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みんな知らない!Androidスマホの基板修理・データ復旧の秘密

みんな知らない!Androidスマホの基板修理・データ復旧の秘密

ほとんどの人が知らないであろう基板修理についてご紹介します。

かなりマニアックな内容なので、まずは「基板修理とは何か」からお話しします。基板修理とは、水没や強い衝撃が原因となりスマートフォン内部のチップが破損し動作に異常または、起動しない状態のものに対してチップの交換や回路修復を行う修理内容となります。

iPhoneもスマホですが、Androidスマホの基板とは似て非なるものですので、別の記事でまとめましたので、実はiPhoneだった!と言う方はこちらをご覧ください。

関連記事:iphoneの基板がショート!?修理は?大事なデータは取り出せるの?



メーカーは基板修理サービスは提供していない

もちろんR&D目的として、今後のスマートフォンの基板がより良くなるように基板上の故障の研究開発はしていますが、基本的に、メーカーは基板修理は行っておりません。なぜメーカーが基板修理を行わないかと言うと、修理中にスマートフォンなどを紛失し個人情報を流失するリスクを避ける為です。

メーカーは水没や起動しない機体に関しては、基板修理せずに破棄され、新品同等の同機種に交換するのが基本的な流れとなっております。

docomo/au/softbankショップでは基板修理はしていない

docomoショップ、auショップ、ソフトバンクショップの場合、「アドレス帳」のみなど限定的なデータ場合はあるかもしれませんが、基本的にデータに関わることサービスは実施していません。

昨今では、水没やタッチ不可の場合に限りデータ復旧を行う場合もありますが、いわゆる「街の修理屋さん」より作業は簡潔に済まされ、復旧しなかった場合は直ぐに本体交換の手続きへと移行されます。

また、基板修理サービスに関しては、メーカーより街の修理屋さんの方が高い技術とノウハウを提供しています。そこでこの記事ではデータをどうしても失いたく無い!諦められない!と言うご要望に一番対応できる「街の修理屋さん」が行う基板修理がどうなっているのかをメインとした基板修理をお伝え致します。

基板の構造

基板

基板上にあるICチップ

まずは、基板修理の内容に入る前に「基板とは?」について説明しましょう。基板はスマートフォンの動作の全てを管理・統括する非常に重要な部分です。基板の構造は大きく分けて3つに分ける事ができます。

⑴プリント基板

プリント基板はチップを配置する為の穴が開いていたり、板の表面や内部に電子回路が組み込まれた土台となる板です。上の写真のチップが載っている板を指します。

⑵ICチップ

トランジスタやコンデンサーなどを複合的に組み込み、一つのチップに纏めた高度な処理能力を持つチップです。基板上のチップは、砂つぶ程度の大きさの部品が無数に配置されていますが、その中でも比較的大きく目立つパーツです。

主な役割は、起動をさせたり、GPSや通信電波等の信号の処理、映像の表示やデータの管理など、それぞれの役割ごとに重要な役割を担うチップです。上の写真で黄色い枠線で囲んだチップなどです。

⑶その他電子制御装置

動作を管理するICチップに流す電流の制御等を行うコンデンサーやトランジスタ等です。基板上に砂つぶ程の大きさで無数に配置され、それぞれが各ICに適した電流調整を担っています。上の写真では、黄色で囲んだチップ以外のチップを指します。




基板修理が必要な場合

冒頭でも触れましたが基板修理が必要なケースがどの様な場合か改めてまとめます。

   ・水没復旧作業しても起動しない

   ・パーツ交換しても症状が改善されない

   ・タッチが全く効かない

   ・起動画面から先に進まずループしてしまう

この症状以外にも上げればきりがありませんが、パーツ交換で症状が良くならないものは、ほぼ基板上のトラブルと判断して良いでしょう。基板上のチップは、それぞれ意味があり、チップが破損するとタッチが効かなくなったり、画面が映らなくなったりと破損チップによって様々な症状を引き起こします。

パーツに起因する症状であれば、壊れたパーツを交換する事によって症状が改善するのですが、基板由来の不具合ですと元が故障してしまっているのでパーツを交換しても改善する事はありません。その場合はマザーボード・基板修理以外にデータに対してアプローチする方法がありません。

