【iPhone水没復旧】データ復旧は海水に落としても大丈夫

水没しているiPhoneのイラストイメージ

iPhoneを水没させてしまって、電源が入らない、バックアップが取れていたか不安という方が多いのではないでしょうか。起動しないけれど「本体は生きているのか?」と疑問に思う人も多いと思いますが、本体として復活は難しく、アップルでの本体交換をおすすめしています。このページでは水没したiPhoneのデータを残して再びアクセスできるようにする「データ復旧」について解説いたします。

水濡れや水没によってiPhoneのシステムが破損したり、本体内部で障害が発生することで写真や動画、LINEのアプリなどのデータは壊れることも消えることもあります。しかしながら、iPhoneの中に重要なデータがある場合にはアップルでは対処することができません。ただし、データ復旧は専門家であれば対応可能です。実際に私たちは6年以上前に海水没したiPhoneからデータ復旧を成功させたこともあります。

水没時には、「まさかこんなことが!?」と焦ってしまいパニック状態にあると思います。電源が入らない状態のiPhoneに正しく対応することによってデータ復旧率が大きくアップします!まずは落ち着いて、本記事をご参考にして頂ければと思います。

 

データは水没したiPhoneの中にしか存在しない

iPhoneが水没してしまったときにデータが消えたり、壊れることがあります。特に注意が必要なのは水没したiPhoneの中にしかデータがない場合にデータ移行をするためにはデータ復旧が必要不可欠です。また、水没してしまったiPhoneではデータ復元ソフトなどの使用はできませんので、データ復旧業者に依頼する以外の選択肢が残されていません。

念のため、バックアップがあるかどうかを下記の手順でご確認ください。

データのバックアップを確認

iTunesのデータのバックアップが古いバージョンであったり、iCloudの無料の5GBまでしかバックアップをとっていない場合に機種変更をしてしまうとデータは消失してしまいます。なぜならば、データは水没したiPhoneの中にしか存在しないからです。

iCloud・iTunesのバックアップを確認

お使いのiPhoneのデータのバックアップを作成している場合にはバックアップデータから復元することが可能です。最初にiCloud、iTunesを確認してください。
ただし、無料のiCloudの場合には5GBまでのデータのみがバックアップされています。そのため大切なデータがクラウドに上がっているかを確認されることをおすすめします。

iPhoneのバックアップをとってない場合も

様々なアプリが使用できるiPhoneですが、その分、バックアップの設定しているものもあれば、設定されていない場合もあります。設定ができてないとしてもバックアップがとれていない場合も十分にあります。無料の5GBのiCloudを使用していたとしても大切なデータはバックアップされていないことがほとんどです。データ復旧をご依頼なさる前には十分に設定などを新しい端末で確認してください。

iTunesで暗号化したバックアップデータはパスワード必須

iTunesのバックアップの場合によくあるのは定期的にバックアップの作成を行っていなかったり、暗号化した場合に暗号化キーを覚えていない場合にはデータをバックアップから復元することができません。そのため水没したiPhone本体の復旧が必須となります。

【関連】iTunesバックアップの暗号化した方がいい?あり・なしの違い

家の中でもiPhoneは水没します

新型コロナウィルスが日本国内でも流行していますが、データ復旧の依頼は案外に多いと専門家は言います。特に注意が必要なのはお風呂、トイレ、洗濯機の水回りですね。防水対応したiPhoneXなどをお風呂に持ち込んでYoutubeを再生していたら、電源が急に入らなくなってしまったなんてトラブルがあります。iPhoneだけではなく、あらゆるデバイスの防水性能は完全ではありません。

洗濯物と一緒に洗って水没

iPhoneが家の中で水没するシチュエーションとして多いのが洗濯機です。ズボンのポケットに、シャツのポケットに入れたまま洗濯機を回してしまうトラブルは多いです。特に梅雨や秋雨、台風などの雨が多くて洗濯物が溜まるときにはiPhoneも洗濯物と一緒に回してしまいがちです。洗濯機の機能として最も優れているのが、撹拌するということです。洗剤の入った水に長時間さらされ、回転することで水分をよく行き渡らせる洗濯機はiPhoneが壊れる環境としては非常に悪い組み合わせです。

【参考】:iPhoneを洗濯!洗濯機で洗って…電源が入らない!

