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iTunesバックアップの暗号化はした方がいいの?あり・なしの違い

iTunesバックアップの暗号化はした方がいいの?あり・なしの違い

普段何気なく使っているiPhoneですが、中身はとても細かい部品で作られているので、立派な精密機械なんです。言うなれば、液晶テレビを雨の中持ち運べるようになったような感覚ですね。雨の中で利用したり、海の近くで利用したりすると、手が滑ってしまって水没してしまう・・・なんてこともありますよね。気になっている方も多くいるのではないかと思い、まとめてみました!

iTunesのバックアップって必要なの?

iPhoneを安心安全にご使用するには、日頃からこまめにバックアップを取る事が推奨されています。バックアップがあると、突然のアクシデントにあっても大切なデータを守る事ができます。

本体の交換や修理はキャリアや非正規修理店でも可能ですが、電源が入らなくなったり、水没してしまって、データが救出が極めて難しいと思われる状況になった時に非常に助けられる「データの保険」のようなものとして機能します。

バックアップで盗難や紛失など物理的なトラブル対策

水没や電源が入らないiPhoneとなってしまっても手元に存在していますが、例えば事故で粉々になってしまったり、紛失や盗難にあった場合には手元にさえiPhoneがない状況なので、データを復元する手段はバックアップからの取得しかありません。

iPhoneのバックアップ方法でまだ悩んでいるなら

今回はiTunes形式バックアップで『暗号化なし』と『暗号化あり』では、何が違うのかを解説していますのでご覧ください。以前の記事でiTunesiCloudのバックアップ方法を特集しましたが、パソコンの持っているかどうかにもよりますので、こちらも参考になさってください。

関連記事:【保存版】iPhoneのバックアップ(iTunesとiCloud比較)と復元方法

iTunesのバックアップの種類

バックアップ方法の記事で詳しい解説はしましたが、本題に入る前に簡単におさらいをしましょう。まず、iTunesのバックアップにはPCPC上にiTunesのアプリが必要です。アプリは無料でダウンロード出来ますので、まだPCiTunesを入れていない方は、ダウンロードされることをおすすめします。

ダウンロードはこちらhttps://goo.gl/woFCc

2つのバックアップ方法

iTunesでバックアップを取る方法は2点あります。『暗号化なし』と『暗号化あり』です。iTunesでバックアップを取る際に選択が可能です。暗号化ありの状態ですと、基本的にほぼ全てのデータをバックアップが可能となります。

しかし、暗号化はApple IDと暗号化時に設定したパスコードが必要となります。Apple公式でも、バックアップ範囲が広い『暗号化』を推奨していますが、悩んでしまうのは仕方のないことですね。ここからは簡単にそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみましょう。

暗号化なしの場合

メリット

・すぐにバックアップが取れる

・設定したパスコードを忘れる恐れがない。

デメリット

wifiなどの再設定が必要。

・アプリの再ダウンロード、再設定等が必要な場合がある。

暗号化ありの場合

メリット

・基本的に全てのデータがバックアップ可能

・復元後ほぼ元通りの状態で復元され便利。

デメリット

・初回のみ暗号するための設定が必要

・設定したパスコードを忘れると復元できない。

基本的に暗号化する方が、パスコードを忘れない限りはメリットが圧倒的に多いです。




『暗号化なし』と『暗号化あり』の取れるデータの違い

暗号化なし

初期アプリに保存されているデータ

インストールアプリのデータ(履歴データは含まない)

アプリの配置

です。

暗号化ありの場合、上記に加え下記の項目もバックアップされます。

暗号化あり

・インストールアプリのデータ(履歴データを含む)

・キーチェーン情報

・Apple Payデータ

・アプリの履歴データ

・WEBの履歴

・WiFiの設定

・指紋認証データ

・ヘルスデータ

代表的なバックアップデータは上記の通りとなっています。やはり、暗号化ありの方が圧倒的にバックアップの範囲が広いですね。実際に私自身が検証機で「暗号化なし」と「暗号化あり」で、それぞれバックアップを取り比べてみた結果の違いをまとめてみましょう。

実証結果!iTunesのバックアップ暗号化ありvs暗号化なし

僅かですが暗号化ありの方がバックアップ容量が多い事が判りました。この検証に使用した端末(iPhone6s)はほとんど利用していないため、そもそものバックアップ容量が少ないのですが、皆さんの使用されているiPhoneで行っても、同じ様に暗号化ありの方が容量が大きくなるはずです。

