ノートパソコンのキーボードが壊れた!?修理の値段相場と自分で交換
ノートパソコンを利用されている方は、一度はキーボードが壊れてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか?ボタンが押せない、勝手に押される、反応しないなど、症状は様々ですが、キーボード操作により文字を入力することが必須のノートパソコンなので、状況によっては使用出来ない状況となってしまいます。
その場合にはすぐにでも修理したいところですよね。キーボードの損傷、故障の修理は費用がどのくらいかかるのか?自分で修理することも出来るのか?をまとめます。
キーボードが壊れた!原因や症状は?
キーボードが壊れてしまう原因はそれぞれですが、症状ごとに修理して良くなるかどうかは異なります。それぞれの症状は大きく分けて以下となります。
・押していないのに、勝手に押される
キーボードを押していないのに、勝手に文字入力される症状です。こちらの症状は、キーボードの基盤の回路に異常が起きている状態です。キートップの下に何かジュースなどをこぼしてしまったりして、勝手に押されるようになった可能性が高いです。また、経年劣化や、衝撃などを要因に起きる可能性があります。
・液体をこぼしてしまった
飲み物など液体をノートパソコンにこぼしてしまうと、キーボードの不良を起こす可能性があります。もし、ジュースなど液体をこぼしてしまった場合には、ノートパソコン内部に少しでも浸水しないように対処することが重要です。濡れた部分を逆さにし内部への浸水を防ぎ、拭き取り乾かす事が重要です。
パソコン自体が水没する可能性も
液体はあっという間に内部に浸水しやすいため、キーボード以外にも不具合を起こす可能性があります。運良く正常通りに使用が出来た場合であっても、パソコンの内部に浸水している場合には、完全な液体の除去は分解する以外には難しく、内部に残った液体が広がる可能性がありますし、濡れた部分が酸化して錆びて腐食する事で、故障に繋がります。
・物理的に破損した
キーボードを強く叩く癖があるとか、そういったことによってキートップが飛んでしまったり、ブラインドタッチが得意でタイピングが早すぎて、強くなってしまい、それによりキーボードに衝撃が加わる事で、キートップ、パンタグラフが破損してしまう場合があります。
キートップの種類によっては再取り付け可能
損傷箇所がなくキートップが外れてしまっただけの場合には、元の状態に戻す事で修繕が可能な場合があります。キートップだけの交換であれば修理料金は非常に安く済む可能性があります。また、自分で普段使ってないキーを破損したキートップと交換することも可能です。
・文字入力がおかしい
カナ、英字、数字など、いつも通りの入力が出来ないという場合は、キーボードの入力設定が変更されている可能性が高いです。キーボードソフト設定の確認で改善が見込めます。そのため、これは修理屋さんに持ち込むのではなく、ソフトウェアのトラブルシューティングで解決することが可能です。
PCのキーボードの物理的なトラブルは部品交換
キーボード故障の症状によっては、ノートパソコンの再起動、初期化などにより改善を試みる方も多いと思います。上記のようなキーボードの不具合に対しては初期化をしても基本的に症状改善には効果がありません。キーボードの物理的な故障は基本的にはキーボードの修理、交換によってのみ改善することができます。
パソコン修理業者全般のキーボード修理の値段相場
キーボードの修理が必要になった時に気になるのは、やはり料金だと思います。どうしても必要なキーボード機能ですが、費用によっては躊躇してしまうものです。メーカーなのか、家電量販店なのか、さらにはパソコン修理業者なのかによって費用は異なり、故障内容によっても費用が異なります。調べてみたところ、おおよそ15,000円が相場となっています。
コーヒーをこぼしたキーボードの水没は全交換
液体要因による、水没などの場合には水没処置などによる復旧の場合には相場よりも高い費用がかかる可能性が高いです。また、キーボードの一部分のみの故障の場合には費用が抑えられる可能性があります。しかし、現状、同じメーカーのノートパソコンであってもキーボードのパーツが違ったりと全ての修理に対応するには、膨大な種類のパソコンにあわせたパーツが必要となる可能性があります。
メーカーによるパソコンのキーボード修理の値段相場
パソコンの修理を即日で行いたい場合は街中のパソコン修理専門店に依頼することをおすすめしますが、パーツの品質や修理レベルの高さを求めたい!という方にはメーカーへの修理依頼をおすすめしたいです。東芝、富士通、NECをはじめとした日本のパソコンメーカーの修理料金をご紹介します。メーカー修理の場合の注意点は修理が必要な箇所が複数になると、修理料金として、キーボード以外の費用が請求されるということです。
東芝(dynabook)のキーボード交換の料金
キーボード交換にかかる費用は4,680(税込¥5,054)~です。液体を溢した場合には別の料金になります。場合によってはマザーボード故障である可能性もあるので、¥21,240(税込¥22,939)~がかかる場合があるようです。かなり概算ではありますが、実際に受け取ってパソコンを分解してみないとわからないので、これくらい概算である方がしっかりと修理をしている印象を受けます。
外部サイト:dynabook修理 概算料金
富士通(FMV)のキーボード交換の値段
公式の交換修理の場合、11,880円~24,300円がキーボード交換費用として請求されます。修理費用の幅に関しては基本的にはモデルが最新であるかどうかであると考えられます。もしくはデスクトップPCかラップトップかどうかということで決められています。
外部サイト:富士通FMVの概算修理料金表
NEC(Lavie)のキーボード交換の値段
NECの場合にはデスクトップまたはノートであるかなど、お使いのパソコンによってキーボード修理料金の幅がわかりやすく案内されています。
- デスクトップPC PS/2の場合:15300円〜18300円
- デスクトップPC ワイヤレスの場合:20500円〜23500円
- ノートPCの場合:20500円〜23500円
外部サイト:NECパーソナルコンピュータ株式会社修理料金表
街中の修理業者に依頼するのにはどうすればいい?注意点は?
