【ハードディスクの寿命】実は消耗品
ハードディスク(HDD)の寿命は、用途、使用頻度や環境、製造品質などのさまざまな要因に影響されますので、それらについて解説させていただきます。
プラッタが回転しなくなることが製品寿命
ハードディスクはさまざまな部品で構成されていますが、データの書き込みや読み込みなどの使用も含めて、物理的に存在する時点で経年劣化は避けられません。とくにデータが書き込まれる場所である「プラッタ」が止まるまでの時間が約26,000~35,000時間と言われていますので、いつかは動かなくなってしまいます。以下にハードディスクが動かなくなる状態にするまでに影響を与えるものをまとめました。
- MTBF(平均故障間隔)
MTBFは「Mean Time Between Failures」の略で、製品が正常に動作する平均時間を指します。MTBFは数十万時間以上の値を持つことが多いですが、これは理想的な条件下での推定値であり、実際の寿命を示すものではありません。 - 一般的な寿命
ハードディスクの寿命は、通常3年から5年程度と考えられています。ただし、正しく取り扱われれば10年近く持つものもあります。法人向けのエンタープライズクラスのハードディスクは高品質のため、より長い期間耐えられる傾向があります。 - 環境要因
ハードディスクの寿命は、温度や湿度、振動などの環境要因に大きく影響されます。特に高温環境では寿命が短くなりやすいため、適切な温度管理が重要です。 - 使用頻度
データの読み書きが頻繁な場合や、連続的に使用される環境では摩耗が進み、寿命が短くなる可能性があります。大容量のファイルを頻繁に書き換える用途では、特に注意が必要です。 - 初期故障と経年劣化
新品のハードディスクでも、初期故障(製造上の欠陥などによる早期の故障)が起きる可能性があります。また、長期間使用することで経年劣化が進み、セクタ障害やヘッドの故障が起こりやすくなります。
まとめ
ハードディスクが寿命を迎える前に故障のリスクを最小限に抑えるため、定期的なバックアップやS.M.A.R.T.データの監視を行うことが重要です。これにより異常を早期に検知し、データ損失を防ぐことができます。
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ハードディスクはバックアップを作ろうと思っていた矢先に突然壊れたりすることがありますが、そのほとんどが寿命であることが多いです。目安時間はありますが、人によって書き込みを行ったり、負荷のかかる作業を行ったりすることはそれぞれですので、一概には言えませんが、壊れてしまった場合にはデータ復旧サービスで無料で提供されている初期調査をおすすめします。
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