暗号化なしバックアップ容量

317.2MB

暗号化ありバックアップ容量

318.9MB

このバックアップ容量の差である、1.7MBは、これまで説明した通り、暗号化しないと取れないデータを取り出している差分だと考えられます。

実際に暗号化あり・なしを比べて判明した事実

検証機でバックアップから復元までの一連の動作を行ってみて『暗号化なし』と『暗号化あり』を比べた結果、気づいた事があります。それは、暗号化ありの方が圧倒的に復元が楽という事です。暗号化なしはバックアップ先を指定して「今すぐバックアップ」を押すだけでバックアップが完了します。

一方、暗号化は「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックマークを入れ、Apple IDとパスコードを設定してから、「今すぐバックアップ」を押す手間があります。ただし、暗号化が手間に感じるのはこの作業だけだと思います。

暗号化なしのバックアップ復元時の負担

バックアップデータを作成した後の復元作業において「暗号化なし」の場合、バックアップ時を遥かに凌ぐ手間が発生します。では、早速バックアップデータを復元してみましょう。まず、iTunesに繋ぎ「バックアップを復元」を押しましょう。

iTunesの復元方法は上書き復元なので、今iPhone内にあるデータを消し、バックアップしたデータを入れる方法となります。

現在、入っているデータと違うデータを入れてしまった場合、元のデータが未バックアップの場合はデータが戻せませんので注意して下さい。

暗号化なしの場合、そのままデータの復元が開始されます。暗号化ありの場合、Apple IDとパスコードを入力すると同じくデータの復元が開始します。復元後、iPhoneでアクティベーションの設定を行うのですが、この作業に暗号化によるメリットが早速現れます。

暗号化なしの場合ではWifi接続でつまずく

まず、暗号化なしの場合ではバックアップ対象にWi-Fiの設定が含まれていないので、アクティベーション作業のためにWiFiに接続する必要があります。毎回WiFiのパスコードを入力する手間が掛かり、実際にやってみるとこれがまた、意外に面倒です。WIFIのパスワードがわからない場合には探す必要もあります。

暗号化ありの場合、自宅やオフィスの環境ならスムーズ

暗号化ありの場合、一度接続した事のあるWi-Fiであれば自動的に接続してくれて、この手間は発生しません。ただし、注意しないとならないのが、繋いだ事のないWi-Fiの場合、パスコード入力の必要があります。

最初にApple IDとパスコードが求められますので入力後、そのままアクティベートが完了します。アクティベーションが完了すると、画面ロックを解除して復元データを確認出来ます。暗号化の有無に関わらず、一見違いがない様に見えますが、実際にアプリ内のデータを確認すると違いが明らかです。

いくつかアプリを取り上げて確認してみましょう!




カメラロール、メモ帳、連絡先

・暗号化なし

全て復元前と同じ状態である事が確認できました。

・暗号化あり

全て復元前と同じ状態である事が確認できました。両方法ともに復元前と変わらない状態になっており、失われたデータは存在しなかった。iPhoneに初めから入っているアプリ内のデータは暗号化の有無を問わずに復元可能となった。

パズドラ(ゲームアプリ)

・暗号化なし

データダウンロード画面になり、しばらく待っていると、復元前と同じ状態で起動しました。

・暗号化あり

データダウンロード画面になり、しばらく待っていると、復元前と同じ状態で起動しました。こちらも、アプリを開くとデータのダウンロードが始まり、しばらく待っていると復元前と同じ状態で起動した。

ゲームアプリはそれぞれ開発会社等に確認

パズドラなどのネットを介したアプリデータは、ゲーム開発会社の独自のサーバーにデータが保存されている事が多く、ユーザー情報がバックアップされている場合、各種手続きを行う事でデータを復元できる事が分かりました。

アプリ配給会社のサーバーで各自保管されたデータであれば、暗号化の有無を問わずデータ復元が可能な場合が多いこともわかりました。ただ、注意していただきたいのですが、事前にアプリ内の設定が必要な場合もあるので、必ず各アプリ毎にバックアップ方法を確認する事をおすすめします。

LINE(メッセージアプリ)

・暗号化なし

本人確認作業が発生し、本人確認作業後、復元前のアカウントを使用可能です。ただし、過去の履歴は消えていました。

・暗号化あり

特に何も設定せずにLINEを開く事ができ、履歴も復元前と変わっていません。

LINEの場合、暗号化なしではアカウントの情報のみ保存されていて、購入したスタンプは再ダウンロードが可能だが、過去のトーク履歴は一切残っていなかったです。

一方、暗号化ありの場合、特に何も操作しなくても通常通りアプリを開けます。さらに、トーク履歴も復元前と全く変わらない状態で存在しています。ここで、暗号化のメリットが発見できました。