・チップが壊れてしまう原因

基板修理が必要な症状を話しましたが、今度は基板上のチップが壊れる原因についてです。通常使用されている分にはメーカーの初期不良でも無い限り壊れる様な物ではありません。iPhoneであればチップを守る保護プレートが付いていたりと、動作を司る非常に重要なパーツなので各メーカーもしっかり保護を図り、設計されています。

ただし、そこまで保護されていても絶対に破損しないとは言えない現状もあります。基板上のチップが破損する場合は主に以下の事象が挙げられます。

   ・水没による基板上のショートや腐食

   ・強い衝撃による剥離や破損

   ・熱などによる融解

スマホの基板修理が必要になるトラブルの原因

一番多いのは、水没によってダメージを負ってしまう場合が挙げられます。現在、防水防塵性に非序に優れる機種が多く登場していますが、iPhoneを始めとするスマートフォンで完全防水のスマートフォンは存在しません。

もちろん、防水防塵性に優れるスマートフォンは水没しづらい事は間違いありませんが、それでも水没してしまい起動しなくなる事はあります。一度、内部に水が侵入すると基板上で化学反応を起こし、錆などの腐食が発生致します。

腐食によってチップが剥がれたり浮いたりすると、正常に電流が流れる事ができず動作に異常を発生します。腐食以外にも水分が残っている状況で電源を入れたり、充電したりすると基板上でショートを起こし、チップが溶けたり破損する事があります。

この様に水没は基板にとって最も厄介な状況と言えます。水没以外では、落下の衝撃で破損や炎天下の車内放置、充電しながらの長時間使用、スマートフォンの容量が一杯の状態での使用などが挙げられます。

例に挙げた、落下の衝撃以外のチップ破損原因は熱によるものです。基板上に無数に設置してある電子装置が、過度な温度上昇が起こらない様に働いていますが、その制御能力を超える温度上昇を起こすと、基板自体が高温となりチップが溶けてしまう場合もあります。

充電しながらの使用や容量がパンパンな場合も、過度な電流が発生しやすく危険な状況と言えるでしょう。




基板修理はどうやっているの?

では、本題の基板修理ですが修理業者はどうやって基板修理を行なっているかどうかです。

基板上のクリーニングやパーツ交換を行っても復旧しない場合、繰り返しになりますが、基板修理が最後の方法となります。基板修理とは簡単に言うと、マザーボード・基板上で破損しているチップを発見し、交換する事を言います。

こう言われると非常に簡単に思えるかも知れませんが、基板修理を行う為の”設備”と、基板修理を行う為にはチップを的確に交換できる高度な”技術力”が必要となります。

それでは、最低限必要な設備をいくつか紹介します。まず、基板上についているチップは、ハンダと呼ばれる電導体で接着されています。チップの交換にはハンダを溶かし接着させる「溶接装置」が必要です。

次に、基板に配置しているチップは非常に小さく、剥がれたり浮いたりしているチップを肉眼で見る事が難しい場合が殆どです。その為、「電子顕微鏡」は必須です。

また、電子顕微鏡を用いても物理的に、どのチップが破損しているかを確認する事が不可能なものがあります。

それは、内部融解です。

内部融解とは、表面上は問題なく見えても、チップ内部が融解し、空洞化している事です。この様な場合は、X線照射機や密度測定機等の特殊な装置があれば即座に発見できます。

ただ、大手メーカーの商品管理部クラスでもない限り、一般的な修理業者が所有するにはコスト面で不可能です。そこで、チップを挟み込み擬似的に回路を形成し電流の流れを確認する事が出来る「テスター」を用いて一つ一つ丁寧に確認して異常を発見します。

