思い出をコンパクトに!撮影した動画はDVDに保存しよう!
ホームビデオを撮った後、データをそのままスマートフォンやビデオカメラ内に残していると、すぐに容量がいっぱいになってしまいます。そんな時は、イベントごとに一本のDVDにまとめておくことが良いでしょう。このトピックでは、動画をDVDにおさめることのメリットやその方法、さらに注意点などについて述べていきます。
DVDの特徴
撮ったホームビデオは思い出として残る一方で、保存方法が悩ましいものです。保存手段としては撮ったままのものをSDカードに保存しておく方法や、クラウドサービスの利用、DVDに保存して残しておく方法などがあります。
動画をDVDに保存することにメリットはたくさんありますが、特筆すべきはDVDメディアの耐久性と整理のしやすさについてです。データは誤操作や振動によって消失する場合があります。しかしDVDメディアに保存しておけば、ほとんどのケースでデータ消失を防ぐことができ、誤操作による消去もあり得なくなります。また、イベントごとにディスクを分けて保存しておけるため、とても整理しやすいことも利点です。
DVDへの書き込み方
フリーソフト「DVDStyle」
ではどのようにしてDVDに書き込んでいくとよいのでしょうか。最近はインターネット上で無料配布されているフリーソフトを活用してとてもクオリティの高いDVDを作れるようになりました。数あるDVD作成ソフトの中でも自由性が高いのが「DVDStyle」です。とても自由度の高く思い通りのメニュー画面を作成できたり、動画にON/OFF選択可能な字幕を付加させられたり、音声のマルチトラックにも対応したりしています。このソフトと一本でDVDデータの作成からDVDへのオーサリングまですべてをこなすため、DVDに残すために別のソフトウェアをインストールする必要もありません。
操作も簡単
さらに、このソフトウェアは使い方も直感的で簡単に扱えてしまいます。
まずは下準備として、スマートフォンやビデオカメラで撮影した映像をパソコンにコピーしておくことが必要になります。コピーが完了したらDVDStylerを起動し、作業を進めていきます。起動してまず出てくるウィンドウでさまざまなことを定義していきます。ディスクラベルは自由に変更してかまいません。最も重要なのは、映像形式をNTSCにしておくことです。PALにすると日本で再生できないディスクになってしまいます。縦横比や音声形式は変更の必要はありません。そこまで設定できたら「OK」を押し、メニュー画面の選択をします。そのあとは先ほどコピーしたデータを読み込ませていくことでDVDを作成できます。
より設定が簡易「DVD Flick」
「DVDStyler」はかなり高度な設定を行え便利ですが、設定する項目を多くしすぎるとまれにクラッシュを起こす場合があったり、リモコン操作が思い通りに行えないディスクになったりし、慣れるまでに時間を要してしまう場合があります。そんな時は同様のDVD作成ソフトである「DVD Flick」の利用が効果的です。メニュー画面はテンプレートからしか選べませんが、その代わりにとても挙動が安定しているうえ、より設定が簡単にできるため、とても使いやすいソフトとして有名です。また、「DVDStyler」と同様にDVDへのオーサリングまでをこのソフト一本で行うことができます。
操作方法
このソフトウェアの利用でも、やはり下準備として映像をパソコン内に取り込んでおきます。
ソフトを起動すると、まずウェルカム画面が表示されますが、これは閉じてしまって大丈夫です。そのあと、「Add title…」をクリックして動画を追加していきます。なお動画の追加はソフト上にドラッグアンドドロップでも可能です。間違ってファイルを追加してしまい、リストから削除したい場合は「Remove title」をクリックします。「Edit title」をクリックすることによりその動画の縦横比などを細かく指定できますが、難しい場合は自動で指定されるので触らなくても大丈夫です。
このようにして、より簡単にDVDを作成することができます。
DVDに保存するときの注意点
ホームビデオなどの動画をDVDに保存する場合、注意しなければならないのは、画質が損なわれるという点です。ビデオカメラなどでは一般的にはフルハイビジョンの1080pで撮影・記録されますが、DVDにオーサリングすると、映像は再変換され480pまで落ちてしまいます。パソコンなどの小さい画面で見る分には遜色ないですが、大型テレビなどで鑑賞するとどうしても粗が見えてしまいます。市販されているDVDプレイヤーには解像度をリアルタイムで拡大する「アップコンバート機能」が搭載されている機種も多々ありますが、どうしても高画質にこだわりたい方は注意が必要です。また、一枚のディスクに長時間の映像を収めようとすると映像の劣化は避けられませんので、そこもまた注意が必要です。
まとめ
DVDへの保存はとても簡単に行えるものです。さらにこだわろうと思えばいくらでもこだわれるものでもあるので、思い出がより鮮明なものになっていきます。画質は確かに落ちてしまいますが、データの保存性能の高さ、壊れにくさ、制作の簡単さ、そして整理・振り返りのしやすさという点において長所を発揮する記録媒体です。