お風呂でiPhoneを使っていたら壊れた

耐水性能が向上しているiPhoneですが、完全防水というものは電子機器において存在しません。さらに言えばデータが入ったままの状態のiPhoneをお風呂に持ち込むのは非常にリスクが高い行為です。肌身離さず使用しているiPhone、たまに落としたりしていませんか?落としたりすれば筐体が歪んでいき、隙間が生まれます。そこから水蒸気を含めてiPhone内部が浸水してしまうので、運が悪ければお風呂に落としてなくても水没してしまう可能性があります。

絶対NG!電源は入れないで

洗濯機やお風呂に入れられることは想定されていません。そのためiPhone本体内部に純水ではない、洗剤が解け切った液体に30分程度さらされて、端末内部まで不純な水が入ってしまうというのは細部まで水没してしまうこと、お風呂の湯気や浴槽にポチャッと落としてしまった場合水から取り出したiPhoneにはくれぐれも電源を入れないでください。

iPhoneは水没してデータが消える!?

思い出の子供たちの写真

水没させてしまったほとんどの方がiPhoneは水没してしまって、データが消えてしまった!?と考えるかと思います。しかし、結論から言うと水没してもデータが勝手に消えることはありません。勝手に消えることは絶対にないので、安心してください。

また、iPhoneのデータがまずはiCloudやiTunesにバックアップできているかどうかをご確認ください。データを復元する場合にはバックアップファイルが必須です。これまでiCloudやiTunesを利用したことがある方は今一度バックアップを確認してみましょう!

繰り返しにはなりますが、データが消えることはありませんので、安心して下記の対応をご覧いただき、大切なデータが復元できれば何よりです。

iPhoneが水没した時の対処法

iPhoneが水没してしまった時は、かなり焦ってしまうと思いますし、以下のことが頭を過ぎると思いますが、落ち着いてください。もともとiPhone修理屋で特にデータ復旧サービスに関わっていた私が失敗しないデータ取り出し方法のハウツーを解説いたします。

・大切な写真が、思い出が・・・

・仕事で連絡しなければならないのにどうしよう!?

・10万以上課金したゲームアプリのデータが全て消える

さまざまなデータが保存されているiPhoneですので、壊れてしまった場合には、プライベートにも仕事にも影響が出てしまう可能性があります。何よりも自分のメンタルが破壊される事も二次災害として考えられます。

データと言ってしまうとちょっと素っ気ない感じがありますよね。。旅行先でiPhoneで撮影した家族との思い出、大切な写真や動画を救出できるように対応を進めていきましょう!


Apple推奨の対応:水没・濡れてしまった時の対処法

Apple公式のiPhoneが濡れてしまった時の対処法の案内では、【iPhone を乾かすには、Lightning コネクタを下に向けて手のひらに置き、優しく叩いて、余分な水を排出させます。風通しのよい乾いた場所でiPhone を自然乾燥させてください。iPhone を扇風機の前に置き、Lightning コネクタに直接涼風を当てると、乾きが早くなる場合があります。】

参考:Apple公式(iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について)

水没したiPhoneに対して乾燥剤やお米は意味がありません

様々なブログで書かれていますが、iPhoneが水没した際の対処として、お米や乾燥剤とともに入れるということを推奨しています。しかし、アップルの公式でもジップロックに乾燥剤を入れてしばらく放置することや、お米と一緒に入れるといった行為は推奨していません。実際にAppleが公式に推奨する対処方法は物理的に水に濡れたり、水没してしまったiPhoneを再度使えるようになる可能性を高める行為ですので、データ取り出しの成功確率を高めるためにはおすすめできる対処とは言い難いです。

あくまでもAppleの推奨環境での対処法

Appleが推奨する使用環境での対処法となり、軽度の水没症状の場合には有効となると言えます。

注意点としては、温水、海水、ジュースなどの水以外の液体や、完全に液体の中に沈んだ場合には必ずしもアップルが推奨している方法が有効な対処とはならない可能性があることです。

DATASMART KNOWLEDGE編集部では、水没したiPhoneの電源を入れないことがデータ取り出しにおいて最も正しい対処として推奨しています。


水没した時のiPhoneってどうなっている?

「水没したけど、問題なく使えている」

「ちょっと濡れただけなのに、壊れた」

という人が近くにいたり、ネットで見た事がある方も多いと思います。

違いは何なのでしょうか?それは、iPhone内部の浸水・濡れ具合による事が推測されます。水没によってiPhoneが壊れてしまう多くの原因は、「iPhone内部に浸水し、電源が入っている(電流が流れている)基盤・パーツを濡らす事でショートしてしまう」「まだ基盤・パーツが濡れている状態で電源を入れる、充電する事で基盤故障させてしまう」事です。

ただ実際には、内部がどれだけ濡れているかは分解しないと判断が付きませんので、電源を入れるタイミングは難しい所です。また、Appleの保証に加入している場合には、液体による損傷にも対応してもらえる可能性もあります

