ハードディスク(HDD)のデータ復旧を試みる際に初心者が行ってはいけないことがあります。これらを行わないこと・避けることで、データの損失やさらなる損傷を防ぐことができます。また、データ復旧を成功に導くためにはできるだけ下記の行為を行わないことが重要です。
データ復旧を成功させるには
最も成功率が高い方法が専門業者への依頼ですが、専門業者であっても100%の復旧率にはなりません。復旧率が100%にならないのはそれだけ難しく、複雑だからです。データ復旧を成功させるためにもっとも重要なのは自分で何かをしようとしないことです。
1. 電源を入れ続ける
故障しているハードディスクに電源を入れ続けると、データがさらに破損する可能性があります。いつも聞いたことがない音(異音)がする場合や、認識されない場合は直ちにHDDの電源を切りましょう。
2. データ復元ソフトでの復旧作業を繰り返す
市販のデータ復旧ソフトウェアを何度も試すことは、HDDにさらなる損傷を与える可能性があります。特に物理的な問題がある場合、ソフトウェアでの試行錯誤は避けるべきです。
3. 自分でHDDを開ける
HDDの内部を自分で開けることは、非常にリスクが高い行為です。クリーンルームのような無塵環境でないと、内部に埃や微粒子が入り込み、データが完全に失われる可能性があります。
4. ディスクを叩く・振る
ディスクを叩いたり、振ったりすることで問題が解決するという都市伝説がありますが、これは非常に危険な行為です。内部の精密な機構が損傷し、データが永久に失われる可能性があります。
5. 復旧を急ぐ
焦って復旧作業を急ぐことは、適切な判断を誤る原因になります。データ復旧は慎重に行う必要があり、特に重要なデータが含まれている場合は専門業者に相談するのが賢明です。
6. 信頼できない専門業者に依頼する
データ復旧を依頼する専門業者の中には、技術や設備が不十分なところもあります。評判やレビューをよく確認しましょう。
7. データの上書き
ディスク上のデータを上書きすると、復旧が非常に困難になります。重要なデータが含まれている場合は、新しいデータを書き込むのを避けるべきです。
8. バックアップを取らない
予防策として、定期的にデータのバックアップを取ることが重要です。バックアップがあれば、データ復旧の必要が発生するリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
ハードディスクのデータ復旧を試みる際には、慎重さが求められます。誤った対処を避け、できるだけ早く専門業者に相談することが重要です。これにより、大切なデータを守る可能性が高まります。