タイムラプスは素人でも大丈夫!分かりやすく仕組みを紹介
時間の経過を意味する英単語「time lapse」から名付けられたタイムラプス動画。もともとは映画の撮影などに用いられていましたが、スマホのカメラに標準装備されていることも増え、SNSにタイムラプス動画をアップする人も多くなりました。この記事では、撮影方法やタイムラプスにおすすめのシチュエーション、動画のクオリティを上げる方法などを紹介します。
タイムラプスとは
タイムラプスとは、低速度撮影、微速度撮影とも呼ばれる撮影の手法です。数秒間もしくは数分間に1枚ずつ撮った写真をつなぎ合わせることで、長時間の経過を短時間の動画に納めます。撮影間隔を短く、あるいは長時間撮影することで動画は長くなり、撮影間隔を長く、あるいは短時間撮影することで動画は短くなります。写真をコマ送りにすることで作る動画なので、原理としてはパラパラ漫画と同じものです。
最新型のデジタルカメラやスマホにはタイムラプス機能が標準装備されているものも多く、簡単にタイムラプス動画を作ることができますが、実は、タイムラプス機能が付いていないカメラでもタイムラプス動画を作ることが可能です。
カメラでタイムラプス撮影をするには
カメラでタイムラプス撮影を行う場合、長時間露光ができるカメラ、三脚、タイムラプス機能がないカメラの場合はレリーズを用意しましょう。長時間露光ができないカメラでもタイムラプス動画を作ることはできますが、特に夜にかけて撮影を行いたい場合は、シャッタースピードを調整した方が、よりきれいな動画を作ることができます。
三脚にカメラを固定し、ピントを合わせます。この時、風などでカメラが動いてしまわないようしっかりと固定しましょう。長時間撮影するため、ホワイトバランスや絞りはマニュアルで設定することをおすすめします。あらかじめ試し撮りで好みの設定を探しておくと良いかもしれませんね。準備が整ったら撮影開始です。タイムラプス機能があるカメラの場合は気長に待ち、機能がないカメラの場合はなるべく一定間隔となるよう撮影を続けます。出来上がった写真をPCのソフトでつなぎ合わせればタイムラプス動画の完成です。
タイムラプス映え狙いのシチュエーション
風景
タイムラプス映えするシチュエーションの1つ目は、星空や夜景などの風景です。時間とともに移り変わる空の色を映したタイムラプス動画は非常に人気が高く、タイムラプスの醍醐味と言っても良いかもしれません。普段暮らしていると、同じ場所からずっと景色を眺めていることはあまりありませんが、タイムラプス動画なら手軽に景色の移り変わりを見ることができます。その非日常感が人気のポイントの1つのようです。
日の出や日没、星空はカメラの設定にも気を配る必要があり、最初はややハードルが高いかもしれませんが、タイムラプス撮影に慣れてきたらぜひチャレンジしてみてください。地球の雄大さを感じることができますよ。”
乗物からの景色
タイムラプス映えするシチュエーションの2つ目は、乗り物からの景色です。定点からの撮影では人や車の流れ、空模様の変化などを楽しむことができますが、移動する乗り物からの撮影では時間経過による街並みの変化を楽しむことができます。長時間の移動時には気づきにくい、地域ごとの特色なども知ることができます。乗り物内では三脚を使用しにくいため、基本的にはスマホでの撮影となり、その手軽さも人気のポイントです。
撮影しやすく、移動速度も速い電車や新幹線からの撮影が人気ですが、自転車やバイクにカメラを取り付け撮影する、ドライブレコーダーの機能を応用することで撮影するといった方法もあり、楽しみ方はさまざまです。
メイキング風景
タイムラプス映えするシチュエーションの3つ目は、製品の製造過程やメイキング風景です。タイムラプス動画は企業のプロモーションとして利用されることも多く、普段ユーザーが知ることのできない、製品の製造過程などをタイムラプス動画にしたものは人気を集めています。また、短い時間にまとめることができるタイムラプス動画は、映画やドラマのメイキング映像にも適しています。
この方法では必要に応じてカメラの位置を動かす必要があるなど、他の方法と比べると若干手間がかかりますが、しっかりと作りこまれたタイムラプス動画は見ごたえのあるものになっています。凝ったタイムラプス動画を作りたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
スマホでタイムラプス
スマホでタイムラプス撮影を行う場合、iOS 8以降を搭載しているiPhoneでは標準装備された機能を使うことができます。タイムラプス機能がないandroidなどのスマホでも、アプリをインストールすることで撮影が可能になります。
iPhoneに標準装備されているタイムラプス機能の場合、カメラを起動しタイムラプスを選択、あとは通常の動画と同じように撮影するだけで簡単にタイムラプス動画を作成できます。撮影間隔は撮影時間によって自動的に設定され、ほとんどの動画が30秒程度になるように調整されます。アプリを利用して撮影する場合、撮影間隔や動画時間を最初に設定して撮影を行います。
いずれの場合も、スマホスタンドやミニ三脚があると良いでしょう。手ブレがあるとどうしても違和感のある動画になってしまいがちです。しっかりと固定して撮影しましょう。
まとめ
タイムラプスは、撮影を開始した後はほとんど何もしなくても、非日常的な動画を作ることができるとして人気の方法です。普段何気なく見ている風景も、タイムラプス動画にしてみると思わぬ発見があるかもしれません。スマホを使った手軽なものから、カメラを使った本格的なものまでさまざまな楽しみ方があります。ぜひ自分にしか作れないタイムラプス動画の作成にチャレンジしてみてください。