詳しくは【iPhoneの水没の故障は保証対象?対象外?】をご参考下さい。

iPhoneの基板の漏電やショートによるトラブル

濡れている状態で電流が流れる事で、基盤のチップを飛ばしてしまう危険性があり、この症状の場合には高額な修理費用となる可能性もありますし、最悪の場合には修理不可の判断となる可能性があります。水没したけど普通に使えている!という場合には、iPhoneのケースによって浸水を防げていたり、多少浸水したものの重要部分まで浸水することは無く、運よく上手に乾いたという可能性があります。

ちょっと濡れただけなのに壊れたという場合には、予想以上に浸水していて重要パーツ・基盤を故障させてしまった可能性があります。いずれにしても、水没の可能性がある限り、適切な対処をすることで、復旧の可能性は変わります。iPhoneの基盤故障についてはの記事をご覧ください。

【関連】iPhone水没ショートから復活!症状別修理方法を解説

iPhone7以降のモデルは復旧率は高め!?

iPhone7以降のモデルであれば、防沫・耐水性能を備えているので、的確な対処で復旧する可能性が上がります。

ただし、防水に関する性能は永久的に続くものではなく、落下などによる衝撃や、経年劣化、分解歴がある事など、使用状態によって一定の性能が保たれているとは限りませんので、防水性能を持つiPhoneであっても完全に水没してしまっている可能性があります。

耐水性能が落ちている場合には、濡れる、液体の中に沈むなど水没してしまうと、iPhone内部に液体が浸水している可能性があり、浸水した液体を除去する必要があり、乾かす必要があります。

基本的には水没したiPhoneは、内部への浸水の可能性がありますので、電源を落とす入れない充電しない事が重要です。また、排水が上手く出来、乾燥も大丈夫という状況になるまでは、電源を入れるという行為はしないほうが良いです。

iPhone水没時の対処方法

iPhone7以降のモデルは使用状況によりますが、基本的には内部にジュースや海水をはじめとした液体、ジェル等の個体が入りにくい構造となっています。

iPhoneが水没した時に自分で出来る対処法

①電源が入っている場合にはiPhoneの電源を切る。電源は絶対に入れない。

②充電コネクタ側を下にし、内部に入ってしまた液体の排水をする。 (早く水を出そうと、振ったり、逆さにしたりする行為は、浸水した水を広げる事となるのでNG)

③浸水した量にもよりますが、直ぐに排水は出来ないので長めに時間を置く。

④排水をしたら、充電コネクタ側から風邪を送る事で乾きが早くなる。 (ドライヤーの熱風はNG、強い風は残水している場合には液体を広げてしまうので、時間をかけて乾かしましょう。)

ここまでがご自身で出来る対処法となります。軽度の症状の場合には、改善が見込めますが、内部への浸水状況によっては、分解しない限り、確認が出来ないため、電源を入れることでのiPhoneの故障は自己責任となります。

幸運にも電源が入り、正常に動作する場合には、何よりもデータのバックアップを優先しましょう!

海・プールでのiPhoneの水没には要注意!

水や、その他の液体であっても少し濡れた程度であれば、iPhoneの防沫・耐水に対応しているモデルならそれほど問題はないかと思います。水没したのに普通に操作できる!という方は非常にラッキーなので、今のうちに、データのバックアップの作成を検討してください。的確な対処でiPhoneのデータを守れると思います。ただし、アイフォンにかかってしまった液体によっては注意が必要です。

海水、プールでの水没iPhoneのデータ復元はとても難しい

完全に液体の中に沈んでしまった場合には、内部への浸水の可能性が高くなります。その場合には、乾かすことで故障してしまう危険もあります。海水やプールの水など、水以外の要素を含む液体が内部に浸水している可能性がある場合には、その液体が乾くことで、内部パーツ、基盤の腐食を進める、錆となる可能性があります。

それが原因で故障に繋がる可能性があります。ジュースをこぼして、そのままにして置くと、ベトベトする事を考えると分かり易いと思います。海水など、乾く事で腐食が考えられる液体の場合には、可能な限り修理店に早く持ち込む事が重要です。

プールに水没したiPhone11ProMaxからデータ取り出し

実際にプールに水没したiPhone11 Pro Maxからデータ復旧を行って取り出した実例がありますので、ご覧ください。防水ケースに入れていたのにも関わらず隙間から浸水して、水没して電源が入らなくなったという状態から本体復旧をしデータを取り出すことに成功しました。

