、軽い事からプロが愛用するレース向きのタイヤです。もう一つの特徴は、クリンチャータイヤが空気圧でリムに固定されているのに対して、チューブラータイヤ はセメントや両面テープなどの接着剤でリムに固定されています。
そのため、パンクの際に剥がすのにコツが要ります。コツさえ掴んでしまえば、特に難しい作業はないのでこれから紹介する方法で交換してみましょう。
チューブラータイヤの交換方法
チューブラータイヤ はリムと強固に張り付いていますので、以下のご用意をお願いします。
用意する物
- 替え用チューブラータイヤ
- チューブラータイヤ 専用両面テープまたはセメント
- チューブラータイヤ 専用のタイヤレバー(無くても良いが、女性は必須)
- ディグリーザー
ホイールはフレームから外した状態で始めて下さい。
チューブラータイヤの外し方
1.バルブを緩め空気を抜く
フレンチバルブは先端を緩め、バルブを押す事で空気が抜けます。その際にバルブの根元にあるリムナットも外しましょう
2.バルブと逆側の方から外す
外す際はバルブと逆側から外していきます。タイヤレバーを差し込みタイヤをフレームから剥がすイメージで、バリバリと剥がして下さい。この際に、強くやり過ぎるとリムが傷付くのでゆっくり丁寧に行なって下さい。
もし、堅すぎる場合はディグリーザーを少し隙間に入れても大丈夫です。慣れるとレバーを使わなくても、親指で剥がす事も出来ますが指がかなり痛くなるので無難いレバーを使用しましょう。
3.バルブ付近まで剥がしたらバルブを引き抜きリムからタイヤを外しましょう。
バルブ付近はゆっくり行なって下さい。抜く際にバルブナットが付いていないか確認して下さい。付いていたら取外してから行なって下さい。
4.タイヤを剥がしたらリムを綺麗にします
チューブラータイヤ はセメントや両面テープで止まっていルため、その接着剤のカス(残骸)が残っていますので、必ずディグリーザーで綺麗にしてから装着作業を行いましょう。ここで綺麗にしておかないとムラになり、装着がうまく出来ません。
チューブラータイヤの着け方
1.チューブラータイヤ 専用両面テープまたはセメントを付ける。
テープ:
バルブの穴以外のリム部分に貼りつけます。シワにならない様に綺麗に貼りましょう。また、表面の保護シートはリムの外に出る様に少し剥がしておきましょう。
セメント:
必ず使用ホイールの素材に適したセメントを使って下さい。セメントをリムに垂らし均一に薄く伸ばして下さい。表面に粘度が出るまで少し乾かして下さい。
2.バルブ側からタイヤをリムに乗せます。
外した時とは逆に、バルブを最初に入れてから装着します。左右均一にはめ込む様にして下さい。センターラインを確認しながらしっかりと乗せて下さい。ヨレがないかもチェックしましょう。
3.バルブナットを締めてタイヤに軽く空気を入れましょう。
バルブナットを締めて、空気を軽く入れてセメント、テープが完全に固定されるまで放置します。(約1日)空気圧は規定より少なくして下さい。また、テープの場合はリムからはみ出した保護シートを引っ張って完全に固定しましょう。
4.1日乾かしてから、フレームにホイールを戻します。
セメントもテープの1日ほど固定に要するので、しっかり時間を取って行いましょう。以上が手順となります。
チューブラータイヤは初め硬くて中々リムに乗りませんおで、接着剤を使用しないでタイヤをリムに乗せて数時間放置する方法もあるので、堅すぎる場合はやってみましょう。クリンチャータイヤに比べると力が結構いる事と、固定に時間が掛かるのでその辺りの時間もしっかりと取れる時に行いましょう。
【参考記事】その他パーツの交換時期目安:【ロードバイク メンテナンス】タイヤ交換・ホイール交換のタイミングは要注意
まとめ
利便性が非常に高いロードバイクは様々なパーツを組み合わせて、自分好みの一台に仕上げていく事が出来るのが魅力です。ハイグレードなパーツにすると仕様が変わる事のあるので、選ぶ際にセルフメンテンスの事も把握して選ぶと良いでしょう。何も、コツを掴めば難しい作業では無いので、是非この機会にお手入れ方法を含めて把握しておきましょう。