復元後、既に設定が完了している事とデータが完璧に残っていると言う両条件を共に『暗号化あり』で実現できました。

注意点としては、復元前に未読メッセージがあるとバックアップされない場合があるので、必ず全てのメッセージを既読にしてからバックアップを行って下さい。

Twitter(SNS)

・暗号化なし

アプリ起動後、Twitterのパスワード入力を求められます。入力後、復元前のアカウントにログイン可能ですが、過去のツイート履歴は復元されません。

・暗号化なし

特に設定しなくてもアプリを開け、履歴等も含め復元前と変わっていない。LINE同様の結果になりました。暗号化なしでもアカウント情報は残っているが、過去の履歴等は暗号化しないと復元できない事が分かりました。

Touch ID

・暗号化なし

Touch IDの設定情報は復元されておらず、再び使用する場合は再度指紋の認識設定を行う必要があります。

・暗号化あり

アクティベーション完了後すぐに使用可能。再設定の必要はないです。支払いやロック解除など便利な指紋認証システムですが、暗号化なしの場合、設定の復元は一切されません。

ヘルスケア

・暗号化なし

データのバックアップが取られていないので、再設定が必要です。また、過去の履歴も一切なしです。

・暗号化あり

特に設定をしなくても、復元前と変わらない状態で起動しました。

健康管理に役立つヘルスアプリですが、こちらのデータは暗号化しないとバックアップ対象にならない事が分かりました。今回は以上のアプリや設定を検証に使いました。この他にもキーチェーン情報も暗号化しないと保存されていないので、復元後にパスコードを求めてくる場面が増えます。

一見、暗号化なしでもデータが元通り復元されている様に思えますが、詳しく調べると上記の様な違いが発生します。特にLINEなどは履歴の有無に関与してきますので、暗号化する事が非常に重要となります。

暗号化しないバックアップは、設定の面倒さや各種認証再設定を要するなど、バックアップ時に暗号化を設定する手間を省いたが為に、復元時に何倍もの手間が発生します。どちらの方法にしようか迷っている方は、ぜひこの検証を参考にして頂けたらと幸いです。

もちろん、Repairs編集部のおすすめはiTunesを使ったバックアップ方法は『暗号化あり』です。ただし、暗号化ありの設定で気をつけなければならないデメリットがあります。

『暗号化あり』の設定の注意点

ここまでの検証でバックアップ方法『暗号化あり』を選択する事を決めた方も多いのではないでしょうか。では、暗号化した場合の注意点をご紹介したいと思います。暗号化する事でほぼ全てのデータを復元できる事が分かりました。

しかし、この方法も注意点があります。裏を返せば、この注意点さえ守れば殆どデメリットは無いと言っても過言ではありません。その注意点とはズバリ

”暗号化時に設定したパスコードを絶対に忘れないで下さい!”

このパスコードは設定者しか分からない為、Appleでも一切管理していません。このパスコードを忘れてしまいますと、復元認証が出来ずに復元する事ができません。

バックアップするiPhoneが健在な場合、iPhone内の設定でiOSの全てのパスコードをリセットすることによって、再び暗号化バックアップをやり直す事が出来ますが、盗難や水没、既に機種変更してしまって手元に旧iPhoneが無い場合は、バックアップのやり直しは不可能なので、事実上バックアップが出来ません。

そうならない為にも、パスコードは絶対に忘れない事が重要となります。パスコードの管理方法は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:「役立つテクニック!アプリの初期設定方法とパスワード管理方法」



まとめ

ここまでがiTunesでバックアップを取る時に『暗号化なし』と『暗号化あり』の違いについてになります。この記事を読んで頂ければ、暗号化ありを選択した方がバックアップ範囲が多い事と復元作業のしやすさの面でメリットが多いことが確認できたと思います。

バックアップの方法をで悩んでいる方の参考になったのではないでしょうか。今回の検証で使ったiPhone6sは、入っているアプリやデータが非常に少ない状態したが、普段からiPhoneを頻繁に使用している方であれば、バックアップの範囲の広さは、更に大きなメリットとなるでしょう。

また、パスコードの管理方法なども、意外に気づかない盲点と言える部分になりますので、iPhoneのバックアップを正しく設定するために、ぜひ参考にしてみて下さい。