最低限、以上の3つは必要です。

テスターを用いて異常を探すのは、気の遠くなる作業ですが、修理担当者は経験とお客様から聞いた情報を元に予想をし作業を行います。

技術者の技量が低い場合は、発見が遅れ作業に時間が掛かる場合があります。

また、”技術力”が高いと作業完了までが早い事以外にも大きなメリットがあります。

基本的な作業は、壊れたチップの発見と交換なのですが、交換する事が非常に難しいチップが存在しており、技術力が低いと交換できるチップが限られる場合があります。

ICチップの様な大きなチップは、チップの裏面に複数個のハンダをくっ付けた溶接方法で接着されています。ICチップは内部にも回路があり、直接熱を加えるとチップが破損する可能性が高いです。

直接熱を当てずにハンダを溶かす技術が無いと交換する事ができないチップとなります。交換できないチップがあると当然復旧率も下がってしまします。以上のことから”設備”と”技術力”が大切な事を説明しました。

基板修理の期間と費用の相場

基板修理で気になるのは期間と値段ですよね。

現在インターネットで「基板修理 期間」や「基板修理 料金」で検索すると多数の検索結果を表示されます。各修理業を調べた結果、期間はほぼ纏りがあるのですが、値段に関してはバラツキがかなりあります。その理由もご紹介します。

・修理期間

   1日~1ヶ月

この期間は各修理業者ほぼ一定の期間設定でした。

基板修理は、どのチップが壊れているかの特定が早期であれば早期に終わります。その特定が修理前には難しい為、1日~1ヶ月と幅を持たせた修理期間となっています。特定が難解であったり、複数箇所の破損がある場合以外は約1週間で結果が出る事が多いです。

また、修理業者によっては、基板修理用に別の場所に修理施設を設けている場合があり、その場合は修理品の移動日が加算される為、併設店より修理期間が長くなる傾向があります。

時間を優先している方は、修理依頼時に基板修理の場所を聞いても良いでしょう。

・修理料金

   1万円~15万円

料金相場に各社バラツキがある理由は、第一に技術力の差が影響しています。安い料金設定の修理はチップ等の交換や検査を特定箇所のみに絞り、その過程で復旧しない場合は復旧せずで返す事で回転率を上げる方法を取っている可能性があります。

基板修理はどこが壊れているかの特定しなくては対処が難しい修理なので、決まった箇所のみの修理だと復旧率は低くなります。

また、逆に余りに高い設定だと、復旧するケースが稀で、復旧した時に利益を多く受け取る仕組みになっているか、自社では基板修理を行わずに他社に依頼して基板修理を行っている場合があります。

では、実際にいくらが相場なのでしょうか?

実際に、修理実績が多く、復旧率が高い修理業者に絞ると機種によりますが5万円前後が多いです。この価格帯に修理実績の多い修理業者が多い事からも、5万円前後を基板修理の目安とすと良いでしょう。

料金体系としては、原因調査費として初期費用が最初に発生し、その後は成功報酬制になっていて、データが引き出せた時点で基板修理費が発生致します。

成功しなかった場合は、追加料金は発生しない場合が多いです。




基板修理で治る可能性があるもと不可能なもの

基板修理は修理業者にとって最終手段と呼べる修理作業です。この基板修理で復旧しない場合は、もう手段がないと言っても過言ではありません。では、基板修理で治る可能性がある状態は、どの様な状態でしょうか。

基板の構造は上記で説明致しましたので、その形式で修理可能かどうか説明致します。

⑴プリント基板

ほぼ修理不可能です。

プリント基板は基板上のチップを支え、その板内部や表面に電子回路が組み込まれている基板の根本部分なので、プリント基板がショートや腐食によって断絶を起こしている場合、全てのコンデンサーやICチップを移植する必要があり、新しいスマートフォンを組み立てる工程に等しく、修理が非常に困難な為、修理不可能な症状と言えます。

⑵ICチップ

80%以上復旧可能です。

チップの破損や融解が原因であれば、故障したチップを見つけ出し、交換する事によってデータを取り出すことが可能です。

ただし、プリント基板破損やICチップの中でも、フラッシュメモリが破損している場合は、データそのものが消えてしまっていますので、交換してもデータを救えない為、修理不可能です。

⑶その他電子制御装置

ほぼ100%修理可能です。

コンデンサーやトランジスタなどの制御系のチップが原因である場合は、ICチップ同様に交換すればデータを救う事ができます。

この様に、基板修理まで行えば、実績がある修理業者であれば高確率でデータを救出する所まで修理可能でしょう。しかし、修理業者が出来る最終奥義を行使しても、成功率が100%に成らないのは、上記の様な修理不可能な場合があるからです。