キーボードを交換する際には依頼先として、メーカー、家電量販店、街中のパソコン修理専門店への依頼の3通りがあります。それぞれメリットデメリットがありますが、データのバックアップをすでに取得されている、完璧な修理を求めたいという方は購入した家電量販店に持ち込みメーカー修理を依頼することをお勧めします。
関連ページ:パソコン修理出すならメーカー?家電量販店?期間やデメリット比較
データは初期化される可能性が高い
パソコンの修理を家電量販店に依頼してキーボード交換をする場合、可能性としてはデータを消去してから作業するということが考えられます。事前に問い合わせて確認した方が良いですが、基本的にはそのような対応になると思います。
参考:【要注意】パソコン修理でPCが初期化・データが消える場合
ただ、データのバックアップを取得するって難しい、そのままの設定で色々することなく修理をしたい、という方は街中のパソコン修理屋さんに持ち込むか自分で修理するかという選択肢があります。街中のパソコン修理店はどこがいいのか判断するのが難しいですが、それさえわかればとても便利なものです。特にキーボード交換修理は近所のパソコン修理屋さんに持ち込んで対応してもらうことができればスムーズです。
関連:PCはメーカー修理よりも安く!パソコン修理業者ランキング
基本的にキーボードを部品ごと丸々交換する対応がほとんどです。そのため、おおよそ15,000円前後の修理費用がかかります。修理業者によって修理費用、修理対応は異なりますので、事前にご確認下さい。安く修理費用を抑えることを考えると自分で修理もすることができるんじゃないか?と考えるのではないでしょうか。
自分でキーボードの修理が出来るのか?
キーボードの故障内容によっては、15,000円の修理費用が高く感じてしまう方もいると思います。その際には、自分で修理は可能なのか?と考えますよね、いわゆるDIYです。パソコンの修理に自信がある方は勿論ですが、自分で修理が出来る可能性もあります。
・使用しているノートパソコンのキーボードの型番を調べる
(説明書に書かれている型番やスペック等で調べて確認出来ると思います。また、場合によっては分解して確認する必要があります。)
・使用しているノートパソコンのキーボード交換方法資料がある
(ネットで修理方法の分解マニュアルが見つかれば、確認しながらキーボード交換修理が可能です)
・キーボードが購入可能
(型番が間違いなく合っていないと失敗に終わりますので、十分に注意してください。)
以上の3点が問題なければ、交換修理は可能です。ただ、ここでの下調べが重要で、使用しているノートパソコンのキーボードのモデルが分からなければどうにもなりません。また、交換方法が分からない場合には壊してしまうリスクも高いでしょう。また、キーボード自体がどこからも購入出来ない、高額である可能性が高い場合にはパソコン修理業者での修理がおすすめです。
参考:パソコン修理はどこがいいの?!初めてのPC修理業者の選び方
自分でキーボード交換すると費用はいくら?
ノートパソコンのモデルによりキーボードの販売価格は異なりますが、1,500円〜3,500円ほどが相場となります。また、修理工具が無い場合には、別途修理工具を購入する必要があります。また、郵送料がかかる場合もあります。それでもやっぱり、単純に安いですよね。修理ミスなく交換する技術があれば、自分で修理をする事は安く抑えるために有効な手段となります。
自分でキーボード修理する際の注意事項
使用しているノートパソコンのキーボードが入手でき、交換方法の資料があれば修理価格を抑えて修理する事が可能です。ただ、精密機器の修理ですので、修理過程のミスや、パーツの不具合があった場合には予期せぬトラブルや、最悪の場合自分の手で大事なノートパソコンを破壊してしまう可能性があります。
自分で修理は自己責任となりますので、万全の準備と確実な修理が必要となります。また、キーボード交換が容易な機種から、困難な機種もあります。正確にはキーボードのタイプによりますので修理方法、分解方法がネット上に上がっているかどうかを調べ、自分に出来るかどうかをよく見極める必要があります。
キーボードの種類によっては自分で修理しない方がいい
特にドライバーで固定するタイプは問題ないですが、接着するタイプのキーボードに関しては再発率が高いので手間がかかります。これに関しては修理業者に依頼してみてもいいかもしれません。
外付けキーボードを使って対処
ノートパソコンの使用状況、買い替え時期などのタイミングにより修理費用を抑えたいという場合もあると思います。代替案としてはノートパソコンに外付けのキーボードを接続して使用するという選択肢もあります。1,000円前後から3,000円程の外付けキーボードも販売されていますので、使用状況を考慮して外付けキーボードで使用することもおすすめです。
キーボード修理に関するまとめ
ノートパソコンを使用する上でキーボードは重要な部分となりますので、故障してしまった場合はすぐに対策したいところです。修理業者にてキーボードの修理の依頼、自分で修理、外付けキーボードで対応など、方法がありますので、ご自身の使用状況、費用などを考えて、最善の方法を選んで頂ければと思います。