【関連】:【プール水没】iPhone 11 Pro Max 512GBからデータ取り出し

2016年に海に落としたiPhoneから2021年にデータ復旧

2016年の夏に海水没させてしまったiPhone6のデータ復旧に成功した事例をご紹介させていただきます。かなりの期間が経っていたのですが、写真データを取り出すことに成功しました。古いスマホで海水没させてしまってもデータ復旧可能な実例として参考になるのではないかと思いましたので、下記のリンクからご覧ください。

【関連】:2016年夏に海に水没したiPhone6(A1586)からデータ取り出し

すぐにデータ復旧業者に持ち込めない場合の対応

iPhoneも発売してから10年以上の期間が経ちました。また、iPhoneのトラブルも販売されてから多くの人が利用することから減ることはありません。特に対処方法として、水没した際に間違った対処方法を紹介する記事をよく見かけるようになりました。また、アイフォンのモデルによって、適切な対処方法もあるということも改めて考えましたので、ご紹介します。

iPhone5s以前のモデルは水に漬けておく

水を急いでiPhoneから取り除かないと!何かしないと!と不安になるかとは思うのですが、実はそれは逆効果かもしれません。iPhoneの端末からの排水、乾かす事をするのではなく、ペットボトルの水など、綺麗な水(精製水など)をジップロックなどの袋・容器に入れ、あえて水没させた状態で保管しておくほうが、復旧の可能性が高くなる場合もあります。

水没したのに水を除去しないのが何故良いの!?

この対応策は、iPhon5sまでのモデルに対して、iPhoneのデータ復旧業者への持ち込みが前提の考えですが、綺麗な水の中で水没させておく事で、空気と触れて酸化すること、乾く事による腐食の進行を止めることができます。水から一度取り出してしまうと酸化は進んでしまいます。そのため純度の高い水に浸しておくことでiPhoneを守る事によって写真や動画などの思い出のデータを取り出せる可能性が上がります。

iPhone6以降のモデルは何もしないのが得策

トラブルが起きたら何かしたくなるのが人間の性かもしれません。しかしながら、水没してしまったiPhoneに対しては何もすることは正直に言えばないのです。データが重要であればできるだけ早くデータ復旧専門業者に持ち込むことをおすすめします。もし、データがそれほど重要ではないという場合にはApple公式が推奨する方法を試してみるのがおすすめです。

注意!起動は絶対にさせるのはNG

一度でも水に濡れた程度でも電源が入らなくなったら電源ボタンをオンにするのはやめてください。iPhoneの状態が悪化してしまって写真のデータを復元できる確率が下がってしまいます。

水没したiPhoneのデータ復旧ならDATASMARTへ

元埼玉県警捜査一課佐々木成三氏推薦 テレビコメンテーターとして活躍中の佐々木成三氏(元埼玉県警)も推薦している日本橋(東京)にてデータ復旧サービスを展開しているDATASMARTに無料相談してみてはいかがでしょうか。埼玉県警への捜査協力の実績など、公共機関からの依頼もあり、iPhoneのデータ復旧に必要な技術力に自信があります。Google Mapのレビューで実際に利用した方の評価をこちらからご確認ください。

サービス情報

8つの無料 ①初期診断費用:0円 ②分解・取り外し費用:0円 ③組み立て費用:0円 ④部品費用:0円 ⑤復旧後の返送費用:0円 ⑥納品用メディア費用:0円 ⑦バックアップ作成費用:0円 ⑧データ保管費用(1週間):0円
サービスの流れ ①お問合せ→②依頼品の発送→③お預かり無料診断→④データ復旧作業→⑤データ納品
おすすめ ポイント デジタル捜査のスペシャリスト捜査一課元刑事のお墨付き 業界最高峰のデータ復旧技術 復旧難易度の高いスマホにも完全対応 各県警への捜査協力・技術提供(高度デジタルフォレンジックサービスの提供) 高い技術と捜査貢献を評価され感謝状を受領
埼玉県警より受領した感謝状

データ復旧の専門サービス DATASMART

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まとめ

プールや海、トイレやお風呂でiPhoneを使用していて、水没してしまったとしてもデータ復旧することはできます。iPhoneが水没してもデータ復旧を成功させるためには正しい処置と正しい選択をすることで大切なデータを取り戻すことは可能です。

この記事を監修した専門家

データ復旧の専門家
山田弘幸
元パソコンメーカーのエンジニア。米国駐在時代には船舶内のパソコンのデータ復旧を行った経験も。メーカー退職後にiPhone修理業者として起業。日本で最初にiPhoneのデータ復旧に完全成功報酬制を導入した。また、iPhoneのピックアップ&デリバリーサービスをいち早く取り入れるなどiPhone修理業者の草分け的存在。

【iPhone水没復旧】データ復旧は海水に落としても大丈夫」への1件のフィードバック

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