修理不可能と判断され、返却時にその理由を聞き、プリント基板やフラッシュメモリ等の損傷以外であれば、他の修理業者に持ち込む事によって復旧する可能性があります。




基板修理をする際の注意点

これまで、基板修理の内容を述べてきましたが、最後に基板修理の注意点をお話ししたいと思います。基板修理は一般的な交換修理より高額な修理になりますので、今回ご紹介する注意事項を考慮し、マザーボード修理業者に依頼する参考にして頂ければ幸いです。

では、注意点をご紹介致します。

・ホームページ上で修理実績を確かめる

・電話等で問い合わせ、基板修理の内容と修理場所を聞く

・修理料金を確認する

・料金が発生するタイミングを確認する

・復旧成功のタイミングを確認する

・キャリアの修理保証が適応できなくなります

以上の点を必ず確認することをお勧め致します。

特に、復旧成功の判断がデータが取れた時点なのか、本体が起動した時点なのかは重要ですので、スタッフと話して納得した上で依頼された方がいいでしょう。データの場合は、どのデータまで取れるのかも確認して下さい。写真や動画までなのか、アプリデータも取れるのか、非常に重要な事なので必ず確認しましょう。

キャリアの保証で本体交換をご検討な場合は、基板修理によるチップ交換等がキャリアの規約違反に抵触する可能性があります。その為、本体交換を受ける事が出来ない場合もあります。データがどうしても必要で諦めきれな場合は、非常に有効な手段と言えますが、データは全く必要でなくて、本体をそのまま使いたいだけの場合は、あまりお勧めしません。

スマホのデータ復旧ならSMARTFIX

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埼玉県警への捜査協力の実績など、公共機関からの依頼もあり、技術力には自信があります。これまではiPhoneを中心にデータ復旧を行ってきましたが、Android修理からサービスを開始し、Xperia Z3(SONY製)では総務省の登録修理事業者になっていることもあり、修理する環境に関しても配慮しているサービスです。修理事例をSMARTFIX Laboというブログで公開していますので、修理依頼前にご覧頂ければ安心して修理依頼をしていただけるのではないかと思います。

店舗情報

住所:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4丁目2−1 新商日本橋ビル5F
電話番号:050-1467-1977
営業時間:10時00分~19時30分
定休日:土日祝日

基板の構造はどんどん複雑に

みなさんはどんなスマートフォンを利用したいですか?ほとんどの人がこの質問に対して、カメラで写真が綺麗に撮れて、薄くて、軽い、電池持ちが良いスマートフォンが良いと言うと思います。そうなると基板はとても複雑な構造になっていくんです。そうなると必然的にマザーボードの修理は難しくなるわけです。

そのため基板が壊れたと考えられるスマートフォンに関しては修理をするというよりはデータを復旧したいかどうかになってきます。そしてデータ復旧は高い技術もしくはそれ相応の設備は必要です。ただ、悪徳な業者もいるので、注意をしなければなりません。

基板なのか、基盤なのか

基板修理サービスにおいては細かいところですが、基板修理を提供していると書いている事業者の方がきちんと理解をしている可能性が高いです。基盤は、顧客基盤などの意味合いで使われるように、目には見えないけれど、存在しているネットワークのようなものを表現する単語です。漢字の些細な違いですが、ちゃんとしているデータ復旧業者かどうかを見分けるポイントにしてもらえると思います。




まとめ

基板修理は、水没などによってデータ喪失の危機を救う最後の砦と言っても過言ではありません。しかし、ディスプレイ交換などの部分交換修理とは、性質が異なり高い技術力と修理期間が必要となります。

修理金額も通常よりも高額な内容になりますので、本記事をよく読んで、技術力の高い修理業者に依頼して下さい。細かく基板修理とはの疑問について解説してきましたので、適切な修理業者選びに大いに役立つかと思います。

復旧率、技術力が共に高い修理業者を判断するための指標にして頂ければ幸いです。